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先日、新日本フィルハーモニー交響楽団の第441回定期演奏会に行ってきました。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)

   オラトリオ「天地創造」

       第1部
       第2部   

       〜休憩〜

       第3部


指揮         :フランス・ブリュッヘン
天使ガブリエル、イヴ :マリン・ハルテリウス(ソプラノ)
天使ウリエル     :ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
天使ラファエル、アダム:ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)
合唱         :栗友会合唱団
合唱指揮       :栗山文昭 
チェンバロ      :渡邊順生
コンマス       :崔文洙




「天地創造」
ハイドンがエステルハージ侯爵家から去った後、2度にわたるロンドン滞在の際に聴いたヘンデルのオラトリオ
「メサイア」から大いに刺激を受けて作曲されました。
台本は『旧約聖書』の「創世記」第1章とジョン・ミルトンの「失楽園」をもとにして書かれた英語台本のドイツ語訳。
この台本の経緯については、英語訳を書いたというトーマス・リドレイが確認されていない、オリジナル台本も発見されていないなど謎が多いようです。
内容をかいつまんで説明すると、第1部は天地創造の第1日から第4日目まで。第2部は第5、6日目が語られ、第3部では、第2部で創造された人間の男女、アダムとイヴの姿が語られます。



オリジナル楽器(古楽)のオーケストラである18世紀オーケストラを私財を投じて結成し、数々の傑作を録音しているというフランス・ブリュッヘン。
最近はモダンオーケストラを指揮することも増え、新日本フィルとは定期的に共演を重ねています。
しかも!!パパハイドンのオラトリオ。
どんな演奏を聴かせてくれるのか、とっても楽しみにしていました。
74歳。腰は少し曲がっているものの、しっかりとした足取りで指揮台へ。椅子に座っての指揮でした。
オケの配置はコントラバスを左後ろに、1stと2ndヴァイオリンを左右に配し、ど真ん中にチェンバロとフォルテピアノ。チェンバロ、フォルテピアノ共に白木の美しいもので、とても奥行きが長かったですね。見入ってしまいました。


感想は・・・・期待以上でした。最高でした♪♪
ノンビブラート奏法によってメロディがより鮮明に浮かび上がり、美しい神の声、天使の声が聴こえるようでした。
物足りないかな〜と思って今まで何となく敬遠していたのですが、とんでもない。
アンサンブルの難しさは格段にアップするのでしょうが、1本の糸のように心にすぅーーっと浸透してくるような演奏でした。
モーツァルトまであたりなら、またブリュッヘンで聴きたい!!と思いましたよ!!
まるで200年前にタイムスリップしたかのような音。
「ああ、きっと昔の貴族はこんな感じで聴いていたんだろうな」と新鮮な感動でした。

ウリエルのジョン・マーク・エインズリーの声は朗々としてとっても良かったです♪
マリン・ハルテリウスはとても上品で清楚な声で、熱のこもったウィルソン=ジョンソンの表情を見ては
にこやかに微笑んでいました(1回ちょっと噴き出してたような・・・・・笑)。
チェンバロとフォルテピアノを演奏した渡邊順生さんは、ブリュッヘンからほとんど目を離すことなく、絶妙のタイミングでした。合唱も良かったです。やはり生の歌声は本当に良いですね。


終演後は、一瞬の間を置いて大きな拍手とあちこちからブラヴォーの声。
延々と15分以上もカーテンコールやってました。
最後の方は、ブリュッヘンも歌手の方たちも気恥ずかしくされていたぐらい(笑)
でも、それぐらい素晴らしかった!!
今年のシーズンテーマ 〜秘密〜
今回は「神の秘密」を垣間見せてもらいました。(^_^)


  
  

 

 

閉じる コメント(14)

「秘密」・・・アルミンク氏の今期プログラムの映像を思い出しました。
「し〜っ」ってやつ(笑)。
美しい神の声、天使の声、いいですねぇ。
浸透するような音、わつぃも味わってみたいです。
読んでいて、わたしまでつい吸い込まれそうでした〜。
カーテンコールが15分も!すばらしい演奏会だったんですね!
でも15分も拍手していると、手が痛くなりません?(笑)

