ゲンさん雑記帳

門を出れば 我も行く人 秋のくれ

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ラーオコオーン

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 ラーオコオン;トロイアの神官。
        ギリシャ軍の奇計、「トロイの木馬」を見破るも、市民に受け入れられず、
        逆に女神アテナの怒りを買い、海から現れた二匹の蛇に息子共々殺されてしまう。
        その後トロイアは陥落。


初めてこの彫像を見たのは多分美術のテキストだった。

ラーオコオンの顔がアップで写っていた。

「なんて苦しそうな表情をしてるんだろう」

と思ったが、彼にまつわるエピソードを知ると、納得した。


しかし、しばらくして再度この彫像の写真を見た時、なにか違和感を感じた。

例えば戦国の武将が、国を危うくするような敵の姦計を見抜き、主君に進言するが退けられ、

かえって一族揃って誅殺させられてしまう、とする。

この武将の断末魔の表情は当然「恨み」や「無念さ」を含んだものになるはずだ。

こういった感情は時代や地域、宗教を超えてある程度共通してると思うんだが、

この彫像のラーオコオンの表情から受ける印象は、ただ「絶望感」ばかり。


もっともこの彫像の製作者ははギリシャ側の人間だから、

「女神の仕打ちを恨んだりするなんてとんでもない!」

というふうに考えてたかもしれないけどね。

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