Stairway to Heaven

がんばるしかないよね〜

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怒! 怪しい介護施設

主治医のすすめもあり、認知症の義母に、デイサービスなどで
「社会的な」生活を持ってほしいと考えています。

で、最近、歩いて行ける距離にできた
「地域密着型・小規模多機能介護施設」に見学に行きました。

この形態の施設のサービス内容は、介護保険法で
通所(デイサービス)、訪問(ヘルパー派遣)、宿泊と決まっています。

デイサービスは15人定員なので、大げさなレクリエーションではなく、
食堂でおしゃべりするような、アットホームな感覚で時間が過ごせます。

また、自宅にヘルパーさんが来てくれて、家事援助、身体介護もしてくれますし
緊急な時は予約しなくてもお泊りができるので、
今後、義父にもっと手がかかるようになったり、
義母の病状が進んだりしても、慣れたところでいろんなサービスが利用できます。

料金は定額制で、毎月、自己負担10,000円〜30,000円程度(介護度による)で、
希望するサービスを、好きなように組み合わせることができます。

義母は、なじみのないところへ行くのを嫌がるので
最初はヘルパーさんに来ていただいて、話し相手や家事援助などをしてもらい
顔見知りになって、ご近所に新しい知り合いができた、と思ってもらえたら
デイサービスに誘導してもらって…などと段取りを考えていました。

ところが、見学に行ったその施設では、ヘルパーが1人しかいないので
訪問は短時間の安否確認くらいしかできない、というのです。

また、応対してくれた「ケアマネ兼管理者」が、
「料金はサービスごとに支払ってもらう」なんていいます。
(あとで、経営者らしい人が訂正してましたけど)

お願いして、施設内も見学させてもらいました。

1階に、食事や入浴、宿泊の施設がありましたが、その日のデイサービス利用者は3人。
スタッフが相手をするでも見守るでもなく、また、みんなで話すでもなく
好き勝手にお茶を飲んだり、新聞を読んだり居眠りしているだけ。

これでは、ちっとも「社会的」な時間にはならないだろうなと思いました。

2階は賃貸の高齢者専用共同住宅(家賃50,000円/月、共益費10,000円/月)。
住居と言っても、ベッドと家具少々が置けるるだけの
がらんとした8畳くらいの空間(ワンルーム)が、12室。

個人の住居のはずなのに、ドアも開け放っていて、
病院の病室のような感じで、ベッドに寝ている方が見えました。

おもに径管栄養の寝たきりの方が一人で住んで、1階の施設と契約して
ヘルパーが定期的に見回りに来るのだそうです。
(たぶん、径管栄養の処置は訪問看護でやってるんでしょう)

で、私が調べた「小規模多機能」の情報とあまりにイメージが違うので
帰ってから県庁や市役所に聞いたら、「通常の訪問介護を行わないのは、基準違反」だとか。

市役所の人に、寝たきり専用住居と併設されていることも話しましたが、
実は、そういうところが今、急増しているけれど
違法とまでは言えないので、放置されている状態なんだそうです。


