毎日畑に出てトマトを収穫、出荷する。
収穫期を迎え、毎朝これでもか、というぐらいにトマトが赤くなる。
迎え撃つは東京農業大学から来た研修生二人、地元主婦「収穫ネーネーズ」の二人、それに奥さんと僕の6人態勢。
しかし、毎日毎日、よくもこんなに収穫できるなーというのが正直な感想。
成熟期を迎えたトマトは、十分に温度があがり、太陽さえ出れば一晩のうちに赤くなってゆくのだ。
しかし、気になることも。
それは畑の奥、いくつかの畝で見られる病気のトマト苗だ。
原因はコナジラミ。
名前のとおり粉のような小さな虫で、これにやられると果実ばかりか茎そのものまでが被害を受ける。
具体的に言えば、完熟したトマトのある部分が赤くならず、黄色や緑色のまままだら模様になってしまうのだ。
農業の本によれば農薬を使えば比較的簡単に駆除できる、とのこと。
しかしお世話になっている農家さんは「有機、無農薬」栽培。農薬は使えないのだ。
汗水流して育てたトマトがたとえ収穫できても出荷が出来ない、という厳しい現実。
「収入が減りますよ、それでも無農薬でやりますか?」
難しい選択だ。
|