さわやか易

いらっしゃいませ。名画を鑑賞するとき、その背景である歴史を考えてみたい。(猶興)

さわやか易・現代編

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現代の社会と家庭の中にドラマを探してみました。

人間の幸せにとって家族こそ最も大切なもの、社会の始まりです。

易学にも社会や家族に関しての教えは沢山あります。

なるべく現代に照らして紹介して見ましょう。(猶興)
 
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本物は威張らない。

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「本物は威張らない。」「本物は威張る必要がないからだ。」Eさんが子供の頃、父親からよく言われていた言葉である。

Eさんは大学で建築を学び、F建設に入社して20年が経つ。大型のビルを建てて全国に足跡を残してきた。

現場での総責任者である。主に現場に近い建設業者に請け負って貰うのだがそれだけに苦労は多い。地方には地方の習慣があるし事情がことなるからだ。

Eさんは一見大人しくひ弱に見えるせいか請け負い業者たちから軽く見られることもある。しかしEさんは誠実に粘り強く対話を欠かさない。豪傑のような社長たちにも物怖じはしない。酒の席にも必ず出席して話を聞く。激論になることもあるがEさんの態度はいつも静かで乱れることはない。

その地方に赴任して一月も経つと業者たちはEさんの人間的魅力に惹かれて仕事にも反映してくる。業者たちは口々に「本社の社員なのに威張ったところが全くない。」「Eさんと一緒ならがんばろう。」

建設現場は危険もあれば事故もある。台風もあれば大雨もある。騒音問題で苦情もある。時には思わぬハプニングもある。様々な問題をEさんは引き受ける。常に心がけていることは誠意を尽くすこと。

悩みを抱えた時はいつも父親の言葉を思い出す。「本物は威張らない。威張る必要がないからだ。」なんとなく心が落ち着いて来るのだ。

「地山謙」の卦。謙虚であることの大切さ。どんな仕事でも現場での責任者ほど難しい立場はない。この立場を処する道として易では「謙虚であれ」と教えている。

威張る人間は一見偉そうに見えるが、本当に偉い人は決して威張りはしない。

本物と偽者の区別はこんなところに顕れている。

「有り難う」の毎日。

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B子さんはすっかり変わってしまった。あの病気いらい180度性格が変わってしまった。

美容師をしていたB子さんの夫が亡くなったのは35歳の時だった。一時は落ち込んでいたが、そこから立ち上がったB子さんは思い切って美容院を建て直した。夫の生命保険を全部使ったのだ。

息子と娘もいたが、朝から晩まで働きっ放し。休んでいる暇はなかった。美容院は評判が良くいつもお客様で一杯であり、B子さんには店が全てであり店の為にはどんな苦労も苦労と思わなかった。

そんな母親を見ながら子供たちも立派に成長し、大学を出て社会人になり結婚もした。息子の結婚相手は店で一番評判の良かった美容師のC子さんだ。

しかし、B子さんは将来を心配するあまり常に怒ってばかり。子供たちにも嫁にも店の者にも「どうして、解らないのよ。」「気が利かないわね。」満足したことは一度もない。

そのB子さんが60歳を前に急に入院した。「頭が痛い。」と病院に行き受付をしていた時に倒れたのだ。「くも膜下出血」だったが幸い病院の中だったので、処置が早く助かった。

その手術中、全身麻酔で意識朦朧のB子さんの夢の中に死んだ母親の言葉が聞こえた。「B子、良く頑張ったわね。これからは、もっと優しくなりなさい。一日に有り難うを20回言いなさい。」

退院したB子さんには今までと景色が違って見えた。なんだか全てが穏やかで皆が自分を気遣ってくれ、笑顔で声をかけてくれる。「不思議だ。」怒る必要は全く無い。

子供たちも嫁も店の者も明るく元気で働いている。入院した自分を気遣って友達も顔を出してくれた。B子さんは入院中の母親の言葉を思い出した。そうだ、もう私は怒るのは止めよう。そして「有り難う」にしよう。

「有り難う」ばかり言うようになると、ますます家も店も明るくなりB子さんは今では全てに「有り難う」の気持ちで居る。

「火天大有」の卦。陽なるものに恵まれている象である。中心になるものが陽であるときは周りの陽に気付かない。自分が陰になってみて始めて陽に満たされていることに気付くのだろう。

日本人は世界でも最も裕福であると思うが、自分が裕福だと思っている人はどれ程いるだろうか。

裕福と思うか思わないかは心の持ち方ではないだろうか。

やっと見つけた。

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A子さんは高校では演劇部に属し、大学では勉強の傍らテニスのサークルでも活躍する人一倍元気でパワフルなOLでした。

銀行員の夫と結婚して3年目に夫の転勤を機に退職し一緒に大阪へやって来た。

夫の仕事は半端でなく忙しくなった。平日は必ず午前になる。金曜日の帰りは深夜というより土曜日の早朝になった。A子さんは夫の健康を管理することを第一に考え、大変な時代を乗り切る覚悟を決めた。

夫が自宅ではゆっくり寛げるようにしよう。それには先ず自分が元気でいなければいけない。
優しい夫は「昼間、退屈だろうからなんでも好きなことをしてくれよ。」と言ってくれる。

料理教室にも通ったが、腕を振えるのは週末だけで平日の夕食は自分一人だ。仕事から疲れて帰る夫には愚痴もこぼせない。実家や友達にはよく電話をしたが、ここでも元気そうに振舞うしかない。

時間はたっぷり過ぎるほどあった。始めての土地ではあったが、自分の世界を作ろうといろいろと努力してみた。しかし、なかなかこれと言った自分の世界が出来ない。テニスクラブにも、ゴルフクラブにも、ダンスクラブにも入った。

