さわやか易・寅さん編
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毎回、新しいマドンナに恋をして失恋しての繰り返しですが、 寅さん映画はもっと深いのです。 人間の本当の幸せとは、金でも、地位でも学歴でもない。 家族や職場の仲間たちの間で泣いたり笑ったりしながら、 共に苦労したり、助け合ったり、時に喧嘩したりする。 そんな中にこそ本当の幸せがあることを 教えているのです。 そんなドラマを易学的に見るとどうなるのかを試みてみました。(猶興)
例によって、寅さんが地方のある旅館で金もないのにドンチャン騒ぎをした。支払いが出来ないので旅館から帰ることも出来ません。それを知って妹のさくらがわざわざ、お金を持って、寅さんを引き取りに
行きます。 「とらや」の家族は「又、やったよ。」と言ってカンカンです。 おばちゃんから「一言、ガツンと言ってやってよ。」頼まれたのはさくらの夫 である博さん。 博さんも、今度こそは許せないと思っています。 帰って、気持ちよく 酒を飲もうとしている寅さんに向かって切り出します。 博「兄さん、今日は言わせて貰います。兄さんも少しはおじちゃんや おばちゃん、僕たちのことも考えてくれませんか。 さくらが持って行ったお金だって、あれは僕たちが少ない収入の中から 満男の学費にしようとして、一生懸命貯めたお金なんですよ。」 寅「そうかい。それは悪かったね。お金ならさ、ちゃんと返すからさ、 そう、目くじら立てて怒るなよ、酒が不味くなっちゃうよ。」 博「返してくれと言ってるんじゃありませんよ。兄さんももういい加減に フラフラしてないで真面目になってくれませんか。」 寅「俺がフラフラしてるって、冗談言っちゃいけないよ。俺は俺なりに苦労 してるんだ。お前達にはフラフラに見えるのか。そうかい、そうかい、 どうせ俺は遊び人よ。どうせ俺は、ヤクザな兄貴よ。それで文句がある のかい。」 博「気に障ったら、謝ります。でも、言わせて下さい。人間というのは、 それぞれ、生まれた環境や与えられた条件の中で、それぞれ何か大切 なものを守る為に、少しくらい嫌なことも我慢して、一生懸命生きて 行くことが大事じゃないんですか。それが、人の義務じゃないですか。 それが、人の道ではありませんか。」 寅「ホゥ、人の道と来たか。上等だよ。結構、毛だらけだね。いいか、博、 人の一生なんて、儚いもんだよ。短いもんだよ。何時死んじゃうか、 分からないんだよ。どうせ短い人生よ、嫌いなことを我慢だって、いやだね。 俺は好きなように、行きたいね。好きな女に恋をして、パッと咲いてパッと散る、 それでいいのさ、それが俺の人生よ。」 博「それは自分勝手です。無責任です。それじゃ、動物と同じじゃありませんか。」 寅「動物?、ヒロシ、お前、それを言っちゃぁおしまいよ。」 こんな、会話。「フーテンの寅さん」にはありそうな場面ですね。
これを易学的に見ますと、八卦の艮(ごん)山の卦と兌(だ)沢の卦とを考えて下さい。 山の性質である努力型の要素が強い人と、沢の性質である自由人型の要素が強い人の会話です。 「艮の卦と兌の卦」についてはhttp://blogs.yahoo.co.jp/kanouyuukou/4647899.html この二卦は相対とともに相待です。寅さんの家族も寅さんと本気で対立してはいないのです。困った存在ではありますが、本当は、寅さんが大好きなのです。勿論、寅さんも博さんにはいつも感謝しているし、この家族が大好きなのです。相対と相待で調和がとれているのです。寅さん映画が大ヒットしたのはこんな所にもあるのです。
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「男はつらいよ」第37作は「幸福の青い鳥」。マドンナは志穂美悦子、舞台は九州筑豊。寂びれた炭鉱町の芝居小屋で一座を率いて旅から旅をしていた座長、 中村菊之丞の訃報を知る。 娘の美保(志穂美悦子)を訪ねて、思い出話で慰める。 その美保が身寄りも無い東京で暮らす為に出てきた。 柴又の寅さんと連絡が取れずに困ってしまう。 偶然知り合ったのが、同じ九州出身で画家を志す倉田(長渕剛)だ。 今は看板屋に身を置いている。 柴又に来た美保はとら屋の世話でラーメン屋に仕事を見つけがんばることになる。 倉田は何度もコンクールに落選をして、思い悩んでいる。 屈折した気持ちを美保にぶつけ、後で後悔する。 美保も素直には成れないが本心は倉田が気に掛かる。 そんな二人を後押しするのが寅さんとさくらである。 青春映画の一面もあった。 芸術を志してもなかなか芽が出ないものである。
そこで芸術家は悶々と悩み苦しむのである。 易学的に見ると。「八卦の説明」を参照して貰いたいが、坎の卦と離の卦の関係である。 坎の卦は水であり悩みに陥る意味がある。離の卦は火であり文化、文明、開花の意味がある。 この二つの卦は相対とともに相待である。表と裏の関係でもある。 芸術に限らず、スポーツも仕事も苦労無くして成功は無いように易学上も出来ているのです。 坎の卦と離の卦についてはhttp://blogs.yahoo.co.jp/kanouyuukou/4648137.html 才能を開花させるためには、どんな世界でも努力が必要ということの様ですね。やっぱり、易は良いことを教えてくれますね。 |




