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三島由紀夫。1925〜1970
大阪万博の余韻が残る昭和45年11月、東京都新宿区にある陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に於いてノーベル賞候補とも言われた三島由紀夫が割腹自決を遂げた。
三島は戦後日本を代表する小説家の一人で「仮面の告白」「愛の渇き」「潮騒」「金閣寺」などの作品がある。人気と名声を不動のものとし、殆どの作品は外国語にも翻訳され高い評価を得ていた。東大法学部を出て大蔵省にも務めたエリート。家系も名門で正田美智子さま(現皇后)とお見合いをした経歴もある。
文学活動以外にも大映映画「からっ風野郎」に出演したり、ボディビルで鍛えた肉体を写真集「薔薇刑」として出版するなど常に話題を集めていた。
小説としての遺作は「豊饒の海」4部作。5年がかりの大作で仏教の輪廻思想、神道の一霊四魂説、能などの日本の精神世界を描いている。第1巻は和魂、大2巻は荒魂、第3巻は奇魂、第4巻は幸魂を描いたと三島は述べた。
この自決事件の前年、昭和44年2月11日・建国記念日に若干23歳で国会議事堂前にて陸上自衛隊隊員の江藤小三郎が焼身自決している。小三郎は明治維新で活躍した江藤新平の曾孫、遺書「覚醒書」をしたため日本の覚醒を促すための自決だった。三島は触発され、民族の覚醒と自らの美学を完結させるため割腹自決を計画する。
三島は集まった自衛官たちに決起を促す演説を行うが、自衛官たちの反応は冷ややかだった。失望した三島は総監室に戻り、計画通り「天皇陛下万歳!」と叫び割腹自決。ニュースは世間を驚かせたが、世間の反応も冷ややかであり、佐藤首相のコメントは「狂気の沙汰」だった。
******** 上卦は天。
******** 大きな社会。エネルギー。
********
*** *** 下卦は水。
******** 問題、悩み、憂い。
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「天水訟」の卦。訴訟の訟。対立、相受け入れないこと。下にある水は憂国の思いを持つ者だが、上の社会は完全に上の方角を向いている。易では「大川を渉るに利ろしからず」とあり、行動には危険としている。
日本の国民総生産は昭和43年よりアメリカに次いで第2位となっていた。経済発展が全てに優先し、日本人は精神文化も防衛問題もすっかり忘れきっていた。やがてそのつけが深刻な弊害となって来ることも知らずに。
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