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『宮谷理香と廻るショパンの旅 第九章 マズルカ〜郷愁の音楽詩』を聴いてきました。 3月1日(日) 14:00開演 浜離宮朝日ホール
〜プログラム〜
ドンブロフスキのマズルカ(ポーランド国家)
スクリャービン:マズルカ 作品40-1,2
プロコフィエフ:10の小品 作品12より 4.マズルカ
サン=サーンス:マズルカ 作品21
ドビュッシー:マズルカ
シマノフスキ:マズルカ 作品50-1,2,3,4
マチェイエフスキ:マズルカ 第9番、第10番
〜休憩〜
ショパン:マズルカ 作品68-4(絶筆)
マズルカ 作品24
マズルカ 作品33
マズルカ 作品59
宮谷理香http://www.miyatani.jp/rika/ 石川県金沢市生まれ。3歳より東京在住。 第13回ショパン国際ピアノコンクール第5位(1995年) 2001年から2010年のショパンの生誕200年に向けたこの長い旅(全10章)も、とうとう第九章までやってきました。 第三章からこの旅に参加し始めた私にとっても、感慨深いものがあります(聴いてるだけじゃん・・・)。 曲目を見ると凄いですよね。 オール マズルカ 前半にショパン以外の作曲家、後半にショパン。 ここ数年はこのスタイルが貫かれています。彼女独自の境地を垣間見せてもらえます。 こういうプログラムは、楽譜入手に始まり、恐らく音源も殆どない状態で譜読みをし・・・大変そうです。 今は先生についていらっしゃるのかしら?相談する相手はいらっしゃると思いますが、特定の先生はいないかも。 故園田高弘先生が最後の先生かもしれませんね。 1曲ずつ宮谷さんがお話してくださった内容に基づいて書きます。 よく喋ってくださるんですよ! みんな初めて聴く曲ばかりだったので、演奏についての感想が書けません(苦笑) まず、ポーランド国家がマズルカだなんて初めて知りました!(←おい!) マズルカって本当にポーランド人の心の音楽なんですね〜。 良い楽譜がなくて、デュオを組んでいるピアニスト高橋多佳子さんの夫君である下田先生にレクチャーして頂いたそうです。 スクリャービンのマズルカは、初期の作品とのことですがお洒落な小品という感じで、すでに彼独特の和声が聴けます。 プロコフィエフ、これは左手も右手も4度の和音だけでできているという不思議曲。 きっと実験的に作ったのでしょうが、私は受け入れられる曲でしたよ!!(笑) サン=サーンスとドビュッシーのマズルカの出だしは少し似ていて、同じフランス人だけにマズルカへの認識が似ていたのでしょうか??両方ともお洒落な流れるようなマズルカでした、ワルツみたい(笑) 個人的には、前半の曲目の中でドビュッシーのマズルカが一番気に入りました。テクニック的にとても難しそうに感じましたが、フランス人のなんちゃってマズルカ(超失礼・・・ごめんなさい)、弾いてみたいです♪♪ 次はポーランド人によるマズルカです。まず、シマノフスキ。ぐっと土臭く(マズルカらしく?)なります。 マチェイエフスキはシマノフスキを更に近代的な響きを加えたマズルカ。力強い!! ・・・もう完全に記憶が曖昧になってきているなぁ・・・(苦笑) 休憩をはさんで、後半はショパンのマズルカです。真打ち登場!! みなさんもご存知の通り、マズルカは、ゆったりとした「クヤーヴィヤク」、男女がくるくると速く踊る「オベレク」、土俗的な「マズール」の3つを自由に組み合わせるという、ショパンが確立した形式?です。前半の曲目にもあるようにショパン以後様々な作曲家がマズルカを作っていますが、ショパンのマズルカはやはり別格だと思います。生涯を通じて約60曲のマズルカを作曲していますが、優雅さ、力強さ、郷愁の想いに溢れ・・・まるで音楽日記のようです。マズルカほど、ショパンの心情・作曲の変遷を感じ取れるものはないように思います。 作品68-4はショパンの絶筆です。故郷ポーランドを出て約20年。人生の半分をフランスで過ごし、洗練された優雅さを身に付けたショパン。 しかし、「私の心はどこへ消え去ったのだろうか?故郷で歌っていた歌が思い出せない」と最後に語ったこの一言から、心身共に力尽きたことが窺えます。 