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今回は接写じゃなく、ラッコの撮影。 ラッコって可愛いのだけど、その撮影はけっこう難しい。 ぼやけたり、ブレブレになったり、真っ黒だったり、さらに正面は向いてくれないわで、 実際に見たラッコの可愛らしさがどうやっても出ないのですね。 実はカンチョ、接写よりは海獣の撮影の方が得意。 10〜20年ほど前に世の中に氾濫したラッコの写真の多くがボクの撮影したものでした。 ただ、それは、ガラスに隔てられないプールの中に入っての撮影。 じゃあ、観覧席側から、かわいいラッコの撮影をするのはどうしたらいいのか? コンパクトカメラでも撮れるラッコの撮影テクニックを、ご紹介します。 ●まず、観覧窓がガラスでできている水族館を選ぶ 実は、これが一番大切。アクリルガラスプールでは写真は無理と思っていい。 ラッコに限らず、海獣の水槽や半水面の水槽は、アクリルガラスでつくるものではないのです。 柔らかいアクリルガラスは、ラッコのいたずらや、海獣類の爪やヒゲでさえ傷が付く。 だから、アクリルガラスだと、すでにすりガラス状態になっているところもある。 ガラスだと堅いのでまだ傷は少ないし、さらに重要なのが・・・! ガラスはアクリルに比べて表面がツルツルなので、水滴や汚れが落ちやすいこと。 ガラスとアクリルでは透明感がまったく違います。 ●撮影は、エサの後15分後〜昼寝前が勝負 ラッコはエサの時間が人気があるのだけれど、写真にするなら寝る前のラッコがオススメ。 ラッコを可愛くとりたいのであれば、毛が乾いてふくらんでいるときしかないのですね。 エサの後だと、必ずグルーミングをして毛を乾かし、すっかり乾いてお昼寝となる。 あくびしてる頃には動きも遅くて、ピント合わせも、シャッタースピードにも余裕ができるわけ。 ●ストロボは使わない 実はラッコは、大型のストロボでなければそれほど嫌がったりしないのだけど、 わざわざストロボ撮影しても、まったく可愛くはならないのですよ。 人物写真で、ストロボをまともに当てたら、顔がぬべーとしてしまうのと同じね。 それに、ガラスやガラスの水滴に反射する確率も高いし、距離が離れて有効でないことも多い。 とにかく、ストロボを使うとまずいい結果は出せないので、 自動発光のカメラだったら、ストロボ操作のところで、強制的に無発光にしておきましょう。 ●明るい水面を探す 水族館の場合、ラッコ以外でも被写体のいる場所の明るさはとても大切。 特に、コンパクトカメラの場合は、シャッタースピードを上げるためにも重要。 1つのプールの中にも、天窓の下とか、照明の具合で、明るいところがあるものです。 その場所を一番きれいに取れる場所を探すのは基本的なテクニック。 尚、水族館のほうでも、ラッコのいないところに照明を当ててはいないので、 明るいところで粘っていれば、ラッコは必ずきます。 ただし、天窓から直射日光が入っていると露出が難しいので避けましょう。 ●ガラスにはできるだけ近い方がいい ガラスへの写り込みを少なくし、水滴などを避けたりぼかしたりするには、 ガラスに近ければ近いほどいいですね。 ●望遠レンズ(望遠側)を使う 人物ポートレイトと同じで、広角よりも望遠系のほうが決まります。 さらに、ラッコは目で感じるより離れたところにいることが多いのですね。 ボクの場合は、一眼換算で300mm。デジタル一眼は少し伸びるので200mmで十分。 コンパクトカメラだと、最大望遠に合わせてもいいかと思う。 もうひとつ、望遠のいいところは、ガラスの写り込みや水滴がボケて消えること。 広角で撮すと、ガラスの存在感ばかりが目立ってしまうのでご注意を。 ●感度は明るく設定、一眼なら露出は開放で 望遠にしてストロボを使わないのだから、手ブレ対策に感度は明るく設定するしかないですね。 一眼の場合は、明るいレンズで開放にしてしまいましょう。 これもポートレイトと同じことで、目にさえピンが来てればいいのです。 ラッコの方もよく動くから、シャッタースピードは、1/90以上になるようにしておきたいです。 ●できるだけラッコの目の高さに合わせる。 これもポートレイトと同じで、動物の写真は目の高さが同じなのが断然可愛い。 ただ問題は、ラッコは常に寝そべっているので、お腹が邪魔になること。 それと、水面近くはラッコのいたずらや水しぶきで、ガラスの傷と汚れがひどいこと。 だから、汚れの少し上、ぎりぎりのところから撮影することに。 と、まあ、ラッコ撮影のテクニックとは、「条件をそろえること」に限るんですねー。 ところがこんな条件がそろっている水族館というのがなかなか少ないのです。 一番の条件の難しさは、ガラス窓で汚れが少ないところ。 正直言って、半水面のところは難しい。 水しぶきは飛びやすいし、ラッコがぶつかったりいたずらしたりで傷が多いから。 それに半水面の場合は、水位が人の目の高さに合わされているので、 傷や汚れの上から撮るというのは、よほど背の高い人じゃないと無理なのです。 日本で一番撮影しやすいのは、白浜のアドベンチャーワールドでした。 ここはガラス窓で、しかも水面が床面と同じ高さ。 座って、汚れの少ないギリギリまでレンズを下げればいいわけです。 ※正面よりも、右側の窓が汚れていないし、お客さんも少ない。w ●写真は、すべてアドベンチャーワールドでの写真。
顔がきれいに白くなるのも、グルーミングの後で毛が乾いたとき。 ただし、若いラッコは、乾いても黒っぽい。 ヌイグルミみたいなラッコの撮影をしたいのであれば、年寄りラッコがいるところがいい。 |
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あぁ、ラッコはむずかしいですよねぇ。 海遊館で就寝前のラッコを撮りましたが、ちゃんと撮れている写真の少ないこと。おたるはほぼ全滅でした。ガラスの曇りが・・・。
2006/1/12(木) 午後 10:03 [ kumerin ]
ラッコはガラスの汚れが一番問題ですね。海の中道ではラッコがすりガラスにした上、さらに上の飛沫が飛んだ上から撮影しました。幸いモニターが動くカメラだったので腕を伸ばしてつま先立ちして・・・疲れました。銀箱か脚立が欲しかったです。数十枚撮りましたがとりあえず見れる程度というのが精一杯でしたね。
2006/1/12(木) 午後 11:45
ペンギンも一緒で、ガラスのよごれが気になります。次回は食事の後を狙ってみます。この記事を読んで、いい写真を撮るのにいろんな知識を持たなければならないことをあらためて感じました。まだまだ勉強。
2006/1/12(木) 午後 11:57
ボクね、思うのだけど、あれだけ人気大ブレイクしたラッコが、今じゃ往時ほどではなくなったのは、ラッコの面白さとか表情をしっかりとらえた写真が撮れなかったからじゃないかと思うのですよ。さらに、一般の人には写真がとても撮りにくいから、カラオケで歌いにくい歌はヒットしないみたいなことも手伝ってるのじゃないかとも。思い出は写真にしないと忘れちゃうもんね〜。
2006/1/17(火) 午前 4:17