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石原莞爾。1889〜1949
満州事変に観る「雷沢帰妹」
(序卦伝)漸とは進むなり。進めば必ず帰する所有り。故に之を受くるに帰妹を以てす。
関東軍の参謀・石原莞爾(かんじ)には秘めたる計画があった。それは行き詰った閉塞感から一気に抜け出す国運回転の大秘策でだった。秘策とは第一次世界大戦後の世界の流れは西洋の雄・アメリカと東洋の雄・日本がいづれ激突する「世界最終戦争」に向かわざるを得ない。そのためには石炭、石油、鉄鋼などの確保が必要だ。それには資源が豊富にある満州を日本のものにすることだ。。国際社会がものいう前に満州を既得権にしてしまおうという、アッと驚く大構想である。
石原は上司である板垣征四郎を説得した。そして板垣が陸軍の上層部を説得した。政府内では協調外交、軍縮が政策であるので、バレては大変だ。責任者は首が飛ぶ。日本陸軍の大博打である。1931年(昭和6年)9月、綿密に練り上げた計画は実行に移された。柳条湖にて爆発事件を起こし、張学良の仕業として一気に攻撃を開始した。主要都市を次々占領していく。満州といっても広さはほぼ日本の全面積はある。途中で国際世論の目をそらすために上海で暴動をおこす。
陸軍にとっては大成功だった。天皇にしても、若槻首相にしても、耳に入ったときは既に進軍の真っ最中だ。外務大臣の幣原喜重郎は「日本軍の陰謀が発覚したら、我が国の国際的立場はどうなるのだ!」吃驚仰天。電光石火の出来事。翌年3月には傀儡国家・満州国が建国された。米、英からすると一夜城が出来たようなものだ。
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雷沢帰妹
(卦辞)帰妹は往けば凶。利しき攸无し。
(大象)澤の上に雷有るは帰妹なり。君子以て終りを永くし敝を知る。
64卦中、最悪の警戒を与える。男女を表す卦は、咸、恆、漸、帰妹であるが帰妹は最もよくない。結婚は男の方から正しい礼を踏んで始めて好とするが、女から男を追いかける象であるので凶とする。
帰妹は終わりを全うする道
二爻から五爻まで位が正しくない。全体に結婚に失敗するか、苦労しながらも耐えてゆく様子を表す。全体を代表するのは上六で「女、筐を承けて実无し。士、羊を割きて血无し。利しき攸无し。」
魅力的に見えた満州を手に入れたことが、禍を招くことになろうとは。
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