周防正行監督が実話をもとに作った映画「それでもボクはやってない」
今の世の中で自分が何かの被害者になるかも知れないとは、
誰しも考えることではある。
しかし、自分が何かの加害者となり、犯人扱いをされ、
裁判の被告席に座ろうとは考えもしないことである。
話は満員電車の中で女子中学生から「痴漢したでしょう」と言われ、
身に覚えのない青年が駅の事務所に行くことから始まる。
話せば解るだろうと思ったら駅員は話も聞かず、警察を呼んだ。
「なにもしていません」と言っても警察では全く通じない。
厳しい取調べの後は留置場へ、完全に犯人扱い、当番弁護士にも
「裁判はたいへんですよ。認めて示談にした方が」と言われる。
「なにもしていません」という言葉は何の力にもならない。
被害者が「この人です」と言えば、無実である証拠を提出しなければならない。
裁判は小さな事件でも半年、一年とかかる。精神的苦痛、経済的損失に加えて
世間の冷たい非難、誰も肩代わりしてはくれない。
目の前が真っ暗になる状況を易学では「地火明夷(めいい)の卦」。太陽が地中に隠れる象である。こんな時に処するには「明夷は艱しみて貞なるに利ろし」。自分を信じてじっとしていることである。古来、君子は艱難に処して気を養い信念を強くしたものである。
自分には責任のないことで、何かしら悪者にされたり、友達を失うことになったり。
確かに、有ります。そんな時に慌てたり、騒いだりするのは止めましょう。
易学はどんな時も落ち着いて対処することを、教える学問でもあります。
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