十年程前に「失楽園」が映画でもテレビドラマでも大ヒットしました。 映画では黒木瞳と役所公司が主役を演じて好評でした。これは渡辺惇一の小説ですが、ざっとこんなストーリーです。 役所公司が演じた久木はある出版社の元エリート編集長ですが、 五十代始めに出世競争から外されて、閑職である調査室という 部署へ配属されています。仕事一途の人生を考え直す毎日を送っています。 一方、黒木瞳が演じた倫子は大學の医学部長の夫を持つ三十代半の 奥様で、趣味の書道は講師を務めるほどの腕もある着物が似合う 美人です。余りに実務的な夫と殆んど会話すら無くなっています。 この二人が出会って恋に落ちて行きます。 お互いに求めていた部分がぴったりと満たされたのです。 二人の相性はぴったりです。 会う度に二人の恋は深まり抜き差しならぬ関係となって行きます。 今まで築いて来たお互いの家庭は徐々に綻んで来ます。 こうして、二年程が過ぎた頃、二人を待っているのは破局だけです。 全てを失っても離れられない二人は決心します。 晩秋の軽井沢。 この世に生を受け、真実の恋に巡り合えたことに感謝しつつ、 二人は抱き合ったまま青酸カリの入ったワインを飲み干します。 愛し合った二人は何故、新しい人生を始めようとしなかったの でしょうか。 その答えを易学的に見ますと余りに相性が良いカップルは「水火既済」の卦。
既済(きせい)とは「既に成る」つまり出来上がり、完成の意味で良い卦ではあるが、 無活動になることを予測します。 つまり、いまさら新しく何かと闘争しようという力が涌いて来ないのです。 関連する話として家族編に「相性の悪い夫婦」があります。 http://blogs.yahoo.co.jp/kanouyuukou/8346546.html 男と女の関係はなにもかも相性がピッタリよりも、相性が合わない処もあり、少し喧嘩する位の方が幸になれるものです。 |
さわやか易・男と女編
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男と女の関係程、複雑極まりないものはありません。 どんな人にもそれぞれのドラマがありますが、歴史上の 人物にも興味尽きないドラマを残しています。 そんなドラマを易学的にはどう観るかを試みます。(猶興)
戦国を生き抜いた本当の勝者、お市の方。(1547〜1583)織田信長の妹であるお市の方は20歳の時、信長の命により同盟を結んだ 江北の浅井長政と結婚。万福丸、茶々、初、小督、万寿丸、と次々と子を生んだ。 しかし、長政は約束を破って旧交のある越前の朝倉攻めに向かった織田勢を許せず、 同盟を破棄して、挟み撃ちにしようとした。 それを知ったお市の方は急遽浅井の裏切りを報せる為、陣中見舞いと称して信長に 挟み撃ちの意味で袋の上下を縄で縛り付けた小豆を届けさせた。 受け取った信長は浅井の裏切りに気付き、すぐさま兵を引き返し九死に一生を得た。 軍を立て直した信長は3年後に朝倉を滅ぼすと、すぐに長政の小谷城を攻め落とした。 お市と3人の娘は助けられたが、男子二人は許されなかった。 9年後、信長は本能寺に没し、秀吉は光秀を倒すと政権取りに乗り出した。 秀吉は是非とも、お市の方が欲しかったが、お市は秀吉が大嫌いであった。 柴田勝家と再婚した7ヵ月後、勝家の北ノ庄城は秀吉軍に包囲され、落城寸前となる。 お市の方は3人の娘達だけを城から落し自分は勝家とともに死を選んだ。享年36歳。 長女茶々は秀吉の側室、淀君となり秀頼の母となる。二女初は京極高次に嫁ぎ、 三女小督は3度目の結婚で徳川秀忠の正室となり、三代将軍家光の母となる。 お市の方は美人としても有名だが、信長並の聡明さも、したたかさも兼ね備えている。
易学の八卦にある巽の卦は柔順を表すのだが、良く知るとこの柔順にはしたたかさが隠されている。 柔よく剛を制すとはこのことである。 「巽の卦」については http://blogs.yahoo.co.jp/kanouyuukou/4648430.html 信長も秀吉も最後は露と消えてしまうのだが、お市の娘達はしたたかに、生きて子孫を繋いで行く。三代将軍の徳川家光もお市の孫であり、従ってその後の将軍家は全てお市の子孫である。 |
「アメリカのセックスシンボル」マリリン・モンロー(1926〜1962)モンローの生い立ちは暗い。片親、その母が精神病、孤児院、里子、虐待。 16歳で最初の結婚をするも、生活の為に始めたモデル業に反対され離婚。 女優を志してハリウッドへ、仕事は全く無い。ホステス、ヌードモデル、風俗嬢、 なんでもやりながらチャンスを探す。 ようやく数本の映画の脇役に出て注目され、1952年「ノックは無用」で初主演。 「紳士は金髪がお好き」「百万長者と結婚する方法」「七年目の浮気」が大ヒット、 一躍大スター、アメリカのセックスシンボルと言われた。 1954年、ニューヨークヤンキースのスター選手であったジョー・ディマジオと結婚。 新婚旅行で日本に来たが、結婚生活は9ヶ月しか続かなかった。 1956年、劇作家のアーサー・ミラーと結婚するが、その頃から精神不安定状態が続き、 睡眠薬の飲み過ぎ、入院を繰り返す。 1961年、ミラーと離婚、この頃、ジョン・F・ケネディとの交際がささやかれたりした。 1962年の5月、ケネディ大統領の誕生日パーティで「ハッピィバースディ・トゥユー」 を歌ったハスキーな声と妖艶な容姿は永く記憶に残る。 しかし、その3ヵ月後、全裸のまま帰らぬ人となっていた。自殺?他殺?謎のみ残して。 モンロー語録から。
「子供の頃、誰もきれいだと言ってくれなかったわ。でもどんな女の子もきれいと 言われて育てられるべきよ。きれいでなくてもね。」 「私はお金には興味がないわ。私はただ素晴らしくなりたいの。」 「誰かと不幸でいるより、ひとりで不幸せな方がいいわ。今までの経験から言えばね。」 「私は動物が好き。犬や猫に話しかけても、「黙れ」なんて言われないでしょ。」 「マリリンモンローでいて何がいいのかしら。なぜ普通の女になれないの? 家族を持てる普通の女に。家族?赤ちゃん一人でも満足するわ。私の本当の赤ちゃん。 なぜ物事ってこううまくいかないのかしら。」 易学では華やかな表舞台の裏には必ず、暗い裏舞台があることを説いています。 「八卦の説明」の「坎の卦と離の卦」をご参照下さい。 http://blogs.yahoo.co.jp/kanouyuukou/4648137.html 華やかなハリウッドの中で押しつぶされ、使い捨てにされた一人の女優、一人の女を誰よりも、愛していたのは、離婚したジョー・ディマジオであった。彼は離婚後もモンローの相談に乗り、葬儀を自分で執り行う。そして映画関係者の出席を全て断った。その後85歳で亡くなるまで、37年間、モンローの命日には墓参りを欠かさなかった。 |