不安定な調性の中で、中間部のハーモニーは格別美しく悲しく、もはやマズルカの生々しいリズムは感じられませんでしたが、それでも最後に書こうとした作品がやっぱりマズルカだったという事が涙を誘います。 その他の3作品は、ショパンのマズルカの中でも重要な位置を占めていると言われているものばかりです。 作品24は全4曲。2番がかわいらしいです。4番は少し規模が大きく、消え入るように終わります。 宮谷さんの演奏は、ppとffの幅が非常に広く、ffの時は「これでもか!!」というぐらいピアノが鳴り響きます。 凄いですよ〜(^^) 以前はppが多少雑な感じを受けましたが、ここ近年は非常に美しいピアニッシモを聴かせてくれています。 音色は・・・うーん、以前は多彩とは言えませんでしたが、誠実で真面目な音から大人の艶のある音に変わってきていて、ここ近年の変容ぶりには目を見張るものがあります。(偉そうですみません。) 作品33も全4曲。 これは、ショパンコンクールの3次予選で弾いたというだけあって完全に手の内に入っているのでしょう。 音色も煌びやかで、水が高い所から低い所へ流れるような自然な演奏でした。素晴らしかったです。 作品59は全3曲。 これはマズルカの中でも最高傑作と言われ、去年発売されたCD「バラード」に入っているのですが、レコーディングのために故園田高弘先生に最後に受けたレッスン曲だったそうです。園田高弘さんは最晩年までステージに立ち続けた大ピアニスト。宮谷さんの並々ならぬ気持ちを感じました。 園田先生譲りのしっかりとした構成力、はっきりとした対比、CDよりも全然良かったと思います。第3曲は特に良かったです。 アンコールは、本日(3/1)発売の新譜「スケルツォ」の中からスケルツォ第3番、そして幻想即興曲。 「こんな大曲をアンコールに弾くのは申し訳ないですが(笑)、一応控えめに一番短い3番を弾かせて下さい。」と言いながら(爆)・・・・・ 凄いですね〜。ハンパなくピアノが鳴る鳴る〜。最後のコーダはどこまで行くのかしらーーー!と思うぐらい迫力満点!!超正統派で男前な演奏。 ブラヴォー!!の声と共に拍手喝采でした。 (マズルカが地味過ぎてみんな不完全燃焼だったの?演奏は十分満足の行く素晴らしい出来でしたけど♪) もう1曲、幻想即興曲。 この日初めて、聴かせるんじゃなく魅せる演奏でした(笑)。たまにはこういう自由な弾き方もご愛嬌。 家に帰って聴いたら、CDでは楽譜に忠実に演奏されていましたよ。 サインもらって握手してきました。相変わらずお美しい(T T) 弾くお姿も抜群にお美しいんですけどね♪♪ 「ショパンは、マズルカ→ポロネーズ→ノクターンの順に好きなんです。今日はとっても嬉しかったです。」と言ったら「そう言ってもらえると嬉しいです。いつもありがとうございます。」とにこやかに両手で握り返してくれました。 私が初めて宮谷さんの演奏を初めて聴いた時は、もがいていた時期だったのかもしれません。それでも、一途な真正直さ溢れる演奏に惹かれました。 そして、明らかに演奏が変わってきた!と感じたのは2005年あたりから。 師であった園田高弘先生が他界し、高橋多佳子さんとデュオを組んで、月刊ショパンにエッセイを連載し始めたころ。 自立せざるを得ない状況、素晴らしい先輩ピアニストと共同で音楽を作り上げる作業、書くことでより明確に自分の向かう方向性がはっきりとしたのでは??と勝手ながら推測しています。 来年で、この旅も一区切りつきます。 音量、テクニック、人間性、カリスマ性、叙情性、勤勉さ・・・・、全て備えていると私は思っています。 知名度はまだまだ低いですが、ぜひ日本を代表する大ピアニストへの道を歩んで欲しいと思います。 一般家庭から出たショパン国際コンクール第5位の実力は伊達じゃないところを見せてやって下さいね。(笑) これからも変わらず応援しています。 |

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音楽家の方って観られる職業だから磨かれるのか、努力なのか、お金をかけているのか・・・キレイな方が多いですよね。そこいらの女優さんなんかより全然(失礼?!)
