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こちらはロンドンの水族館。その名もロンドンアクアリウム。 テムズ川のほとり、ビッグベンの対岸にある。 アイルランド旅行からの帰りすがら、ロンドンに2泊して久しぶりに立ち寄ってみた。 ロンドンアイ(B.A.London Eye)というバカでっかい観覧者の足下に、まるで商業ビルのテナントのブティックみたいにしてあるので(なぜかボクには散髪屋さんに思えるのだけど)、水族館としちゃなんだかショボそうだし、実際ガイドブックなどには名前だけ書かれている程度なのだけど、入ってみればこれがなかなかの規模なのである。 ただし、その内容は?といえば、「まあロンドンの水族館です」という感じ。 実際、日本の水族館にもそんな印象のところは少なくないのだけれど、ボクもまあ水族館業界人の一人であるから、どこそこの水族館は、と名指しでは書けない。 でも、ロンドン水族館やヨーロッパの水族館の関係者がこのBlogを読んでいるとは考えられないので、今回はちょっと油断して辛口になっている。 水族館はヨーロッパで生まれたもの(というか博物館・美術館・動物園・植物園などみんなヨーロッパの文化)だが、近代〜現代にかけてのヨーロッパの水族館は、日本やアメリカの水族館に比べるとあまりパッとしない。 博物館や美術館、それに植物園などには、わけもない歴史の重みというか知識や技術や思考の積み重ねに圧倒され、心の底まで揺さぶられるような哲学をいやおうなく感じさせられるのだけど、こと水族館になるとどうも薄っぺらい。 ここロンドンAQでも、唐突にピラニアが出てきたり、なんとまあサメの大水槽内にモアイ像が入っていたり! コイの水槽は、ローマ帝国の遺跡風になっていた。シーザーはコイが好きだったのか?もしかしたらホントにそうなのかもしれない。でも、明らかに日本のコイみたいなのもいた。 それなりに観客は喜んでいるのだけど、面白ければいいというわけでもないでしょうに。。。と複雑な気分。 この水族館なんとなく、水族館そのものの存在を、扱いあぐねているというような気がするのだ。 これはもう、単純に提供者の問題だ。人々の精神や思考に、水族館を通して何を伝えようとしているかの核がない。そのくらいのことはあったとしても、それを表現したり、さらには一般の人たちにどうやれば伝わるのかまで考えられる人がいない。と想像できる。 ここからはまあすごく勝手な想像だけど、そういうことを考えるのが好きな人たちは、ヨーロッパではみんな博物館や美術館のスタッフになってしまうのでしょうね。 ボクらの世代では、運動神経のいい子はまず間違いなく野球部に入って巨人の星を目指した。だから日本の野球は世界一になるまでに成長したけれど、サッカーはまだ最近のキャプテン翼の時代からだから、ワールドカップ予選敗退みたいな感じ。 ヨーロッパ発祥ながら日米ものになっている水族館は、起源がイングランドであるにも関わらず、日米のものになっている野球=ベースボールと同じなんだろうなーと思ったのでした。 ●photo1:シロワニに混じって、イタチザメがいた。こいつはちょっと格好イイ!
●photo2:しかし!です。サメの水槽にモアイ像はなんの意味があるのだか。。。イースター島はヨーロッパ人としてはオランダが発見したのだし、今はチリ領だし。ようわからん。 ●photo3:ブラウントラウト。イギリスの川の展示はけっこうよかった。よく食べるマスをちゃんと展示するところなんかは日本的。それにしても光の使い方は、やっぱり上手だと思う。 ●photo4:サバ(もしかしたらタイセイヨウサバとか言うのかもしれないけれど)は大きくて、群遊している姿が格好よかった。 ●photo5:で、これが水族館の正面。AQUARIUMとでっかく書いてあるのは、日本だったら「すいぞくかん」と壁に書いてあるのと同じだけど、これがなかったら誰も水族館だとは気付かない。それになんでかしらローマ字で書いてあると格好いいのである。 ※怪しいアジア人っぽいのは、久々に登場のカンチョ。 |
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1番目の写真は奥行きがありそうでいいですね。3番目の草は本物ですよね?光はいいですね!雰囲気がありそうです。その辺はヨーロッパ人の美的センスなんですかねぇ?でもその美的センスでモアイはいかん!
2006/7/24(月) 午後 11:34 [ アピスト ]
そう、モアイはいかんよねーw。しかもそれにえらい金かけてるっぽいし。こういうことが起こるのは、水族館でマーケティングというものが重要視されていないからで、まあそれは日本も同じ。そのことを今夜は書きたかったけれど、明日は5時起きなので、また次の機会に。。。
2006/7/27(木) 午前 0:05