1971年、カルフォルニアのある動物園であった嘘の様な本当の話。
11頭の若い雌ばかりのライオンの群れに、飼育係りが繁殖のため、
若い雄ライオンを連れて来たが、雌達は気に入らない。
次から次と別の若い雄を連れて来たが、皆、翌朝傷だらけになっている。
飼育係りは困ってしまい、半分ヤケクソで、17歳になる老ライオンを入れてみた。
「フレーザー」という名で、3歩も歩けば息切れするほどの老いぼれである。
ところが、この老いぼれライオンが雌達に歓迎されたのだ。
食事の時は肉を雌が噛んで軟らかくし、毛並みはいつも雌達が舐めてきれいにし、
歩くときは左右から寄り添い支えてくれたのだ。
嫉妬に燃えた若い雄達からも護ってもくれたそうだ。
「フレーザー」は余生を無駄にしない様、男の勤めを果たし1年半に渡り、
雌達を次々と妊娠させ、死ぬまでに35頭の子供の父となったという。
易学的には「水地比」を当てはめよう。比とは人が二人並んだ形であり、親しみ助け合うことである。寛容の気持ちを持つ指導者のまわりに人々が慕い寄る様子を表している。
こうなると動物の世界も人間の世界も一緒ですね。
きっと、この「フレーザー」(写真)は唯の老いぼれではなく、
達人の様な不思議な境地に達していたのでしょう。
(この話はホームページ「巨大動物図鑑」より抜粋致しました。)
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