高嶋ちさ子さんとか松下奈緒ちゃん等など・・・才能もあってメディアに露出されたらもうたまりません!!スポーツ選手もしかりですよね★的外れなコメント失礼しました(謝)
2009/3/5(木) 午後 3:18
とても満足されたコンサートのようですね。
それにしてもマズルカ・オンパレードなコンサートですねぇ。
そういえば来年はショパン生誕200年。今年のハイドンや去年のメシアンよりもぐっと盛り上がるでしょう☆
ポーランド国歌のドンブロスキのマズルカはカッコイイですねぇ。
スクリャービンはショパンを尊敬してたそうで、初期のピアノ協奏曲はショパン的な雰囲気の名曲ですね。ちなみにスクリャービンはオクターブにやっと届くくらいの小さな手の人だったそうです。
個人的にはマチェイエフスキのマズルカ10番が好きかなぁ♪ なんかすごく色っぽい感じなんですよねぇ。(^o^)
私は演奏家に疎いのですが、園田さんのお弟子さんでしたか。あの骨太なリストの演奏が忘れられませんねぇ。きっと先生譲りの素晴らしいお弟子さんなのでしょう。
アンコールにこんな大曲を持ってくるとは・・・。でも満足度は高そうですね。なかなかサービス精神旺盛なピアニストさんのようで(^_^)v
2009/3/5(木) 午後 3:21 [ Cecilia ]
お久しぶりです。
最初から、読ませて頂きました。
相変わらず、かおさんのレポートは
ど素人の私でも読んでて情景が浮かび上がります。
都会に住まわれてるって本当にいいですね。
山口にはよほど全国ツアー等をしている
個人、団体ではない限り、
滅多な事じゃプロの演奏家はきてくれません。
娘や息子にも本物を聞かせてあげたいんですけど
なかなか・・・
(広島、福岡は多いのですが)
2009/3/5(木) 午後 3:28 [ ドッペルゲンガー ]
マルメルさん、コメントありがとうございます!
いや〜ほんとにみなさん綺麗ですよね。松下奈緒ちゃんは、作曲もするんですよね。外見の美しさもさることながら、オーラが!!芳醇な空気が周りを包んでいるような気さえします。
プロは魅せることも仕事のうち(マルメルさんなら身をもってご存知かもしれません)のようで、舞台袖から出てくる歩き方なんかも練習するんでしょうね。立ち姿、演奏姿勢、笑顔などが綺麗な人はきっと努力されているんだろうなぁと思います。
うーん、やはり何事も素質と努力か・・・・。
2009/3/5(木) 午後 4:36
Juncoさん、来年日本は大いに盛り上がりそうですよね。景気が回復しているといいんですけど・・。
今年はハイドンの交響曲集とメンデルスゾーンのBOXが廉価版で出ていてまんまと買ってしまいました(^^)
スクリャービンの初期はショパンに似ていたそうですね。全然知りませんでした。手もちっちゃいんですか?
マチェイエフスキをご存知とは・・・!さすがJuncoさん、素晴らしすぎます(T_T)私なんか当然のように知りませなんだ・・・。
入賞後、園田先生が亡くなるまで6年間ぐらいお弟子さんだったようです。骨太のリスト、どんなにか素晴らしかったことでしょう。生で聴いたことがないんですが、変にルバートしない、構成力、読譜の深さ、真面目で男らしいイメージがあります。
アンコールは、CDの宣伝なんです。この日1番の大曲でしたよ(笑)
お客はファンばかりなのでみんなCD買うんですけどね。案の定サイン会は長蛇の列でした。
こういうサービス精神旺盛で、親近感が持てるところにズキューンとやられてしまうんですよね〜(^^)
2009/3/5(木) 午後 5:46
一徹さん、こんな記事で情景が浮かぶと言って頂けて嬉しいです(^^)
こちらは本当に恵まれていると思います。東京は毎日のようにどこかで何かしら演奏会はやっていますね。プロオケの数も多いですし・・・。しかし、必ずしも満席になるわけではないので、みな台所事情は苦しいようです・・・。
山口は教育県で、箱物も立派ですよね!学校の吹奏楽定期演奏会とかがあれば、楽しい曲をやるでしょうし、ピアノリサイタルより気軽で子連れにはいいかもしれません。プロじゃなくても生演奏の感激は味わえると思います。
市民会館とか是非チェックしてみて下さいね!!
2009/3/5(木) 午後 6:27
マズルカいいですよね〜。ショパンはワルツをお金のために書いたけど、マスルカは書きたくて書いた作品ですからね・・・
彼の想いが余すことなくこめられていますね。今 私も 生徒も マズルカ弾いています。
Yの研究クラスのテキストにマズルカでてきますよ。 それまで頑張ってね。
2009/3/5(木) 午後 9:10
モリモリ姉さん、コメントありがとうございます。
私もマズルカ大好きで、59-3をいつか発表会で弾けるようになりたいとは思っているのですが・・・一体いつになることやら(苦笑)。
先生も生徒さんもマズルカ弾いているんですか?いいですね♪
研究クラスって、あと何年後だろう??専攻クラスの上ですよね?