    *  *  *  *  *  *


今まで、径管栄養などの医療措置が必要な要介護者は
病院の「療養型病棟」などで、長期の入院が可能でした。

しかし、制度が変わって、積極的な治療を行わない人は、
退院しなければならなくなりました。

でも、特別養護老人ホームでは、医療措置の必要な人は受け入れてくれない。
家庭で介護する以外、道はない、ということらしい。

そこで、家庭で介護できない場合の「受け皿・駆け込み寺」みたいなかたちで、
「寝かせきり住宅+簡単な見守りサービス」の形をとるビジネスが出てきたようです。

ほんと、現代版・姥捨て山です。

寝たきりで径管栄養だから、着替え、車いす移乗、レクレーション、食事介助etc..省略。

ときどきヘルパーが巡回して、安否確認やおむつ交換をして、
訪問看護で、胃ろう、その他の医療的な処置をして
週に2回くらいストレッチャーで入浴。

ほぼ1日中ほっておかれて、ただ息をして寝ているだけ?に見えました。

介護施設でも病院でもないから(個人の住宅だから)、ナースコールもないし
契約した巡回訪問や、デイサービスの時間外のことは、責任を持たなくていい。

玄関もトイレもお風呂もキッチンもない「ワンルーム」で、月60,000円の家賃。
介護費用は別途、介護保険でとれる。

以前、「訪問介護ステーション」と併設の、寝かせきり住宅のケースを見たことがありますが
小規模多機能だとサービス内容にかかわらず月定額だから、安定収入でもっと好条件ですね。

さらに、受け入れ先がなくて切羽詰まっている家族にとっては
介護の質が悪かろうが、責任の所在があいまいだろうが文句は言えないだろうから、
でかい態度でいられるんだろうな〜。

制度と現状のゆがみを逆手に取った、うまいビジネスを考えたものだなと思います。

地域密着と言いながら、はなっから、我が家のような利用者は対象にしていなくて
宿泊前提、または、併設の住宅経営とセットにした、ビジネスモデルっちゅうことでしょう。
で、素人だからわからないだろうと、いい加減な対応をされたんだなと納得。

そして、こんなビジネスを見て見ぬふりして容認している国の本音は、
「動けない年寄りは、姥捨て山へ行け」ということなんでしょうか。

医療措置の必要な人も、責任もって介護してくれる制度を
考えるべきじゃないでしょうか。

なんか、すっごく怒りを覚えます。

市役所に施設の名前を告げ口してやりました(笑)。
きちんと指導してもらいたいと思います。

近所にいい施設ができたと思ったのにな〜。
また、義母の「社会的活動」を探す旅に出なければ〜(笑)

閉じる コメント(17)

一時期、これから伸びるマーケットは老人福祉関係だといわれたことがあって、多くの企業が高齢者向けの施設の運営に参加しました。
しかし、ビジネスとしては成り立ず撤退したところも多かったようです。
ビジネスとして捉えると、利益や効率が優先されますからね。
相手を人格を持った人間と捕らえるより、お金を運んでくる資源としか見れないのかもしれません。
かと言って、個人の尊厳を大切にしてもらうような介護を求めるならば、結局はお金の問題になってくる。
私企業に介護を任せようとするのは、無理なんだと思います。
生産性も、利益も生み出さない仕事をするために公務があるのではないでしょうか。
そのために税金を払っている。
利益優先でなくてもいいから、経済効果がなくてもいいから、そういうことにもっとお金を使ってもらいたいものです。

2009/10/15(木) 午後 8:00 あすなろ

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「社会的活動」は生きている間どうしても切り離せないものだと思います。それが経済論理で蔑ろにされるのはやはりおかしいことだと思います。いつかは自分も歩く道,決して他人事ではありません。私は今,母と二人暮らし,将来どうなるんだろう・・・?そんなことを思ってしまいます。

2009/10/15(木) 午後 8:49 [ ]

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業者さんの考え方が貧弱なんですよねえ〜
国が定めた「最低基準」を民間業者は「標準」にしている。

お風呂なんて週2回以上が国が定める最低基準だからといっても、それを標準にされちゃ、たまらないですよねえ。私だったら毎日お風呂に入れなかったら、頭にきちゃうかも!!

でもこの基準を上げようとするとコストがかかり過ぎてビジネスにならないんですネ・・
でも本当にそうなんでしょうか・・?
NTTに対抗したYahooのADSLみたいに既存の常識を変えてくれる力をもった業者さんの参入が必要ですネ。

2009/10/15(木) 午後 10:16 [ とも ]