2009/2/10(火) 午後 4:27 松次郎

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古楽器を使っての演奏だったのですか?
新日本フィルのメンバーも大変だったでしょうね。
ピッチも低く、右手のコントロールが大変ですからそう生易しいものでは無いはず。
現代風に少しピッチは高めにしていたのかも知れませんが・・・。
この時代の楽曲は確かに「神の声」を感じます。
ファルセットが美しく響き、心が洗われるよう。
厳かなひとときであったでしょう。羨ましい限りです。

2009/2/10(火) 午後 4:53 池ちゃん

まつさん、私も思い出しました(笑)何なんでしょうねぇ、あの映像は(照)
来期もサービスショット満載でお願いしたいところです。

シンプルで美しい演奏でした。作品自体が傑作なんでしょうが、ブリュッヘンの古楽への造詣の深さが出ていて素晴らしかったです。
最初の一音で本当にタイムスリップしたような気になりました。普段聴いている音と違ってビックリしました。
15分拍手していると手がかゆくなりますね!

2009/2/10(火) 午後 5:19 かおさん

池さん、楽器はいつものやつなんです!
チェンバロもモダンチェンバロだろうと思います。フォルテピアノも昔のものを再現した新しいものなんじゃないかな?と思いました。
それなのに普段の音と全然違ったんですよ!!ちょっとビックリしました。

なかなか伝わらないかもしれませんが、管もスーッとしたまっすぐな音でした。編成も大きく、ブリュッヘンのモダン・オーケストラでハイドンを演奏する独自の美学みたいなものをとても強く感じました。
本人が骨董品みたいな見た目なんですけど(ごめんなさい〜)、凄い指揮者であり音楽家だなぁと思いました。

2009/2/10(火) 午後 5:35 かおさん

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アーノンクールのウイーンフィルやノリントンのNHK交響楽団でもいつもと違う音がしていましたね(生では聴いていませんが)
この曲や、ブリュッヘンはあまり聴いてはいませんが、いい演奏だったのですね。私もとてもうらやましいです。

2009/2/10(火) 午後 9:54 [ ]

恵さん、やはりそうですか。アーノンクールもノリントンも古楽に傾倒していてビブラートかけないですものね。
ホールが大きいので、編成は大きいままでしたが本当に音が違ったんですよ。
装飾のないまっすぐな音って、結構新鮮でガツンときました。CDで聴くのとはまた別な気がしますが、モーツァルトぐらいまでなら、メロディの美しさが非常に際立って静かな充足感を味わえそうです。

2009/2/10(火) 午後 10:45 かおさん

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半年くらい前から楽しみにしていた演奏会ですよね♪
天地創造は聴いたことがありませんがメサイアのような華やかな曲ですか?
そして、ブリュッヘンさん・・・
はじめて聞く指揮者かもしれません。まだまだ知らないことだらけです〜
15分以上のカーテンコールはすごいですね。
素晴らしい演奏だったからこそでしょう!

2009/2/11(水) 午前 0:31 -

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そうですか。
では古楽器の音とは全然違うでしょうが、奏法で「らしく」聴かせているのでしょうね。
でも・・・実はそれが正解なのです。
本当に当時の音で聴かせてしまうと、今の音に慣れきってしまっている我々には、ブカブカでガサガサの音が違和感だらけになってしまいます。
そういう意味では、バランスが取れた音づくりで、だからこそ感動させられたのでしょう。
その辺が巧い・・・ということでしょうか。

2009/2/11(水) 午前 1:43 池ちゃん

ブリュッヘンで「天地創造」ですか。古楽器で演奏ということはもしかすると『ピッチ奏法』での演奏だったのでしょうね(モジャモジャ崔さんはストレスだったかも)。ぼくも再来週シンフォニーを聴きに行きたいと思っているので確認します。
90分以上の大曲良かったですね。僕は第1部の最終曲である『第13曲 もろもろの天は神の栄光をあらわし』が好きです。独唱と合唱の兼ね合いが絶妙です。
教会には随分通ったのですが旧約聖書の話はほとんど聞いていないので、最初のこのお話しとの出会いは新鮮でした。
この名指揮者との出会いはとても良かったですね。アーノンクールよりもずっと誠実な演奏をされる方だと個人的には思っています。僕はピノックやこのマエストロ・ブリュッヘンが好きです。