こうして2年くらい過ぎた頃、A子さんは次第に自分の顔が暗くなっていることに気づく。実家に電話をした時、電話に出た父親に「毎日つまらい」とつい本音もらした。すると父親はこう言った。「お前なあ、なにか暇つぶしを見つけようとしてはダメだぞ。せっかくのチャンスだと思って何か本気になって取り組めるものを探すんだ。」

その一言でA子さんの心に火が付いた。「そうだ、私が一番やりたかったことは歌だったじゃないか。」
翌日、以前から気になってはいたが、いつも通り過ぎていた「シャンソン教室」を訪ねた。折りしも「明日、国際的に活躍しているシャンソン界の大御所であるH先生のコンサートがあるので聞いて見ませんか」と教室の先生から誘われた。

翌日のコンサートはA子さんには忘れられない記念すべき日となる。H先生のシャンソンはA子さんの心に忘れえぬ感動を与えた。そして終了後、教室の先生と楽屋を訪ねH先生から親しみのこもる笑顔と優しい言葉をかけて貰ったのだ。

A子さんの迷いはもうなくなった。その日からA子さんの新たな人生が始まったのである。

「天火同人」の卦。天の下に一つの文化があり、そこに人が集まっているという象である。家族や親類とは別の同志との絆はなにより大切なものである。

その人にとって最も相応しい世界を見つけ、同志を得ることほど貴重なものはない。

そんな世界を見つけられた人はそれだけで幸福者である。

親子の断絶。

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A君と妹のK子さんの父は2代続いた病院の院長である。

父の存在は絶対であり、子供たちに常に言うことは、「いいか、この家に生まれたからには絶対に尊敬される人間になれ。」「二人とも医師になるんだ。」母はそんな父に随うだけだ。

「とにかく勉強はクラスで一番でなければ許さん。」A君にもKさんにも小学生になると家庭教師が付いた。二人とも小学校、中学校と成績は一番で通し親の期待に答えて来た。

しかし、A君は高校に入った頃から自分の将来について疑問を持ち始める。しかし、父のことを考えるとその話は出来ない。勉強に身が入らず中学で始めたギターばかり弾いていた。

大学医学部の受験が近づくにつれ、悶々と悩みぬいた末、ある日父親に打ち明ける。「お父さん、僕は医学部には行きたくない。」

それを聞いた父は烈火の如く怒った。「何を言ってるんだ。お前は医者になるんだ。」「医者になって人から尊敬される人にならんでどうする。」

A君「僕は医者には向いてないんだ。」

父「じゃあ、何になると言うんだ。」

A君「僕は音楽をやりたいんだ。」

父「馬鹿野郎!音楽なんか遊びじゃないか。」「そんなものは趣味でやれば良いじゃないか。」「とにかく、医学部以外は絶対許さんからな。」

A君「どうしてお父さんは僕たちの話を聞いてくれないんだ。」「僕は絶対、お父さんの言う通りには成らないからね。」

父「何だとお前たちのことを考えて言ってるんだ。」「それが聞けないんなら、今すぐこの家を出て行け!」

A君「そうですか。じゃあ僕は家を出ます!」

その時である。「ガチャーン!!」ガラスが割れる大きな音が聞こえた。妹のK子さんが花瓶を窓ガラスに投げつけたのである。
「お兄ちゃんが出て行くんなら、私も出て行く!」

「天地否」の卦。前回の「地天泰」とは反対に上下相交わらず、意志の疎通がないことを意味する。上にあるものが下を顧みないので、下にあるものが押さえつけられてしまっている状態である。

家庭でも職場でも上下に交流が無ければ発展はない。

国家においては軍事国家、独裁体制となり国民に自由はない。

受け皿に徹する。

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Hさんは音楽関係の出版社を経営している。しかし、かつてのバブル崩壊の時から全く経営に対する取り組みを180度変化させた。

バブル前までのHさんは、一部社員の間から「暴君」と言われる程のワンマン経営者であった。全てを自分が仕切らなければ満足出来ない。H社長の命令は絶対で反対するものは首にした。

バブル時代にH社長の暴走が「大借金」を抱えることになり会社は倒産した。
何もかも無くしたHさんに「もう一度、一からやり直しましょう。」そう言ってきたのは元の社員たちである。「儲かるまでは給料も要りません。」と言うのだ。

Hさんは涙が出るほど嬉しかった。そしてどうにか安アパートの一室で再スタートを切ることが出来た。
その時、Hさんは自分の心に誓ったことがある。それは「この社員たちを信じて行こう。」自分はあくまでも「受け皿に徹する」裏方から経営していこうという誓いである。

社員たちは朝から晩まで懸命に働いた。序々にではあるが成果も上がって半年後にようやく給料を払うことが出来るようになった。

その後も全ての企画を社員に任せた。社員たちは自分たちの責任を自覚して知恵をしぼり、調査し、営業し、新分野の開拓も始めた。Hさんは相談には乗るが任せる姿勢は変えない。

再スタートから5年後にはついに以前の売り上げを越し、ささやかなパーティを開いて社員を労った。Hさんは改めて社員に感謝するとともに自分は社員の受け皿に徹する経営方針を心に誓った。

「地天泰」の卦。上に立つものが「地」の如く陰であり謙虚、受身、従順、である。下にあるものが「天」の如く陽であり積極的、行動的、活発であることである。上下相交わり、意思の疎通が良いことでもある。この「地天泰」の卦は易の64卦中でも最も安定を表す卦と言われ、易者の看板にはこの図が用いられている。

上から押さえつけられていては下のものは元気が出てこない。

国においても国民が元気になれる政治が民主主義である。

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