さわやか易

いらっしゃいませ。名画を鑑賞するとき、その背景である歴史を考えてみたい。(猶興)

「月刊誌・致知」を読む

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私は読書家ではない。私の読む本は安岡正篤先生の本と易学に関する本である。同じ本を繰り返して読んでいる。
最近、書店に並んでいる本を買って読むことは殆どない。これは自慢する話ではないが、新しいニュースは新聞やテレビからいやでも入ってくるので少しも困らない。
ただ、20年以上前から月刊誌・「致知」を取り続けている。
この頃、特に感じることはこの「致知」の素晴らしさである。
「人間学を学ぶ月刊誌」とタイトルを付けられているが、正しくこれが「人間学」かと感じさせる記事に溢れているのだ。
そこで、毎月の記事の中からこれぞと思う記事を照会することにした。ただし、自分の意見を付け加えることもあるので、文責はすべて私にあります。
一人でも多く共感して貰えるなら嬉しいと思う次第である。(猶興)
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生気湧出。

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李登輝氏1923〜
 
我が人生信条。(リーダーはかく大事をなせ。)
9月号の「致知」からは「インタビュー・李登輝氏が語る」を照会する。
 
台湾と日本は切っても切れない深い繋がりがある。東日本大震災のとき、真っ先に義捐金を送ってくれたのも台湾である。しかも168億円という大金だ。人口2300万人、物価が日本の3分の1という同国においてはけた外れの額である。
 
それは台湾の李登輝氏が総統であった1999年のとき、台湾大地震があり、日本から真っ先に救援隊を差し向けてくれ、多額の義捐金を貰ったお礼でもある。
 
李登輝氏は日本統治下の台湾で生まれ、京都帝国大学で学んだ。学徒出陣で日本陸軍に入隊した経験をもつ。日本の文学書は殆んど読破しており、日本人以上に日本を知っている。人生で最も影響を受けた書物は、倉田百三の「出家とその弟子」、ゲーテの「ファウスト」、カーライルの「衣装哲学」、新渡戸稲造の「武士道」だという。
 
終戦後、日本統治から中国から来た国民党占領に変わる。蒋介石政権は日本統治時代の面影を徹底的に破壊した。しかし、台湾にはいまも「日本精神」という言葉があるという。真面目、勤勉、正直、無私などを指す。
 
台湾人は不毛地帯であった台南地方にアジア最大の烏山頭(うさんとう)ダムをつくり、台湾最大の米作地帯にしてくれた八田興一など、台湾の近代化に尽力してくれた神様のような日本人を忘れてはいない。とくに4代目の総督府民生長官としてやってきた後藤新平は衛生環境の悪かった台湾のインフラ事業に取り組み、見違えるような国にしてくれたという。
 
「私は日本のよさは、おそらく日本人以上によく知っています。今回の大震災で日本の復興を危ぶむ声もありますが、私は日本は必ず再生するに決まっていると思っています。ただし、条件があります。それは国や国民を第一に思うよい指導者が現れるかどうかです。」
 
李登輝氏は最後に語った。「私は90年の人生を振り返って、やはり日本統治下で受けた教育があったからこそ肯定的な人生観を持つことができ、それが政治家としてのバックボーンにありました。」「きょうは遠いところ、わざわざ来てくださって、本当にありがとうございました。」
 
 

リーダーの器量。

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致知出版社代表・藤尾秀昭
 
8月号は「リーダーの器量」が特集である。今月も良い記事が満載であったが、いつも特集を代表する名文を載せている藤尾氏のコメントを紹介したい。
 
いつの時代も問われるのは、リーダーの器量である。 
 
明治4年、明治新政府の事実上の首班である右大臣・岩倉具視(47歳)を団長に、総勢107名の使節団が欧米諸国を目指し横浜を出発した。大久保利通(42歳)、木戸孝允(39歳)、伊藤博文(31歳)という新政府の中心人物たちである。
 
留守政府を預かったのは、大政大臣・三条実美(35歳)、参議・西郷隆盛(45歳)、板垣退助(35歳)、大隈重信(34歳)たち。送る方も、送られる方も、新国家建設の使命感に燃えていた。
 
この旅に「暴挙」「壮挙」と評価は分かれたという。だが、当時のリーダーが世界の中の日本を知り、日本の針路を誤らずに今日に導いた事実を見れば、「壮挙」であったことは確かである。
 
