ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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呼子のイカの活け造り

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今日(あ、もう昨日か)、イカの活き造りを食べた。
毎月来ている佐賀県嬉野市のまちづくりアドバイザーの仕事のついでに、九州温泉旅行やら、その他色々を兼ねた旅行の1日目。
とりあえず、佐賀県で有名な呼子のイカ活け造りを、食べてみたくて福岡から唐津へ。
美しい松原を走り、玄界灘を望みながら、いつもと違う雰囲気の九州の道を走って呼子に到着。

呼子の港には、特徴のあるイカの集魚灯をつけたイカ釣り船ばかりがならんでいる。
道沿いの食堂や旅館には、すべて「イカ活け造りあります」の文字、土産物屋の前にはイカの干物がクルクルと回り、そして建物のないところには、道の両側にずらりとまるで洗濯物のようにイカが干されている。

そんな風景を楽しみながら、イカ料理の老舗として有名な「河太郎」へ。
お店は2階建てのけっこうボロ屋なのだけど、これが平日なのにほとんど満席という混み方。後で聞いたら、九州ではかなり有名なお店なのだそうだ。
実はネットで「呼子」と「イカ」を検索して、いくつものお店の中からたまたま河太郎に惹かれただけなのだ。
河太郎つったら河童のことやんか、そりゃ行くしかないやん!と、海に河童はおかしいとも気づかずにカーナビに入れたお店だった。

もちろん迷わず、イカ刺身定食。
イカが新鮮なのと、さばく時間が一瞬なので、イカは胴体が刺身になりながら、しっかり生きている。
目の周りの色素はまだ変化し続けているし、足を触ると、動くどころか箸にからみついて攻撃してくる。

久しぶりに、とてもリアルな「命をいただくのだ!」という感覚に全身がおののいた。
海外からは、「日本の活け造りは残酷」と批判を浴びることも多いけれど、命に感謝の気持ちを持っている日本の文化がボクたちの心に残っている限り、活け造りはそれほど残酷なものではないと思う。
むしろ、命への感謝の気持ちを忘れないためにも、時々いただくべきものだ。

いただきますの気持ち、忘れないでいたいものです。

photo上:ヤリイカの活け造り、刺身になったところ以外はすべて水族館で泳いでいるのと同じ生きたイカ。つまりマジで生け造り。頭だけでも逃がしてやろうかと思ってしまったもの。でもめちゃくちゃ美味かった。ごちそうさまでしたイカさん。

photo下:道や港に所狭しと干されているイカの干物。こちらはアオリイカか?いただきますの気持ちはしっかりあるものの、イカの種類にはからきし弱いダメ水族館人のボクです。

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