さわやか易

いらっしゃいませ。名画を鑑賞するとき、その背景である歴史を考えてみたい。(猶興)

さわやか易・寅さん編

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毎回、新しいマドンナに恋をして失恋しての繰り返しですが、
寅さん映画はもっと深いのです。

人間の本当の幸せとは、金でも、地位でも学歴でもない。

家族や職場の仲間たちの間で泣いたり笑ったりしながら、
共に苦労したり、助け合ったり、時に喧嘩したりする。

そんな中にこそ本当の幸せがあることを
教えているのです。

そんなドラマを易学的に見るとどうなるのかを試みてみました。(猶興)
 
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「男はつらいよ」第34作は「寅次郎真実一路」。マドンナ役は大原麗子、舞台は茨城県牛久沼そして鹿児島枕崎である。

上野の焼き鳥屋で寅さんは証券マンの富永(米倉斎加年)と意気投合する。
朝、目が覚めるとそこは茨城県牛久沼の富永の自宅であった。

富永は既に出勤しており、妻のふじ子(大原麗子)が親切に朝食の用意をしてくれる。

朝から晩まで働く証券マンの実態、片道2時間の遠距離通勤の毎日。

ある日、突然とら屋にふじ子から電話が入り、富永が失踪したことを知らされる。
寅さんとふじ子は富永の故郷である鹿児島県枕崎に向かう。

美しい枕崎海岸に佇む美しい人妻、寅さんの心を動かさない訳は無い。
もしこのまま富永が戻らなければと、思い悩む寅さんである。

ラストは戻ってきた富永にふじ子が泣いてすがる光景を見て、
又、寅さんは旅に立つ。

働き過ぎのサラリーマンが疲れ切って仕舞ったのだ。易学的に考えると「沢風大過」の卦。陽に過ぎるのである。心か身体の病を予測させるもの。要注意。

寅さんには憧れのサラリーマンの妻だったが、寅さんはサラリーマンは務まらない。

果たしてどちらが幸せな生活だろうか。

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「男はつらいよ」第31作は「旅と女と寅次郎」マドンナ役は都はるみ、舞台は佐渡島の設定である。

演歌の大御所、都はるみがそのまま演歌の女王として出演する寅さん
版の「ローマの休日」である。

大スターゆえに日々のスケジュールに追われ、息つく暇のない都はるみ
扮する「京はるみ」が公演の途中で失踪し、ふとめぐり合った寅さんと
佐渡島にてしばしの自由を満喫すると言うストーリーである。

歌手を志す者にとってはスターになることは目標であろうが、
ここでは一人の女としての寂しさや悲しさが随所に顔を出す。

スターには自由で気ままな寅さんの存在は夢であり、あこがれでもある。

「16歳でデビューして15年間ひたすら歌って来ました。」と語った
京はるみは都はるみそのままで、この映画の翌年に本当に都はるみは
「普通のおばさん」宣言をして芸能界をいったん引退した。

この映画が都はるみの内なる願いに火を付けてしまったのかも知れない。

有名人と無名人は紙一重で人間の幸せとは無関係であることを
この作品は語りかけている。
スターにとってはスターであることがいやになることもある。

易学的にはこんな見方ができる。「沢風大過」の上六に「過ぎて渉りて頂を滅す。凶。咎なし。」沢風大過とは陽なることが行き過ぎていることであり、その許容量がオーバーすれば凶を招くのも仕方なしと見る。

都はるみは普通のおばさんを体験して陰のパワーを養ったのである。

易学は常に陰陽のバランスをとることの重要性を教えるものでもある。

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「男はつらいよ」第41作「寅次郎心の旅路」はマドンナ役は竹下景子。舞台は唯一の海外ロケとなるウィーンである。ゲスト出演に柄本明、淡路恵子。

東北を旅する寅さんの乗るローカル線電車に、仕事に疲れうつ病となったサラリーマン
坂口(柄本明)が自殺を図った。

すんでの所で無事ではあったが、すっかり自信を無くしているので、一晩面倒を見てやった寅さん。
坂口は救いを求めるように寅さんに一緒に旅に行ってくれと頼み込む。

旅先はなんと、ヨーロッパのウィーン。さくらと博は心配して止めるが、
断り切れずに行くことになった。

ウィーンに来たものの、二人の趣味はまるで合わない。モーツアルトも美術館も
興味のない寅さんは別行動、迷子になりホテルの名前も思い出せない。

ツアーコンダクターの久美子(竹下景子)と日本人マダム(淡路恵子)に助けられる。
マダムは亡き夫の遺産で暮らしている。久美子は8年前に、日本で辛い体験をし、
外国で暮らそうとやって来た。

