親愛なる君へ。
オリンピックを世界が楽しんでいた間にも、シリアの内戦は激化し続けていましたが、
とうとう日本人女性記者が犠牲になってしまいました。
数々の戦場で女性や子供をメインに取材をされていたそうです。
山本美香さんのご冥福をお祈りいたします。
主要閣僚がヨルダンに亡命など、アサド政権は末期状態とはいえ状況はひどくなるばかり。
シリアに対する国連の介入は、中国やロシアにより骨抜きにされ、ほとんど何もできません。
日本での報道も本当に少ない。
友達が、シリア人の彼に会うためにシリアに行こうとしたのは半年前の2月。
危ないといって止めましたが、あまり気にしないで行こうとする人がいるほど、シリアをはじめ、
中東の情報は日本では扱われることが少ない。
この悲報で、日本でもシリアの状況が報道されるようになるとは皮肉なことです。
先日、現状に合わせてなのかMETI(経済産業省)の輸出規制の手続きが改正されて、
核兵器等の開発等に用いられるおそれの強い貨物例の品目リストに、シリア向けの
関連汎用品目が11コ追加されました。
こんなことくらいでは、何も変わらないでしょう。
でも新しい兵器を作らせないため、どんなに小さいことでもできることから、やらなくては。
民衆が集結して独裁政権を倒した民衆革命は、その後どのように民主政治を確立するか、
が次の焦点となってきています。
次の権力を誰がどう率いるかが、次の時代を決めますが、倒す時には一致団結した力が、
それぞれの利益や思惑により、バラバラに分裂するケースが多い。
たとえ独裁権力を倒しても、そのあとに党派間で争っていては、国政は成り立ちません。
利益が違うもの同士が折衝してまとめてゆくのは、倒すことよりもむしろ大変なことですが、
それを超えなくては、新しい社会になりません。
もし新しい権力が間違った方向に進めば、民衆は再び苦しむことになるのです。
それはアラブの春に限らず、フランス革命でも、日本の明治維新でも同じ。
そして自民党長期政権を倒した後、内部分裂している今の民主党でも同じ。
政策的に正しくても、支持を得て理解されなければ、政治としては失敗です。
民衆の支持を得ていても、真に民衆のために働かないのでは、それも政治としては失敗です。
短期的によくても、長期的にマイナスであれば、政策として進めるべきではありません。
内政だけでなく、外交的にも領土問題を複数抱えている日本ですが、なあなあですましています。
40年後の日本は超高齢化でアジアでもランクが低い国になっているという予想があるそうです。
日本の行く末はどうなってしまうのか、こちらも憂いは尽きません。