ラーオコオン;トロイアの神官。 ギリシャ軍の奇計、「トロイの木馬」を見破るも、市民に受け入れられず、 逆に女神アテナの怒りを買い、海から現れた二匹の蛇に息子共々殺されてしまう。 その後トロイアは陥落。 初めてこの彫像を見たのは多分美術のテキストだった。 ラーオコオンの顔がアップで写っていた。 「なんて苦しそうな表情をしてるんだろう」 と思ったが、彼にまつわるエピソードを知ると、納得した。 しかし、しばらくして再度この彫像の写真を見た時、なにか違和感を感じた。 例えば戦国の武将が、国を危うくするような敵の姦計を見抜き、主君に進言するが退けられ、 かえって一族揃って誅殺させられてしまう、とする。 この武将の断末魔の表情は当然「恨み」や「無念さ」を含んだものになるはずだ。 こういった感情は時代や地域、宗教を超えてある程度共通してると思うんだが、 この彫像のラーオコオンの表情から受ける印象は、ただ「絶望感」ばかり。 もっともこの彫像の製作者ははギリシャ側の人間だから、 「女神の仕打ちを恨んだりするなんてとんでもない!」 というふうに考えてたかもしれないけどね。
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2007年03月21日
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