アポロンに自分の弓矢を馬鹿にされたことを根に持ったエロス(キューピッド)は金の矢をアポロンに、鉛の矢を河の神ペーネイオスの娘ダフネに打ちこんだ。 金の矢を打ちこまれた者は相手を死ぬほど恋こがれ、鉛の矢を打ちこまれた者は絶対に相手を好きになることがないのだ。 アポロンは何度も求愛しようとするが、ダフネは彼の姿を見かけるといつも逃げてしまう。 ある日我慢できなくなったアポロンはダフネを追いかけ、やっと彼女の体に手をかけた。 逃れられぬと知ったダフネは父ペーペネイオスに向かって叫んだ。 「私はいつまでも清らかな体でいたいの。いっそ私の姿を変えてしまってください!」 ペーネイオスは即座に娘の願いを聞き入れ、ダフネの体はみるみるうちに月桂樹へと変わっていった。 月桂樹に変わってしまったダフネを見てアポロンは深く嘆き悲しみ、愛の形見として月桂冠を作り生涯身につけた。 やっとのことで追いつきダフネの腰に手をかけるアポロン。
しかしながら彼女の変身に歓喜から驚愕へと変化する一瞬の表情。 ダフネのまだ汚れを知らぬ如何にも乙女らしい体つき、硬質感のある乳房。 絶望感から父に向かって救いを求める仕草・表情。 間髪をいれずその手の先から、髪の毛の先から瞬く間に生えてくる月桂樹の葉。 カモシカのような足元にからみつく大地。 実に臨場感・躍動感にあふれていて、見るものを恍惚とさせる。 世界で最も美しい彫像の一つである。 それにしても、 *ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作、ローマ・国立ボルゲーゼ美術館所蔵
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麻倉未稀は1960年生まれの都会派美人シンガー。 1981年に「ミスティ・トワィライト」でデビュー。 ドラマ「スクール・ウォーズ」のテーマ・ソング「ヒーロー」が有名。 私は別に彼女のファンだったわけではないが、なぜか今でもアルバムが3枚残ってる。 豊かな声量、ダイナミックかつ繊細な歌唱力、そしてチャーミングなルックス、 そういったものに惹かれていたのかもしれない。 「女嫌い」は1982年に発表されたものだが、ちょっと意味深な歌である。 狭い部屋 二人きり
ピアスをはずしたわけは わかるでしょう 時間だけ 過ぎてゆく 夢見せてくれないなら 帰らせて ドアの外 赤いミスティックメモリー 書いていくわ 心こめて 「女嫌いはふるえて眠れ」 「女嫌いはふるえて眠れ」 抱かれるつもりで男の部屋にやってきたのに、一向に手を出そうとしない男がもどかしい。 結局「女嫌いはふるえて眠れ」とメッセージを残して帰っていく。 まあそういった内容の歌詞なんだけど、 どう思います? アルバム「SNOWBIRD」(1982)収録曲 1.SNOWBIRD 2.女嫌い 3.つくりごと 4.ごめんあそばせ 5.INDIAN SUMMER 6.OVERSEAS TEREPHONE FROM NEW YORK 7.MR.SPIRKY 8.恋重ね 9.コルシカの風 10.ひとりぼっちのRAGTIME |

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この本には1960年後半から70年初めにかけて発表された13の中・短編が収められている。 個人的にはリアルタイムで読んだ「最初の米」が思いで深い。 まだ狩猟生活を営んでいた2千年前、奥多摩地方にやって来た旅人の話を聞いて、 ヨギとモギの双子の兄弟が種もみを手に入れるためヨミの国(死者の国)へ旅立つ。 実は旅人は亡者で生きた人間をヨミの国に誘い込む役割を担っていたのだ。 モギは自分が犠牲になることによってヨギに種もみを手に入れさせる。 ヨギが村に持ちかえった種は秋になるとたわわに実った。 そしてこの実はモギの功績をたたえて「モミ」と名づけられる。 最後のコマはモギを模したと思われる笑みを含んだ埴輪の絵と共に次ぎの言葉でしめられる。 「大昔の人は何気ない食料にも大きな犠牲を払った……」 当時私は小学生。この話にへんに感心したものだ。 排気ガスにやられた捨て老猫、その猫にたかっていたシラミの夫婦、 この4生物の臨終が廃屋の中で一致した時生まれた生物、 「コケカキイキイ」が世直しをする作品もなかなかに面白い。 収録作品と初出年は下記の通り 終電車の女(1970) 猫又(1966) 墓守虫(1966) 血太郎奇談(1972) 大人物(1972)
一番病(1969) 暑い日(1966) 霊形手術(1970) 木枯し(1966) 天国(1970) ヘンラヘラヘラ(1971) コケカキイキイ(1970) 最初の米(1967) |
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彼女は1956年生まれでハワイ出身のモデル。 1970年代中頃、青年雑誌のグラビアを頻繁に賑わせていた。 グラマラスなボディと愛くるしい顔立ちを持ち合わせていて、 なんともアンバランスな気がしたものだが、彼女の恥じらいを含んだような笑顔に私はメロメロ。 「プレイボーイ」や「平凡パンチ」などの週刊誌を買ってきては 彼女のピンナップや記事を収集するという私にとっては初めての挙にまで出た。 それ以前にも以後にもこんなことをしたことがない。 そういった意味では私が惚れた唯一の女性だったのかも(笑)
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ラーオコオン;トロイアの神官。 ギリシャ軍の奇計、「トロイの木馬」を見破るも、市民に受け入れられず、 逆に女神アテナの怒りを買い、海から現れた二匹の蛇に息子共々殺されてしまう。 その後トロイアは陥落。 初めてこの彫像を見たのは多分美術のテキストだった。 ラーオコオンの顔がアップで写っていた。 「なんて苦しそうな表情をしてるんだろう」 と思ったが、彼にまつわるエピソードを知ると、納得した。 しかし、しばらくして再度この彫像の写真を見た時、なにか違和感を感じた。 例えば戦国の武将が、国を危うくするような敵の姦計を見抜き、主君に進言するが退けられ、 かえって一族揃って誅殺させられてしまう、とする。 この武将の断末魔の表情は当然「恨み」や「無念さ」を含んだものになるはずだ。 こういった感情は時代や地域、宗教を超えてある程度共通してると思うんだが、 この彫像のラーオコオンの表情から受ける印象は、ただ「絶望感」ばかり。 もっともこの彫像の製作者ははギリシャ側の人間だから、 「女神の仕打ちを恨んだりするなんてとんでもない!」 というふうに考えてたかもしれないけどね。
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