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実は鴨川シーワールド、開館以来35年間、集客数をずっと年間100万人前後に保っている。 これは、日本の水族館の常識では考えられないことで、ボクはかなり昔からそれをスゴイと思っていた。 その理由は、もちろん鴨川と言えばシャチというほどに大型海獣を前面に押し出したスタイルだが、 それだけではなく、常に新しい展示にチャレンジしている姿勢だ。 今では全国でブレイクしているシロイルカ(ベルーガ)の飼育を始めたのも、 彼らのエコーロケーション能力を紹介する水中パフォーマンスを始めたのも鴨川。 海獣だけではない、近ごろでは当たり前のようなジオラマによる景観再現水槽のはしりもここ鴨川で、 若き日のカンチョは、それを見て刺激され「もっとすごい地球環境を再現するんだ!」と、 あの河童の棲む水槽につながったのだ。 最近では、そのジオラマ水槽もさらにリアルな自然景観展示に改装されたし、 ラグーンのサンゴ砂浜を再現した「トロピカルアイランド」の水槽は、今までにない臨場感だ。 そして、実はもっと大切なのが、チャレンジの精神が展示のハード施設だけではないことである。 昨日は鴨川シーワールドの祖一館長に、久しぶりにお会いしたのだが、 飼育係に実に明確なチャレンジ目標を与えておられるのがよく分かった。 まあ、企業秘密でもあるだろうから、全てをここで明かすのははばかられるが、 見る側として楽しい挑戦の一部を紹介すれば、パフォーマンスの内容を毎年変更してることとか、 難しい生物の飼育展示に挑戦することとか。 その中で、成功すればきっと長期的に大ブレイクするだろうと、ボクが目を付けたのが写真。 トビウオの周年展示! 「水族館でトビウオの飛んでいるところを見せられたらすごい」と何かに書いたことがあるけど、 えらいこっちゃ!昨日すでに、幼魚ではあるけれど、飛んでいるのを見ちゃったのである。 100mも飛ぶ成魚はいったいどうするんだろ?とも思うが、やってみなくては分からない。 追いかけるマグロが入っていなかったら、そんなに飛んだりはしないかもしれないし。 いや、実は、成魚のトビウオもすでに入っていたが、今のところ問題ないそうな。 挑戦する水族館は、挑戦する飼育係だけでは実現できない。 挑戦にはリスクもあるし、経費もかかるし、ビジョンや信念にも沿っていなくてはならない。 だから、それらをプロデュースして挑戦させる館長がいてはじめて実現する。 鴨川シーワールドは、その形がうまく回っている水族館の一つで、 それは、観客を、本当にワクワクドキドキとさせてくれる、いい水族館ということでもある。 photo上:ラグーンの浅瀬にやってきたトビウオ。ラグーンのエメラルドグリーンにこだわっているとか。
photo下:目の前で飛んで見せてくれたトビウオの幼魚。裏で繁殖させ最近展示されたとのこと。 |
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鴨川シーワールドの絶賛オンパレードで、鴨シーファンとしてはとても嬉しい記事でした。いろいろ楽しい展示があるなかで、今回カンチョさんがトビウオを取り上げたというのも興味深かったです。私も今度行ったらチビウオがジャンプしてないかチェックしてみようと思います。
2005/10/17(月) 午後 6:47 [ ひろ ]