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いい水族館【5】で、閉じていない水族館の一番に上げた、「展示が進化している水族館」
ようするに、行くたび見るたびに、水槽が進化している水族館なのだが、
本来こんなこと当たり前なのですね。
なぜなら、世の中にあふれているすべてのロングセラー商品は、必ず進化をしているから。
小ささがウリの商品は、より小さく薄く軽く、しかも品質はよりよいものへと。
美しさがウリの商品は、時代に合わせて常にセンス良く、しかもより使いよいものへと。
そうしなければ、他の競合商品との競争に勝てないし、飽きられてしまうにきまっているから。
でも、水族館では、あまりそんなことを気にしない風潮が強い。
まあねー、今までは水族館は地域での独占企業でもあったから。
でも、今は遠く離れた水族館でも、比べられてしまう時代だから、それはちょっとまずいでしょう。
じゃあ、水族館の進化を可能にする条件は?といえば、これがたった一つだけなのだ。
それは、展示(水槽)に満足しない飼育係がいるかどうか。
展示や水槽の進化は、それを管理する人によってのみなされる。
いくら進化させることを前提で水槽の設計製作をしたとしても、進化させる人がいなければダメ。
いくら例えば館長が進化させろ!と言っても、飼育係がすっかり満足してしまっていたら、
進化は限りなく遅くなる。
これは、生物の進化とまったく同じだ。
この暮らしが満足。と思った時点で、生きている化石への道が始まる。
もっとたくさん餌を食べたい、もっと子孫を残したい、あるいは、死に絶えたくない!
そんなふうに、今の状況に満足していない生物だけが、進化をするのだ。
だから、展示を進化させたければ、そのまず一歩は、
展示に満足していない飼育係をトップに据えるだけでいい。
ただまあ、どんな風に進化するかは、その飼育係のセンスによるから、
例えばアンモナイトのように、あまりに進化しすぎて巨大化したり巻きを変化させすぎて、
結局、生き残れなかったということになるかもしれないのだけど。。。
でも、どんなに展示センスがよくても、展示に満足をしていたらそこまでのこと。
それはもう、進化しないのと同じなのだから、いい水族館への一つの扉は閉ざされることになる。
さてさて、明日から九州入り、ついに今年の新たな取材が始まる。
1年経った水族館が、どんな進化をしているのか、ちょっと楽しみである。
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