1にバイタリティ、2に楽天性、3に絶えざる自己修練。この3つはいつの世もリーダーに欠かせない資質といえる。では、人間的器量はいかにして養えるのか、安岡正篤師は「経世琑言」の中でその要諦を端的に示している。
 
「まず、第一に古今のすぐれた人物に学ぶことです。つまり、私淑する人物を持ち、愛読書を持つことが、人物学を修める基本的、絶対条件であります。次に大事な条件は、怯めず、臆せず、勇敢に、己れを空しうして、あらゆる人生の経験を嘗め尽くすことです。人生の艱難辛苦、喜怒哀楽、利害得失、栄枯盛衰を勇敢に体験することです。その体験の中にその信念を生かしていって、初めて知行合一的に自己人物を練ることができるのです。」
 
リーダーの器量は、一朝一夕には成らない。不断の長い修練の果てに培われる、ということを忘れまい。

生命のメッセージ。

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村上和雄。1936〜
 
日本よ、GDPからGNH世界第一位を目指せ。
 
7月号の「致知」からは筑波大学名誉教授の村上和雄さんとソニーOBの天外伺朗(てんげしろう)さんの対談を照会します。天外さんはソニーではCDやロボット犬・アイボを生み出した日本を代表する開発者である。
 
二人の話は科学技術と精神世界から始まり、医療改革、教育改革、企業経営改革にまで発展するのだが、一部だけ抜粋すると。
 
村上「今回の大震災は日本人が死と向き合い、生を考える大きな試練を与えられた。このままいったらあと20年で世界は温暖化地獄に突入すると言われていた。」
 
天外「今回の震災を百年後に振り返ったとき、あれをきっかけに日本は大きく変わったというターニングポイントになると思っています。今のように節電し、物を捨てず、無駄なことをしなければ、GDPは下がります。今まで日本は国家の位置づけとしてGDP世界二位と言ってきた。もうそういう時代は終わっている。ブータンの国王が言い始めたことですが、GNHつまり国民総幸福量という方向に向かうのではないかと思います。」
 
天外氏は日本から21世紀のエネルギー問題を解決する発明が出てくる可能性が非常に高いともいう。
 
村上氏も「禍転じて福となすか、禍のままで終わらすのか、私たちの生き方次第です。これだけ大きな禍を受けたのですから、転じて大きな福となせるよう、日本人一人一人が価値観を改めて、新しい第一歩を踏み出すことを願わずにはいられません。」
 
二人の対談から、もっともっと日本人は自信を持って発想の転換を計れば、未来はいくらでも開けるという気がしてきた。
 
 

新生日本への提言。

日本は新生しなければならない。向かっていくのは日本の強靭化である。
 
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藤井聡。1968〜
 
「知致」6月号からは、京都大学大学院教授で都市社会工学を専門にされる藤井聡氏の提言を取り上げてみた。(要約である。)
 
一億総ドラ息子状態の日本に鉄槌が下された。
経済発展を遂げた日本もバブル崩壊、東西冷戦体制の崩壊、1995年には阪神淡路大震災が見舞う。豊かさにまい進した戦中世代の指導者が姿を消し、「ドラ息子」世代が社会の前線に躍り出てきた。
 
2000年から過激化した「構造改革」は文化大革命の狼煙のようだ。「ぶっ壊す!」と叫ぶ小泉首相。それを70%の日本人が指示した。前世代が構築したものを潰すことに専念したのが「構造改革」だった。
 
その後の「コンクリートから人へ」の珍妙な表現で、公共事業をさらに削減し、デフレに拍車をかける。この期間に十数万に上る自殺者の増加、これは非常識な経済政策による被害者である。そこに東日本大震災が襲った。
 
自然治癒力の回復が復興だ。
首都直下型地震や東海・南海・東南海地震が三十年以内に起こる確率は50〜87%である。私は短期集中的な東日本復活5年計画と長期継続的方針の日本列島強靭化10年計画を提言しております。
 
大規模な公共事業を起し、被災失業者にも力を借ります。仕事があり、収入があれば、それが土台になって自然治癒力が回復し生業が復活していきます。
 
大災害が現実に迫っているのです。それに備えなくて何が政治でしょう。私が最も恐れているのは首都直下型地震です。そのためにも首都機能を移転させねばなりません。日本を強靭化する一つです。
 
復興資金は十分に調達できる。
こういうと、膨大な財政赤字を抱えてこれ以上借金を膨らませるのかと思うかも知れません。しかし、日本の国債は9割以上が円建ての国内債です。外国から借金してるわけではありません。復興と強靭化の資金は十分に調達できます。首相が国民に「金を貸して下さい。必ず返します。」と言えば良いのです。
 
