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私は、いつも、フェデリコ・フェリーニと、ルキノ・ヴィスコンティを比較してしまいます。 両方とも、疑いようのない、巨匠監督だけど。 みなさんは、この二人を比較するとしたら、どの部分を特に比較しますか? もう幾人か比較対象を加えるとしたら、誰を加えますか? 「私の場合」を、以下に書きます。 (1)「恋」「愛」「エロティシズム」に対する感覚を、比べます。 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「べリッシマ」「夏の嵐」「地獄に堕ちた勇者ども」
「ベニスに死す」「ルードヴィヒ」「家族の肖像」「イノセント」
などについてですが、 エロティシズムは、ひたすら、人間を堕落させるものとして、扱われます。 ヴィスコンティは、同性愛者だったといわれていますよね?? (このあたり、よく知らないので、知ってるかた、教えてください。) 淀川長治さんが、ヴィスコンティびいきだったのは、それと関係あるかもしれませんね。 同性愛者は、「恋」の悲嘆を味わうことが多いのかもしれません。 「地獄に堕ちた勇者たち」「ルードヴィヒ」「家族の肖像」などに出演していた ヘルムート・バーガーは、ヴィスコンティの好みだったとか、ヴィスコンティとつきあっていたとか 言われていますね。(このあたりのことも、よく知りません。知ってる方、教えてください。) エロスの描き方という点で、フェリーニは巨匠なのだと言ってもいいでしょう。 私は、人生は、幸福な恋や愛でいっぱいであって欲しいと思う方なので、フェリーニびいきに なってしまいます。 (2)硬質で、クラシックなものが表現されているかどうか見ます。 「硬質で、クラシックなものを表現する」という点では、ヴィスコンティの映像美は凄いですね。 そして、話の展開上、その「クラシックな美」は、「不幸な恋」「裏切られた愛」に つながることが多い・・。なんとも、哀れですけど。 ヴィスコンティのクラシックさに比べ、フェリーニは、「大らかさ」が特徴でしょうね。 (3)フェリーニと、ヴィスコンティ、にもう一人比較を加える時、私の場合は、 ピエロ・パゾロ・パゾリーニを加えます・・・。 何年か前、母と南イタリアのバーリに行った時、ホテルのバーテンさんと、パゾリーニの話を しました。私は、「パゾリーニの映画は、ちょっと、怖い」みたいなことを言い、 独身の50歳くらいのバーテンさんは「でも、彼は、本物の大天才の一人だ」って物凄く誉めて いました。イタリアでは、パゾリーニは、愛されてるんだなぁ、と実感したひと時でした。 この記事のヒントは、駅前事変さんから、いただきました。 ありがとうございました。
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ヴィスコンティが映画に身を投じた時期が、ナチズムとファシズムに抵抗する形でネオリアリズムと言う社会が生まれました。それをもろに受けているので、その頃のイタリア映画はハッピーエンドで終わる明るい映画は無いのです。ヴィスコンティに限らずロッセリーニやデ・シーカ、フェリーニなど全てが退廃的な訳です。ただヴィスコンティの場合は、それを耽美に芸術的に描いただけです。そして彼は父親の血を引いた同性愛なのです。ヘルムート・バーガー以外にもアラン・ドロンとも関係が有ったと言われています。
2006/11/22(水) 午後 10:47 [ hebotarou ]
SEXYsoulさん、そっか。ネオリアリズム時代に、ヴィスコンティは始めたんですね。世の中が「リアル=悲劇という図式」を信じていた時代にスタートしたんですね。同じ頃スタートしても、ビットリオ・デ・シーカは、庶民感情に根ざした人情モノが得意になってゆくし、ヴィスコンティは、貴族階級の悲惨な恋愛の話ばかりになってゆくし、フェリーニは、大らかなエロティシズムの人間讃歌になってゆくし、ロッセリーニは、イングリッド・バーグマンをたぶらかしつつ、ネオリアリズムで名声をかちとろうとしてゆくんですね。
2006/11/22(水) 午後 11:24 [ カール(カヲル32) ]
