|
ニミッツ。1885〜1966
ミッドウェー海戦に観る「火水未済」
(序卦伝)物は窮まる可からざるなり。故に之を受くるに未済を以てして終る。
日本にとって乾坤一擲の大勝負は2度あった。一度目は1905年(明治38年)の日露戦争でバルチック艦隊をものの見事に投げ飛ばした「日本海海戦」である。この勝利により日本は「坂の上の雲」に乗ったのだ。そして37年後にもう一つの乾坤一擲がある。1942年(昭和17年)6月のミッドウェー海戦である。この海戦の惨敗により、日本は坂の下の「奈落の底」へと転落していく。
予想に反して勝った「日本海海戦」とは違い、日本軍は圧勝すると見られていた。真珠湾攻撃いらい日本軍は連戦連勝。この海戦を制し、一気にハワイをも占領する予定だった。原因は何か?電信が傍受されており日本の作戦が相手に読まれていた。米司令長官・ニミッツはあるだけの爆撃機をミッドウェーに待機させ、急降下により日本の空母に襲いかかった。日本の空母はすべて炎上沈没。少数精鋭の飛行士がおおかた戦死してしまった。完敗だった。
もしも日本がここで勝っていたら、ハワイを占領しただろう。そうすればアメリカは全ての軍隊を西海岸に向けなければならず、到底イギリスを援護する余裕はなくなる。そうすればドイツがヨーロッパを制しただろう。その後の世界地図の行方は紙一重の差でしかなかった。
********
*** ***
********
*** ***
********
*** ***
火水未済
(卦辞)未済は亨る。子狐ほとんど済らんとして、其尾を濡らす。利しき攸无し。
(大象)火、水の上に在るは未済なり。君子以て慎みて物を辨じ方に居く。
未済は既済とは反対に完成しないこと。初めは乱れて終わりに治まる気分の卦である。大は宇宙、少は個人においても、物事が残らず完成するということは永久にないことを表している。
火水未済は無終の道
初爻より上爻まで正しい位ではないが、全てが正応、正比し親しむ爻である。下卦の爻は行動を戒めているが、六三に至り「未済、往けば凶。大川を渉るに利し。」とある。流れが変わったと見る。上卦では順調にことが進む。安岡先生曰く「第二次世界大戦を顧みるに、イタリーのファッショも、ドイツのナチスも、日本の軍国主義も、皆この未済の理義に背いて大敗を招いたものといふことができる。」時代の流れは人知では計り知れないものである。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用



