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天雷无妄
(序卦伝)復すれば則ち妄ならず。故に之を受くるに无妄を以てす。
(卦辞)无妄は元に亨る。貞しきに利し。其れ正しきに匪ざれば眚有り。往く攸有るに利しからず。
(大象)天の下に雷行き、物輿无妄なり。先王以て茂めて時に対して萬物を育す。
天の下に雷が轟きわたり万物至誠なり。先王勉めて天の時に応じ、万物を養い盛んならしめること。人生には欲では解らない不思議な働き・清機がある。
佐藤一斎の詩に「赴所不期天一定、動於无妄物皆然」期せざる所に赴いて天・一に定まる。无妄に動く物皆然り。物事はむしろ人間の思いもかけない所に往ってしまって、おのずからぴたりと定まる。天の所為である。人間の恣意によらず、天の无妄・自然の心理によって動く、何ごとによらずさうである。
无妄は自然の運行
初九は「无妄なり。往きて吉。」天に任せて進めば吉である。この卦の主爻であり、全体がこの主旨と言って好い。九五は「无妄の疾なり。薬する勿れ、喜有り。」健康なものでも思いもよらず病気することがある。そんな時でもあわてず静かにしていれば自然に治り、喜びがあるものである。健康人は向こう見ずでなければならぬ。健康人の基本的機能は、おっかなびっくりやってゆくやうなものではない。
兎角、人間は考えすぎ余計なことをして仕舞いがちである。心掛けさえ間違っていなければ、後は天に任せておけば好い。王陽明の「啾々吟」のなかにも「歩に信せて行来すれば皆坦道。天に憑りて判下す、人謀にあらず。」とある。
岩倉使節団
岩倉使節団に見る天雷无妄
明治4年11月、先進国視察と不平等条約改正を目的とする遣外使節団が横浜から出航した。団長・岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文らの政府要人の他、米国留学生など総勢100人の集団洋行である。出発に際して三条実美は一向に詩を贈った。「行けや海に火輪を転じ、陸に汽車を輾らし、万里馳駆、英明を四方に宣揚し、つつがなき帰朝を祈る。」
一向はアメリカ、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、ロシア、イタリーと巡遊。不平等条約の改正はならなかったが、一行は各国で歓迎された。新文明の見聞はその後の日本の針路が決まった。中でも大久保がドイツの鉄血宰相・ビスマルクとの会見は大きな収穫があった。
大久保は日本の富国強兵の道筋を描くことが出来た。列強の圧力に耐えるための軍隊。そのための富国。そのための殖産、工業、商業、貿易、海運。それを支える農業、林業、漁業。各分野を発展させるための科学、科学者を生むための基礎教育。大久保の脳裏には明治日本の設計図がはっきりと出来上がった。この設計図に基づいて明治日本の建設は一心不乱にまい進することになる。 |

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