どんな時代にも、最後には、「その人個人の本音」にたどりついちゃうんですね・・。
2006/11/22(水) 午後 11:26 [ カール(カヲル32) ]
ヴィスコンティ監督は、父親の血を引く同性愛なんですね。ヴェネツィアというところは、中世にも、同性愛が栄えたところですよね。アラン・ドロンともですか。いつ頃かな。ロミー・シュナイダーとアラン・ドロンが別れた後ですよね?ヴィスコンティ監督の好みは、釣り目気味の美青年なんでしょうね。
2006/11/22(水) 午後 11:30 [ カール(カヲル32) ]
そうですね。結局ヴィスコンティは皇帝だか教皇だか分りませんが、その血筋を引いていますので、あのような品のある芸術としての本音にたどり着いたんだと思います。監督の好みはどうなんでしょう。「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンが好みなのかな・・・あっ!!この人は私の好みでした(笑)。
2006/11/23(木) 午前 0:20 [ hebotarou ]
SEXYsoulさん、ヴェネチアあたりの教皇って言ったら、色と欲に生きた超・悪人がいっぱいいるような世界ですよね・・。「物質的」「金銭的」には、超・超・ゼイタクなのに、愛に恵まれない話ばっかりで、ヴィスコンティの人生も、いいことばかりのようで、実は、「失恋」に彩られていたのであろう、と推測しています・・・。いつか、調べなきゃ。
2006/11/23(木) 午前 0:38 [ カール(カヲル32) ]
sexysoulさんは、ビョルン・アンドレセンが好みなんですか??ワーオ。人生愉しんでいらっしゃいますね・・・。
2006/11/23(木) 午前 0:45 [ カール(カヲル32) ]
はじめまして。ボクもフェリーニ大好きです。フェリーニとヴィスコンティって、よく比較されますが、あえて言えば、フェリーニは「女好き」でヴィスコンティは「男好き」。フェリーニが庶民派なのに対してヴィスコンティは上流階級派ってとこでしょうか? kaoru_aoko さんのパゾリーニを二人の比較に交える洞察力は凄いですね。
2007/2/3(土) 午後 7:47
ネポンさん、それ、いい(パチパチ・・)。「女好き」と「男好き」(笑)。上流階級出身の暮らしは、「男好き」にとって、「失恋の連続」だったのかもしれませんね。安直ですけど・・・フェリーニが「生」でパゾリーニが「死」っていうイメージもあります・・。
2007/2/3(土) 午後 10:53 [ カール(カヲル32) ]
このふたりの巨匠を比較したことはなかったですが、ヴィスコンティ大好きです。去年秋、BSで一挙放映されたので何作か記事書きました。一部TBします。なるほど〜。恋した人は痛い目に遭ってますね。
2007/2/16(金) 午後 11:59
Cartさん、私の比較文化論?は、あまりにも、勝手気ままで、安易かもしれませんけどね(^^;;ヴィスコンティ映画で、恋して痛い目に遭ってない人があたら、教えていただきたいです・・。
2007/2/17(土) 午前 0:12 [ カール(カヲル32) ]
フェリーニとヴィスコンティのことについてはここに書きつくされているようですから、あえて書きません。一言、フェリーニが好きです。パゾリーニのマリア・カラス主演『王女メディア』は豊饒な大地豊穣な作物、汗する人々、バックに流れるブルガリアン・ヴォイス。全てのシーンが、カットが心に焼き付いています。
2014/5/28(水) 午前 5:11 [ aja 1951 ]
ajaさん、わたしもフェリーニが好きで〜
パゾリーニにも、関心があります。
そうですか。「王女メディア」は、見てないので、見なくちゃですね。
2014/5/31(土) 午後 4:14 [ カール(カヲル32) ]
フェリーニなら「カサノバ」、ヴィスコンティなら「ルードウィヒ 神々の黄昏」を挙げます。どちらかといえば、「異邦人」の差で、ヴィスコンティを挙げます。対抗馬としては、私もパゾリーニを挙げます。一度、ブログを読んでみて下さい。
2018/1/17(水) 午後 1:52 [ tou*hun* ]