うちの息子は一年フライングしているので、5年生からですね。でてくるマズルカは7-1でしょうか?きっと早すぎるでしょうが、マズルカみたいな素敵曲もテキストに出てくるんですね。楽しみです。頑張ります♪♪(息子が)
それよりも、それまでクラスが存続していればいんですが・・・。
2009/3/5(木) 午後 10:10
Op67−2で、3年目で伴奏付けの課題にでてきます。
研究クラスにもなると、名曲だらけですよ。ベト7もはいってますし。。。中学受験や部活でなかなかクラスが存続しませんが、うちのクラスもこの春で3年目終了です。楽器店で初めての開講クラスで、2年目以降も続いたのも初めて・・・でしたね。皆さん続くとよいですね。
2009/3/5(木) 午後 10:42
モリモリ姉さん、67-2ですか。し、渋い・・・。しかも伴奏付け、なんて難しそうな(T_T)
ベト7なんてみんな小躍りして喜びますね。
通っている楽器店も、J専の開講すら難しくなってきているようです。首都圏は現在、半数近くが中学受験をするんですよね・・・。5年後にはもっと増えていると思われます。
やはり続けていなければ意味がありませんよね。それに、そんないいカリキュラムが待っているなら是非続けたいですね。モリモリ姉さんのところのようにクラスが存続するといいなぁと思います!
2009/3/5(木) 午後 11:07
音楽家と美人との因果関係は確かにあります。
1.音楽環境を整えてあげられる。
2.お金持ちである
3.お金持ちは美人を手に入れられる
4.子供も美人が産まれる
これは医者でも何でもそう。
高収入と高学歴の因果関係と似ていますね。
何か夢のない話になってしまいましたが・・・。
でも、お金持ちでなければやはり無理です。
ヨーロッパに留学させたりするのも全て親の懐。
親は大変だ〜。私には無理です(^^;)
2009/3/6(金) 午前 9:00
池さん、夢がなさすぎですよ〜(笑)
1,2までは確かにそうだと思いますが、3,4は残念な結果に終わることも多いかも!?ですよ。世の中そんなに捨てたもんじゃないと思いますよ(^^)
それにみんなが音楽家になれちゃったら困るじゃないですか(笑)
子供の話になっちゃってますけど、うちも無理ですよ(^^ゞ
立ち振る舞いとかトータルしてお綺麗なんですよね。これは日々の努力の積み重ねだと思います。生活や心の有り様って顔や姿勢に出るじゃないですか。日々きちんとした生活をされて、高い志を持っていらっしゃるんだろうなぁと思います。清々しいオーラを少しおすそ分けしてもらってきましたよ♪♪
2009/3/6(金) 午前 11:10
ショパンコンクールで入賞してもう10年以上になりますね。僕はずっと小山さんの演奏ばかり聴き続けているので他のピアニストまで聴けないのですが、彼女の演奏ではかつて日本人の作曲家を中心のしたものを聴きました。吉松隆さん(オケ作品ですが「朱鷺によせる哀歌」は素晴らしいです〜現代版ラヴェルといった感じです)や武満徹さんなんかを扱ったリサイタルでした。ショパン演奏を抜け出したら是非聴きたいと思います。
ショパンが嫌いというわけではないのですが、そこで止まられるのがちょっと気にかかるので。ダンタイソンみたいに本当に確実にレパートリーを広げるショパンコンクール出身者は応援したいです。
2009/3/10(火) 午後 10:10
たかしさん、ぜひ小山さんやダンタイソンのようになって欲しいと願っています。レパートリー開拓という意味では、年に1度紀尾井ホールで自主リサイタルを開いてシューマンとシューベルトに挑戦されていました。最近はサクソフォンとの共演や、高橋多佳子さんとのデュオ、吉松さん(「朱鷺によせる哀歌」聴きたいです!館野さんのために書かれた「タピオラ幻影」だけ聴いたことがあります。)、助川敏弥、アレンスキーなどの現代作曲家の初演などが多くなっています。
ファンとして、やはり将来は、ベートーヴェンのソナタ全集や、主要オケからのオファーが来るようになって欲しいです。地固めをしっかりして、飛躍して欲しいです♪♪
2009/3/11(水) 午前 10:06