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親分、お久しぶりです。お元気でしたか。
おう、久しぶりだなあ。出張だったのか。
そうなんです。しばらくは出張もないみたいですから、また度々寄らせて頂きます。よろしくお願いいたします。出張中、戦争について勉強して来ました。今の北朝鮮の問題も第二次世界大戦の続きというか、原因はそこに遡るんですね。
そうなんだよ、戦後処理がちゃんと出来ていなかったのが端を発しているんだな。ところで勉強したのは第二次世界大戦のことか。
そうです。第一次と第二次と両方です。要するに20世紀に入ってからの戦争ですね。とくに今の問題は第二次世界大戦の影響が全ての問題として残っているんですね。
そうだな、お前はどうして第二次世界大戦が始まったと思っているんだ?
ヒトラー(1889〜1945)
それは何と言っても、ヒトラーが率いるナチスドイツの暴走でしょう。ユダヤ人を皆殺しにしようと本気になって虐殺したんですから、許されることじゃありませんよね。
じゃあ、何でナチスドイツは政権を取れたんだ?
当時ドイツは第一次世界大戦に敗れ、何もかも失ってアメリカからの借金でどうにか食いつないでいましたが、アメリカで起こった大恐慌で立ち上がりかけていた経済が完全に破たんしてしまい、打つ手もない状況にヒトラーが全体主義をかかげて登場したんですよ。藁をもすがりたい民衆の支持を得たんじゃないですか。
結構、勉強してるじゃないか。それでどうなったんだ?
詳しくは解りませんが、アウトバーンの建設なんかの公共事業をバンバン出して失業者をあっという間にゼロにするんです。ドイツの国民にして見れば地獄に仏みたいな存在だったんじゃないでしょうか。だからどんどん支持者を集めて政権を取ってしまうんです。アメリカがニューディール政策で立ち直る前にドイツの方が立ち直ったというから凄いもんですよね。
確かに凄いね。
ただ、ヒトラーは選民思想を持っていたんですよ。ドイツ民族は世界一の民族でユダヤ人とかスラブ民族なんかを下等な民族だという差別意識が強かったんです。有色人である黒人とか東洋人なんかも下等だと思っていたみたいですね。ユダヤ人の迫害なんかを政策としてやるんですよ。そこがヒトラーの失敗だったんじゃないでしょうか。とにかくナチスドイツに反対するものは徹底的に叩くんですね。だから国民も何も言えないんですね。
しかしそんな極端な考えの男にドイツ人がみんな従ったというのが不思議だな。ドイツ人と言えばヨーロッパの中でも最も進んだ国だから、政治家ばかりでなく学者とかジャーナリストとか反論する人だって沢山いただろうになあ。
ヒトラーは神がかったところがあったみたいですね。ヒトラーの大予言というのがあるらしいのです。先を見透すようなことを言うのですがそれがみんなあたるそうです。そうなると誰も反論できませんよね。だから戦争では強いんです。電撃作戦というか、あっという間に敵を征服してしまうんです。とにかくヒトラーの考えていることはヒトラーにしか解らないし、国の政策もヒトラーしか知らないという完全な独裁者だったみたいですね。
アウシュビッツ強制収容所
ヒトラーと言えばユダヤ人を強制収容所に大量に送ってガス室で処分したんだよな。
そうなんですね。それがあるんでヒトラーは人気がないというか、ナポレオンみたいな英雄とは呼ばれないんでしょうね。僕はそれがなかったら、イギリスのチャーチルもドイツとはあえて戦争はしなかったと思うんです。そうなれば、ドイツ軍はソ連を破っていたでしょう。世界の歴史はすっかり変わっていたかも知れませんね。
そうだな、そうすれば日本もアメリカと戦争しなくても良かったかも知れないな。
なんでヒトラーはあんなにユダヤ人を憎んだんでしょうかね。僕には解らないんですよ。
日本人には解らない問題だな。ユダヤ人の迫害は3000年も続いているんだからな。日本人は島国で単一民族だからヨーロッパ人のような多民族が隣り合わせにいる問題とは無縁なんだが、大陸ではいつもそれがつきまとっているのさ。今だって移民問題や難民問題が選挙の焦点になっているだろう。
民族同士の対立が戦争になるんですよね。第二次世界大戦もその要素があったんですね。経済だけじゃないんですね。ヒトラーのソ連戦は東方にドイツ人の生存圏をつくる為というんですからね。スラブ民族を奴隷化しようとしたんですね。無謀としか思えないんですが実際にヒトラーはやろうとしたんですね。
共産主義というのを憎んだとも言えるよ。
そうですね。最も共産主義を拒否したのはドイツと日本ですよね。ところがアメリカは共産主義に甘いというか、その脅威が解らなかったんでしょうか。まるでソ連と手を結んだようにドイツと日本を壊滅させるんですから。戦後になって始めて共産主義の恐ろしさが解って、それからソ連と対立するんです。全く手遅れというか、どうしようもない大失敗をするんですよねアメリカは。
全くその通りだ。そのアメリカの大失敗が今日まで続いているんだよ。まあ、お前も興奮してきたから、今日はこの辺でお開きにしようじゃないか。又来いや。
そうします。今日は有難うございました。
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2017年06月09日
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国家に長として財用を務むる者は、必ず小人による。彼之を善と為す。小人をして国家を為(おさ)めしむれば、災害並び至る。
国家のトップに立つ者で経済にばかり重きを置くものは小人である。本人はこれこそ良いことだと思っている。小人に国家の経営を任せれば、その害は計り知れない。
大学より
いつも「さわやか易」をご覧頂き、有り難うございます。
さて、私は毎月第一土曜日に開かれる「安岡学研究会」に参加しております。もう30年になります。この会は安岡正篤先生の著書を素読、研習し、その教学の本質を学ぶことを目的にしております。前半は安岡先生の語録集素読の後に、市川浩先生による「日本書紀」の講義があります。後半に易経の勉強をしておりますが、28年11月より「易で考える世界近代史」というテーマで私が講師を務めております。
このテキストは私のブログ「名画に学ぶ世界史」をもとにテキスト用に修正を加えたものです。誰にでも解り易く、歴史と易をお話ししたいと思っています。
6月の会では易の「天地否」についてお話しました。天地否(てんちひ)とは上下の意思疎通がなく閉塞状況をさす卦です。大航海時代はヨーロッパ人にとっては、新天地の征服で湧きあがりましたが、原住民にとっては大変な災害でした。まさに弱肉強食の世界だったと言えるでしょう。コロンブスから始まったスペインのコンキスタドール(征服者)について考えました。
ただいま新規の会員を募集しております。東京近郊にお住いで興味のある方がおられましたら、一緒に勉強しませんか。
会場は江戸幕府の学問所・昌平黌の佇まいが残る湯島聖堂・斯文会館です。都会の中にしんと落ち着いた緑の空間が魅力です。
教室の側には孔子廟があります。
安岡学研究会
開催日:毎月第1土曜日12:30より16:30
会費:月3000円。但し15時からの「歴史と易」だけの方は2000円です。
ご希望の方は世話人の田辺さんにご連絡ください。携帯電話:080−3010−7200です。
「様子が解らないので、一度見学させて頂けますか?」と言うと、優しい田辺さんは「どうぞ」と言ってくれます。初回分がタダになります。
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