ブログ水族館/中村 元

『中村元の超水族館ナイト2017夏』6/18(日)開催。チケット発売は5/18の10:00〜です。

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今日から新江ノ島水族館で、「へんないきもの!?展」が始まる。
このところずっとこの展示に関わっていて、といっても解説文くらいだけど、それなりに忙しく楽しかった。

さて、「へんないきもの」というのは、ご察しのとおりあのヒット本早川いくお氏の「へんないきもの」にちなんだものだけれど、もちろん水族館の展示でやるからには早川さんのノリとはちょっと違う。
えのすいでは、へんないきものを「地球で生き抜くために、不思議な形や能力を持った動物のこと」と定義して、へんないきものという興味をひく切り口で、特殊な形や能力の動物たちを見直してもらおうという趣旨だ。

そもそも、ヘンなんていう感覚は、ヒトを基準にしたものであって、実際のはなし地球上でヒトが最もヘンな動物なのに違いないのである。
でもしかし、この「へんないきもの」という切り口で水族館を見ると、水族館というところは、ホントに不思議な生き物だらけなのですね。

特にえのすいは、深海生物、それも太陽に背を向けて有毒の硫化水素を化学合成して生きているようなのがいるから、世界でえのすいだけのとびきり不思議な生き物のオンパレードだ。
硫化水素を合成するバクテリア育てて食べてるらしいゴエモンコシオリエビとか、死んだクジラの骨だけに現れる通称ゾンビワームとか、へんないきものとしてそりゃまあスゴイのだ。

でもボク的には、わりと普通っぽくて、とりたててヘンじゃないと思っていたりする生き物が、よーく考えてみたらすごくヘンだったりするのももうけもんの発見だと思うのですよ。
例えば、発電するデンキウナギ。あんまりにも有名で、普通に当たり前のことだとみんな思ってるだろうけど、これっておそらく40数億年の地球史上最強の発電動物。ホンマもんのX−MENでっせ!

あるいは、トビハゼ。水中よりも泥の上が好きな魚って、もしかしたらいつか進化してトビハゼ系列の新人類が現れるんじゃないの?なんて思っちゃう。
トビハゼって、それでもエラ呼吸だから(魚やもんねw)、ふくらませたホッペの中に呼吸用の水を携帯してるし、体が乾かないようにしょっちゅう転がって体を濡らしている。なんてこと知ると、またちょっと面白いでしょ。

というわけで、えのすいの「へんないきもの!?展」ぜひご覧あそべです。
早川いくおさんの講演会なんかもあります。
おっ!えのすいHPも、「へんないきもの!?展」バージョンに変わっているぞ!

●photo01:アシナガサンゴ(深海コーナー)
ボクの超オススメへんないきもの。見た感じ自分で椅子をつくって座っているイソギンチャクという感じ。深海の砂地で見つかったらしい。
たぶん足がかりのない砂底で、流さずまっすぐ立つために足をつくったのだけど、なんか優雅な感じがとてもいい。

●photo02:トビハゼ
えのすいのトビハゼはこんなに近づいても逃げないから、よ〜く観察してみて欲しい。見れば見るほど不思議な魚なんだから。

●photo03:ネジレカラマツ
こういう、えっ!これが動物?系に目を向けるのにもいいチャンス。このバネみたいのもサンゴの仲間なのですよ。

●photo04:ワラスボ
この展示用に特別にやってくる生き物たちもけっこうたくさんいてオススメ。有明海からはエイリアン顔のワラスボがやってくる。

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こりゃ面白そうですね、いついけるかなー

2006/11/1(水) 午前 9:43 [ kei*o_*aigo ] 返信する

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これは行かねば!先日展示変えしたサカサナマズに感動しているお客さんに出会いましたよ。こちらの感覚では当たり前の生き物が実はものすごい魅力を持っていたりします。イカンイカン、って思いました。どんな生き物も展示方法次第。プロデュース側がちゃんとしないと。って思いました! 削除

2006/11/1(水) 午前 11:39 [ アピスト ] 返信する

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あの、いくつかお伺いしたいのですが…。 いつも撮影ではフラッシュを焚かれているようですが、これは許可の下行っているのでしょうか? 一般のお客さんと紛れて撮影されているのでしょうか? また、撮影テクニックを読ませて頂くと当たり前の様にフラッシュ撮影の話題が出てきますが、水族館という場所は一般的にフラッシュ厳禁なのにそれを一般向けに話題するのもどうかと… 削除