これで、はっきりと戦後は終わったのです。日本は新生して豊かさから強靭化への道を歩んでいかなければなりません。

この国の行方。

日本が混迷の極みに達している。この状況を打開し、新たな日本を創るために、いま私たちは何をなすべきなのか。
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 5月号のテーマは「新たな地平を拓く」である。今回はジャーナリストとしてご活躍中の櫻井よしこさんの講演記録(2月末)を紹介します。
 
*いま直面する日本の危機。
戦後の日本人が胸を張って誇れるものは経済ただ一つであった。しかし、今の財政赤字は一千兆円、国民一人あたり800万円です。もしかしたら、近い将来、3〜4年の間に破たんする状況にあることをしっかり認識する必要がある。
 
*もはや中国は日本を敵とは思っていない。
大国・中国は経済を成長させながら一党独裁の体制ですさまじい野望を持っている。もはや中国は日本をアジア最強の敵とは思っていないのではないか。尖閣諸島を乗っ取ろうが、アメリカが手を出さない限り、日本にはそれを守るだけの政治的、物理的力が欠けている。
 
*インドと中国という二つの大国。
その点、インドは違う。現在インドは経済規模は中国の4分の1だが、成長著しく30年後には中国を抜くと見られています。インドは人権、人道、環境、国際法を大事にする国ですが、中国はこれを全部否定する国です。10年後、20年後の展望はインドの方が明るいのは明白な事実だと思います。
 
*中国のすさまじいインド封じ込め作戦。
インドの水源地であるチベットに面したアルナチャル・ブラディッシュという州に中国が進出している。また、インドとパキスタンが領土を争っているジャム・カシミールという州に、中国はいつのまにか割り込んできて実効支配が定着しつつある。
 
*訪れるであろう人類未曾有の恐怖。
中国は核技術を北朝鮮、パキスタン、南アフリカ、リビア、イランにも与えつつあると専門家は見ている。パキスタンへの援助はインドを封じ込める戦略である。
 
中東諸国の国民隆起が勃発したが、このまま進めばイスラム原理主義が台頭してくることもあり得る。パキスタンの核兵器がテロリストの勢力に渡る可能性もあり、世界はさらに深刻な事態に陥ります。
 
*今、日本は原点に返るべき時。
他国への依存は究極的には当てにならないと心得ておくべきです。敗戦前の日本には、本当の日本人がいました。国家も本当の国家でした。先日インドの首相補佐官に言われました。「日本は二つの素晴らしい戦争をした。」「日露戦争で日本が勝ったことは、どれほどインドの人々に勇気を与えたことでしょう。」私が「大東亜戦争では日本は負けました。」と言うと「戦ったことが大事であり、その結果、インドは独立し、他のアジア諸国が独立した。日本は負けたけれど、皆が独立する力になったことを誇りに思った方がいい。」
 
*戦後の日本はまともな国家ではない。
国家の基盤は軍事力と経済力です。しかし、日本の自衛隊は「警察官職務執行法」という法律に基づいた行動しか出来ません。海で不審な外国船を見ても現場の判断では何も出来ません。こうした自衛隊を生み出した元凶は憲法です。だからこそ憲法を根本から見直さなければいけません。
 
*日本人はまだあの憲法を使っているのか?
アメリカが憲法を押し付けたといっても、その後、59年もたっているのです。憲法改正が出来ていないのは、アメリカの責任でなく、日本の責任です。日本国憲法を起草したアメリカ人十数人全員が1985年に「なんだ、日本人はまだあの憲法を使っているのか。」と言った。
 
*日本人の叡智によって勝利することができる。
いま国際交流を持たないことはあり得ない。積極的に交流を持ち、その中で中国やロシアに勝っていくしかないのです。ロシアの先細りは目に見えています。ロシアの国土は日本の45倍ですが人口は一億四千万人、しかし国土の3分の2は極東ロシアであり、人口七百万人です。北方四島も、政策的にインフラ整備をしているが、そのような去勢がいつまで続くか冷静に見ることが必要です。
 
*日本が日本であるために。
ある専門分野で世界から称賛されているような優れた方でも歴史問題のこととなると一言も言えずに俯くばかり。これが戦後日本の歪な姿です。日本再生を政府に頼っていては我が国は奈落の底に落ちていくかも知れません。明治維新は下級武士から始まりました。「ぜひ歴史を勉強して下さい。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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