栗友会合唱団は3月の『エリア(小澤さんの演奏なのに三重公演しかないのです。涙)』でも合唱担当です。ずっと活躍されていますね。晋友会のようになるといいですね。

2009/2/11(水) 午前 9:50 NCC-1701-T

めらにーさん、そうです!もう半年経ったんですね・・・すごいわ・・。
メサイアは、私の中ではマタイ受難曲(キリストの生涯を歌ったという意味でも)と似た印象を持っています。
天地創造は、どちらかというとモーツァルトのオペラっぽいですかね。あくまで私の主観なので、あまり当てになさらず・・・(汗)
ブリュッヘンさん、素晴らしい指揮者だと思います。機会があったら是非!今日から来週にかけてハイドンの交響曲(ロンドン時代の)やっていますよ。・・・って私が行きたくて行けないんですが・・・(泣)

2009/2/11(水) 午後 4:51 かおさん

池さん、そうです。「らしく」聴かせてもらったんだと思います。
ブリュッヘン氏は、古楽をハンパなく勉強されていて、尚それに固執することなくモダンオーケストラで演奏するにはどうしたらいいか?(小手先の技術ということでなく)を熟考されて本番に臨まれていることが滲み出ていたように思います。そこに音楽家としての素晴らしさを感じたんだと思います。

2009/2/12(木) 午前 9:05 かおさん

たかしさん、いつもの新日の楽器だと思います。紛らわしい書き方をしてすみません。(崔さん、いつもより動きが少なかったですよ。)
本当にこんな大きな傑作が聴けてとても良かったです。そしてブリュッヘンさんとの出会いも!!
今更ですが、私の好みはいかに音楽を愛していて真摯な姿勢で向き合っているか、が基準なんだということがハッキリとわかりました。
頭の良さや年齢による到達点により出来の違いはありますが、音楽に全てをかけている人達の作り上げるものというのは、いつも新しい刺激があり素晴らしいです〜。
ピノックさんを知らないのですが、誠実な演奏をされると聞くと聴きたくなります!
ハイドンの交響曲聴きに行かれるんですか?私もすごく行きたいんですが・・・(泣)。たぶんまだいい席が取れるのではないかと思います(それもどうかと思いますが・・・)
「エリア」私も三重なんだーと思ってみていました。栗友会良かったです。晋友会といえばジルベスターのカルミナ聴きました(観ました)。小澤さん若かったです〜。

2009/2/12(木) 午前 10:02 かおさん

最終日の演奏を聴いてきました。オーケストラの演奏方法もきちんと確認してきました。ちまたのブロガーさんはブリュッヘンの演奏がつまらないというのと大変に良かったというのと二手に分かれていました。実際に聴きに行って「なるほど」と思いました。
演奏がやはり『ピッチ奏法』で普段聴き慣れない音作りだったからですね。合唱だとそのあたりがわかりにくいかもしれませんが、シンフォニーではそのあたりの意図がよくわかりました。

逆に「天地創造」では歌にある仕掛けがしてあったかもしれませんね。何せ普通客演する指揮者は演奏前2〜3日に来日してリハーサルをするのに、老マエストロは1か月前から来てリハを重ねていたそうです。トリフォニーのとなりのあのホテルにずっと宿泊していたんだそうですよ・・・

2009/3/2(月) 午前 7:01 NCC-1701-T

たかしさん、シンフォニー聴きに行かれたんですね!!あれは「ピッチ奏法」というんですね。教えて頂いてありがとうございます!スーーっとした真っ直ぐな音で、私にとっては新鮮な驚きで大変素敵に感じました!
歌の仕掛けは・・・全くよくわかっていません。頼りない聴き手で申し訳ありません(T_T)

レバントに一ヶ月も滞在とは!!ブリュッヘン氏はかなり練習をかなり重ねていたのですね!きちんと作り上げたい方なんですね。オケにとっても、勉強になるでしょうし、ありがたいことですね(お金かかりそうですけど・・・汗)
シンフォニー、私も聴きたかったです・・・。来年も元気に来日してくださるといいなぁと思います。(たかしさんの記事のマモーはツボにハマりました。すごく似てます。)

2009/3/3(火) 午前 8:27 かおさん

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