ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

いい水族館

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三重県の伊勢人という雑誌に、「この人に会いたい」という連載がある。
何を隠そう、ボクが三重県出身の著名人と対談をするという、カンチョ連載なのだ。
そして、先日対談をしたのが、株式会社ポケモン社長の石原恒和さん。
(ボクと同世代だけど、伊勢志摩出身者としては、御木本幸吉以来の世界的人物だと目している)

ゲームプロデューサーとして石原さんが大切にしているのが「閉じていない」こと。
例えばポケモンは、通信で友だちのゲーム機とつながっているから、閉じていない。
プレイヤーが自分の世界を勝手に作っていけるから、閉じていない。
ビジネスとしても、次々と映画やアニメにフィールドを広げ、カードにまでなるのが、閉じていない。
というようなことで、その「閉じていないゲーム」ポケモンの世界は、世界中の子どもをとりこにし、
今や世界で3兆円市場を築いたとか。うへー!

じゃあいったい、閉じていない水族館とは、どんな水族館なのだろう。
そいつが実現できれば、もしかしたら3兆円市場の水族館も可能か・・・?
と、ゲームプロデューサーの巨星に刺激された水族館プロデューサーは、浅ましくも考えたのである。

例えば
展示の方法が進化して、訪れるたびに水槽が変化している水族館。 閉じてない!
テレビや出版物など、さまざまなメディアを使って、展示の場所を広げている水族館。 閉じてない!
動物や展示に物語があって、それがいつまでも終わりなく続く水族館。 これは閉じてない!
さらに、動物のキャラクターが一人歩きする水族館。 うん閉じてない。
情報を発信するだけでなく、情報が入ってくるしかけのある水族館。 閉じてない!これいいね。
客が水族館を媒体として、他の客と交流をもてるような水族館。 閉じてない!

ふむふむ、こうしてみると、カンチョけっこう「閉じてない」系のことに取り組んでいるではないか。
まあそこそこ成功もしてきたとも思っている。
ところがなのに、ポケモンのような結果を残せないのはなぜなんだろう。

おそらく、一度もまだ、それらのことを、展示以上に大切にしたことがないからなのですね。
水族館の展示の基本はこうあるべきもの!という既成概念を、どこかで壊すことができなくて、
閉じていない方向へ、ちょっとずつ、おそるおそる向かっているという、
中途半端な取り組みでやっているせいなのでしょう。
いや、ボクはおそらくかなり既成概念を覆す性格なのだけど、それでも壊すことはできないのですね。

石原さんは「閉じてないためには改革が必要で、それはある意味まず壊すこと」と明言していた。
う〜ん、ボクもいつか壊せるプロデューサーになりたいものである。

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kapaguy
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