美しき、青きドナウ川を眺めて望郷の思いに揺れる久美子に帰国をすすめる寅さん。

久美子はマダムと別れ寅さんらと帰国するつもりで飛行場まで来たが、
追いかけて来た現地の恋人と生きていこうと決心する。

坂口もすっかり自信を取り戻し、再び生きる希望を取り戻した。

生きる希望を再び取り戻すことを、易学で表すと、「地雷復」の卦。一陽来復である。全く、失った陽の気が再び蘇えって来るのである。(来復を来福と書くことがあるが、易から出た言葉なので来復が正しい。)

ウィーンロケの背景には、「男はつらいよ」の大ファンであった、ウィーン市長の
ツィルクさんが熱心に山田監督を口説いたそうです。

ドナウ川、聖シュテファン大寺院、国立オペラ劇場などの名所が登場、
違和感は感じられなかった。マダムの淡路恵子も決まっていた。

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「男はつらいよ」第39作は「寅次郎物語」。マドンナ役は秋吉久美子、ゲスト出演に五月みどり。ロケ地は奈良、吉野山と三重、伊勢志摩である。

ある日、寅さんの留守中、寅次郎をを訪ねて男の子が柴又にやって来る。
死んだテキ屋仲間の子供で寅さんが名付け親になった秀吉である。

母親は夫の暴力が原因で逃げてしまい行方知れず。
帰ってきた寅さんは秀吉を連れて、母親探しの旅にでる。

途中、宿で高熱を発した秀吉にうろたえる寅次郎、たまたま隣室に居合わせた
隆子(秋吉久美子)に助けられ、秀吉は元気を取り戻した。

隆子は化粧品を売り歩く人、テキ屋家業の寅次郎と意気投合し、
つかの間の疑似3人家族で観光地を歩いたりする。

その夜、秀吉の横で並んで寝ようとした隆子は、寅次郎を誘った。
一緒に寝ようとしたところで、秀吉がおねしょをしてしまう。

母探しのドラマとしては伊勢志摩にて、ようやく秀吉の母、ふで(五月みどり)を
探し出し感動の親子再会となった。
易学のワンポイントとしては、いつも脇から寅さんを支えるさくらを考えると。

「坤為地」の六二「直、方、大なり。習わずして利しからざるなし。」と見る。
これは、最高のほめ言葉と言って良い。直は素直で真っ直ぐであり、方は正しいであり、
大は大きいである。学問をしなくとも、吉にして悪いことは一つも無いという意味である。

特に女性の理想的存在として、このドラマを形成していると言える。
どうしようもなくいい加減な寅さんに比べ、これ程出来た妹は全くの好対照。全体を通じて本当のマドンナはさくらであろう。

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「男はつらいよ」第38作は「知床慕情」。舞台は北海道知床。マドンナ役は竹下景子。特別出演に三船敏郎と淡路恵子の豪華キャスト。

初夏の知床で偶然乗せて貰ったポンコツ車が獣医の順吉(三船敏郎)の車で、
そのまま、居候することになる。

順吉は妻に先立たれ、娘のりん子(竹下景子)も男と駆け落ちして一人暮らし。
仕事は熱心だが一人身のせいで偏屈で人当たりが悪い。

しかし、密かに心を寄せるスナックのママ悦子(淡路恵子)がいる。
何かと世話を焼いてくれる悦子にも素直になれず憎まれ口ばかり叩いている。

そこに突然りん子が男と別れて故郷に帰ってくる。
本当は嬉しいのだがますます素直になれず、困った存在でいた。
優しい寅さんはこの親子には無くてはならない存在に成っている。

順吉の態度がはっきりしないので、悦子は店を閉めて新潟へ行くと言い出した。
そこで、寅さんが人肌ぬいで、順吉と悦子を一緒にさせるという運びだ。

いつもと違い恋の指南役を演じる寅さんである。
りん子の帰郷を歓迎しようと、若者たちがバーベキューパーティを企画した。

そこで、寅さんの説得に押されて、ようやく胸の内を打ち明ける順吉。
美しい知床の自然と純朴な人情に心温まるストーリーであった。
この時の三船の演技が易学の八卦の一つ「震の卦」を思わせてくれた。

「震の卦」は雷の卦とも呼ばれ、動く、発進、発動、を表し、人間に配当すると
長男である。雷や地震を想像して頂ければ解るように、じっとしていた物が時期が
来て急に動き出す性質である。
「八卦の説明、震の卦」を見るには
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/kanouyuukou/4648430.html
こんな見方で寅さん映画を見ると、又一味違った魅力が発見されます。

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