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>動けない年寄りは、姥捨て山へ行け

国は明らかにそう思ってるみたいですよね。友愛だのなんだのと言っても所詮、自民党とそのあたりは何も変わってない。。

そもそも、医療措置の必要の無い高齢者なんて本当に僅かなのに。。

施設にいらした、寝たきりの方。。心が痛みますね。
床ずれとか。。あっという間に出来ちゃいますよね。
かわいそうですよ。。

2009/10/15(木) 午後 10:58 LEI

そこで寝たきりでいらっしゃる方を思うとなんだか涙が出てくるような話ですね。
ヘルパーさん一人はひどすぎる!!
自分の家族や自分自身が、知らずに将来そういう施設に行くことがあったら、と思うと怖いです。でもおっしゃる通り、家族が働いてたりしてどうしようもなくなって一時的に、ちゃんとした施設に空きが出るまで・・というような需要につけこんでるんでしょうね。
介護問題・・政府にはもっと真剣に取り組んで欲しいですね。

2009/10/16(金) 午前 1:15 よっぴー

あすなろさん
行政ではなくて、民間企業にやらせたら、無駄を省いて効率的な経営ができると見込んだのでしょうけど、儲けるために「省きすぎ」のところもありますよね(で、いい人材が居つかない)。あと、身体拘束はダメとか、権利擁護の規制も厳しくなって企業ではやりにくいでしょうね。
消費税は上がってもいいから、そういうところにこそ、税金を使ってくれればいいのに…

2009/10/18(日) 午後 1:34 kaori

修さん
デイサービスの方針もいろいろあるので、その見学した施設のように、気ままに過ごしてもらうというのも、一つのあり方なんですけどね。義母の場合には向かないだろうと思いますけど、なんとかほかの手立てを考えていきたいと思います。
自分の老後も、不安になりますね。

2009/10/18(日) 午後 1:37 kaori

ともさん
記事に書いた介護の程度は、人員配置などから勝手に推測したんですけど(^^;)、でもヘルパー1人って…。
ものすごく効率化できる技術なんかが出てきたらいいのかもしれませんが、ロボットに介護されたくないですしね(笑

2009/10/18(日) 午後 1:40 kaori

LEIさん
年金もどんどん減らされるし、弱者に厳しい世の中になるんでしょうね。
>施設にいらした、寝たきりの方。。
寝たきりの方がいらした部屋は、建物の状況をみると限りなく「施設」に近いのですけど、建前は「個人の住居」なんですよね〜。施設なら、変な介護してたら文句も言えるけれど、どの程度の「訪問介護」なのかわからないけど、その部分以外は、自己責任なんですよ、きっと。。。切ないですね。

2009/10/18(日) 午後 1:45 kaori

よっぴーさん
施設に入れるかたはまだいいほうかもしれません。口から食べられない人(径管栄養)や酸素吸入が必要な人などは、介護施設が受け入れてくれません。若いのに仕事を辞めて、人生を介護にささげなくてはいけない人も出てくるでしょうし、こういうビジネスでも必要とされているんでしょうね。。。

2009/10/18(日) 午後 1:48 kaori

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コメントの中に、事実を正しく認識していない方がおられますね。
『動けない年寄りは、姥捨て山へ行け』
↑こう考えているのは国ではなく、国民の方です。
介護保険が出来る前の時代には家族が座敷牢のように高齢者を閉じ込めておくという事が頻繁に行われていた・・・もちろん現在でも件数は減りましたが、そうやってるお宅はありますし、
減った分は市営住宅や古いアパートで独居をさせられてるという状況ですよ。
特養だって、本来入る必要の無いレベルの人が大勢入っていたりしてます。
医者はケアマネが家族の望む診断結果や介護認定を行っている例だって枚挙に暇が無いですよ。
高齢者の方だって、若い頃から自身の将来のビジョンが欠けていたから、基本である3大疾病の予防すら考えず、寝たきりになり家族を介護地獄に陥れる状況になったりするんです。
そして、必要以上に福祉予算ばかりが膨張して、本来は使わなくてもいい税金まで福祉に回されてしまうんですよ。

2009/10/19(月) 午後 10:24 [ たぬ吉 ]