2006/11/1(水) 午後 5:32 [ abc ] 返信する

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実は、早川いくおさんの「へんないきもの」に載っている生き物たちも、ある程度動物好きな方なら、それほどびっくりするような生き物が載っているわけじゃない。要は、フリークじゃない人たちが興味を持つような語り口がいいわけです。それをフツーに見せるのが博物館たる水族館だ、という考えもあるけれど、「普及活動」という意味においては、利用者の知識や興味を起点にして展示をしてみるのもいいと思います。アピストくん頑張ってね。kenzoさんぜひお越しを!w

2006/11/2(木) 午前 0:00 kapaguy 返信する

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フラッシュ撮影1:ボクは水族館ガイド http://web-aquarium.net/ を執筆している関係上、ほとんどの水族館で撮影許可を得ています(フラッシュ禁止の水族館では必ず)。さらに許可を得ていても、自分の判断でよくないと思われる生き物にはノーストロボです。一応飼育係の経験もあるのでw。で、せっかく撮影されてくれた生き物たちをもっと見てもらおうと言う気持ちと、取材した水族館にたくさんの方々に来ていただきたくて、このBlogにも公開しているというわけです。

2006/11/2(木) 午前 0:14 kapaguy 返信する

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フラッシュ撮影2:全国100以上ある水族館のうち、全館フラッシュ禁止なのは1割以内です。逆に全てフリーな水族館は3割以上。ほとんどは、特別な海獣や暗い場所が好きな生き物以外は規制されていません。実は、水中は水面からの光が波で乱れて強烈な明暗が自然にあるものなのです。ところでフラッシュ禁止の水族館では許可があっても、知らないお客さんから注意を受けたりします。それで最近許可証は、背中の襟に付けるようにしていますw。もちろん特定の種にはフラッシュは使いません。一番上のアシナガサンゴもノーストロボです。

2006/11/2(木) 午前 0:38 kapaguy 返信する

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個人的には魚に対してというよりも暗い館内で突然のフラッシュが物凄く目につくんです…。けっこう目が弱いので、不意に光を浴びるとフラフラしてしまって、大きい水族館とか行くとやっぱりフラッシュを焚く人が多いので相当ストレスになるんですよ…。ところ構わずバシャバシャ光らせる人がいますけど、そういう人とはちあうとゆっくりと水槽を見てられないんです。 削除

2006/11/2(木) 午前 2:30 [ abc ] 返信する

カンチョ先生、こんにちは。「へんないきもの!?展」本当に、面白そうですね。1はガラス工芸みたいだし、2は天才バカボンのおまわりさんみたいだし、3は新体操のリボンみたいだし、4は古代魚みたいだし、不思議!見に行きたいけど、家から江ノ島は遠いので、期間中、時間がとれないと思います。ということで、その代わりというのもなんですが、カンチョ先生のご本を読ませていただいた感想みたいなものを記事にしましたので、トラックバックさせてくださいね。

2006/11/2(木) 午後 9:26 眼とろん星人 返信する

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トビハゼはバカボンのおまわりさんか〜!確かにw!実は、そういう見方って水族館を楽しむ一つの方法でもあります。ボク、ユリウツボの顔を正面から見たら、かなり美形だった同級生のユリちゃんにそっくりで、ウツボが魚類の中じゃ稀に見る正面顔の可愛い魚なんだと認識した。それからです、すべての生き物には必ずどこかに格好イイ角度があると思い出したのは・・・。ところで、読書感想すごくありがとうです!

2006/11/3(金) 午前 0:24 kapaguy 返信する

はじめまして、こんにちは。昨日、息子が遠足で新江ノ島水族館に行き、「へんないきもの!?展」も観させていただきました。とても楽しかったようです。ありがとうございました。本当は親もついて行きたかったんですけど…

2006/11/3(金) 午前 8:12 寛野ひろみ 返信する

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こんにちは。いらっしゃいませ。へんないきものをさっそく見ていただいた息子さんも新江ノ島水族館へようこそでした。「ヘン」系生き物は、子どもの方が受け入れやすく、大人の方がハマりやすいです。まあどちらも興味を持つということだけど、ちょっとニュアンスが違うのですね。さらに「ヘン」系生き物が好きになると、ヘン眼になって、わざわざ紹介されなくても自分の眼で見つけられるようになります。それはなかなか楽しいものです。

2006/11/3(金) 午後 5:39 kapaguy 返信する

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ワラスボ、インパクトありすぎですよね!?ハリウッドのクリーチャーにぜひ見せたいです。魅力ありすぎです

2007/1/2(火) 午後 10:21 かいざぁー 返信する

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