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そういう状況を改善するために、施設を減らし地域の介護力を向上させる方針で進んでいるんですから。
何でも国の責任にする発想というのは、結局自分の責任からの逃避でしかないという事を理解すべきです。

あと、権利擁護や拘束の問題は、大手ほどシッカリ真剣に取り組んでいます。
そして、大手ほどkaoriさんが記事に書いているような利用者サービスを重視してますよ。
小規模でやってる業者の方がデタラメです。

2009/10/19(月) 午後 10:28 [ たぬ吉 ]

ライクさん
介護の問題わかりやすく書いてくださってありがとうございます。

国だけが悪いような書き方に見えたかもしれませんし、一部の業者の問題なのに介護業界全体に問題があるように受け取られたかもしれませんね。すみません。

確かに、安易に「施設に入れてしまえばいい」と考える人が増えてきたのは事実ですし(知り合いにもたくさんいます)、高齢者の権利擁護も意識が高まっています(これについては、後日、別記事にしたいと思います)。

ただ、寝たきりで医療措置が必要な人や、認知症の症状で他に害を及ぼすような人など、今、施設で受け入れてもらえない方の受け皿の問題は、やはり行政の制度として考えていただきたいと思うんです。老老介護が多いですし、子供世代だって好きで別居している方ばかりじゃないと思います。

その辺も、記事にしたいと思いますので、コメントよろしくお願いしますね〜待ってます^^

2009/10/20(火) 午前 0:13 kaori

あ、それから、介護保険改正で、小規模多機能型施設ができたときって、小回りのきくサービス提供で在宅介護を支援して、「地域密着の介護力」になるはずだったと思うのですが、ちっとも増えません。

やっと近くにできたと思って見学したら、認可基準も守らない悪徳業者。株式会社で、他都市でも2つ同じ施設を展開しているので、中堅といえるかな。

システム的に採算が難しいと、別の小規模多機能の方が言ってました。だからこそ、記事に書いたような「本来のサービスをきちんとやらずに、別事業でもうけるための隠れ蓑」になってしまっているのかとも思いました。

施設を減らすなら、まず、在宅サービスを充実させてほしいと思いました。

2009/10/20(火) 午前 1:43 kaori

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はじめまして、私は今介護の勉強をしているものですが、
読ませてもらった限りではちょっとひどい施設のようですね。
私の通ってる施設(学校)は1Fがデイサービスの施設、2Fが教室および訪問介護の事務所になっていますが、ヘルパーさんが1人ということはないみたいです。でも皆さんかなり忙しそうに働いているようです。

2009/10/26(月) 午後 3:14 [ hikarugenji2008 ]

はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
ヘルパー1人というのは、小規模多機能の設置基準としてはOKらしいですけど、まともに訪問できないのにそれではどうかと思いますよね。
もっとも、このケースは2階部分が「施設」ではないというのが問題ですね。

2009/10/26(月) 午後 7:11 kaori

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はじめまして。私は、介護の仕事をしているものです。
私の知り合いの方も小規模多機能のデイサービスとお泊りを利用されている方がいます。
その方も介護度が4で認知症がかなり重たい方です。その方は、私が出会ったころは、朝、毎日汚物まみれ(ウンコもオシッコも)の状態で、家族も放棄し、小規模多機能の方も定時にならないと、わかっていても起こしてくれなかったのを覚えています。
それを見ていられず、私が起床介助や寝る前の介助、夜間も途中で様子を見たりトイレに連れて行ったりしていたのですが、その姿を家族の方が見て、介護にもだいぶ積極的になり、私の介護負担を減らすためにも、お泊りを今は少し増やしている現状です。
その小規模多機能の施設にもよるかと思いますが、しっかりとサービスをしてくれるところは必ずありますから、安心してくださいね。
きっと、その方それぞれにあった施設は必ずあります。
施設のみならず、家庭での生活が合っている方もいらっしゃる事を、ご理解ください。

2013/5/13(月) 午後 9:19 [ 医療と介護の豆知識 ]

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