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種名:ジプシーペンギン(別名:ナガスペンギン) 体長:37mm 生息地:ル・カニャール(仏)の古城の露店 特徴:銀製。背中に秘密の収納場所が、おそらくピルケース(薬入れ)だと思う。 モデル:コガタペンギン系の体型と前傾姿勢 発見日:1997年8月9日 ヨーロッパにもペンギンはいる。手乗りペンギンだけどね〜。 ちょっとはワールドワイドな水族館の仕事とはいうもののほとんどがフィールド。 ヨーロッパのような文明先端地に行くことはあまりないのだが、それでも個人的に美術館が好きなばっかりに、なんだかんだと仕事を作っては、ヨーロッパに行く機会を作っていた。 あるとき、友人の海洋カメラマンの中村庸夫氏から、地中海にナガスクジラを撮影に行かないかと持ちかけられた。 たまたまちょうど、仕事でヒゲクジラの映像が欲しかったという絶妙のタイミングだった。 ただ、中村庸夫氏から出される提案は、常に根っからのフィールド人常識の下に組み立てられている。 根っからのフィールド人とは、地球上のどんな場所に行ったって生きていけるどころか、仕事までしちゃえる野生な人のことである。 そんな人の常識に付き合っていると、ボクのような軟弱っ子はかなりタイヘンなのだ。 ガラパゴス諸島をヨットで回るとか、南アフリカでホホジロザメを檻の中から撮影するとか、北極にイッカクの撮影に行くとか(さすがにこれは自信がなかったので部下に行かせたけど)、そのたびにけっこう面倒なことに巻き込まれてきている。 いつも思っていたものだ。 こっちはシチーボーイやからな、シチーボーイ! 死地ボーイと違うんやから! ところがしかし、今回はナガスクジラを撮影するのに、なんとヨーロッパ!しかも地中海、南仏というのだ。 これはもう行かない手はない。 で、モナコ水族館の当時の海獣担当の学芸員の案内で、ナガスクジラ撮影に出かけることになった。 その撮影前泊に泊まったのが、南仏のル・カニャールという街の古城ホテルだった。 このホテルがある丘の頂上に日本の城で言う天守閣があり、そこにぷらぷらと散歩に出かけたとき、ジプシーの露店で見つけたのがこのペンギン。 前置きが長くなっちゃいましたねw。 でも、やっぱり手に入れたペンギンには、それぞれちょっとしたエピソードがあるわけで、そんなエピソードが、いわゆるふつーの展示を、奥行きのある展示に変えるというわけでもあるのです。 さて、南仏の古城のジプシーが売ってるペンギン。 珍しいし、けっこう可愛いし、買おうかな・・・。でもちょっと高いよな〜。と、早速値段交渉。 ところが、商売に厳しい中国人を装って粘ったにもかかわらず、たいして安くならなかった。 その理由が、このペンギン展示室をやったことで初めて分かりました! 手に取った時には、黒ずんでいて真鍮製だと思っていたのだけど、他の銀製ペンギンを磨くついでに磨いたら、なんとしっかり銀製だったのよ! うわ〜、めちゃくちゃ輝いてるやん! このペンギン、ペンギンにはほとんど関連のないジプシーの方が作ったらしいだけに、ペンギンというよりも直立したカラスの雛という風情なのだけど、それでもどことなくペンギンと分かるところがなかなかいい。 しかも、なんとこのペンギン、ピルケースになってるのですね。 ペンギンにいったいなんのピルを忍ばせたのか気になります。 銀製だからねー。青酸カリではないですね。・・・色が変わってバレちゃいますw。 ところで、このペンギンを手に入れた次の日、しっかりナガスクジラは撮影できました。 その時の中村庸夫氏の話では、ナガスクジラを撮影したのは世界で初めてだとのこと。 ボクは写真でなく水中ビデオで撮影していたのだけど、どうやらそれも世界で初めてだったようです。 だからこのペンギン、別名ナガスペンギンとして大切にしています。 ●photo1:ジプシーペンギンの一番いいアングル 大きすぎる足が、オレは銀製ペンギンなんだぞ!と重さを威張ってる感じで、わずか4cm弱のチビのくせに存在感アリアリ。 ●photo2:背中はピルケースに! 背中のフタの中はもともとこんな風に光り輝いていたので、もしや銀製かもと思ったのです。 でも、実は手に入れたときには、そこまで気が付かなかった。 ●photo3:フタを閉めるとこんな感じ。けっこう重量感があります。 ●photo4:ル・カニャールのお城道 お城は丘全体を利用した要塞のようになっていて、ホテルはその一部にあります。 ここはホテルの裏口から出た天守閣(ちょっとちがうな〜w)への道。 途中にレストランがあったりして、とてもいい雰囲気の街、フランスに行かれるときにはオススメです。 古城の街le cagnard 1997
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銀だったとは…素敵ですね〜。 ばったには…なんだかこのペンギンさん、夜中に口をパクパクさせて、首をふりふりして歌を歌っていそうにみえます〜(^^)
2007/2/20(火) 午後 0:46 [ ばった ]
背中が開くとは(しかも羽ねごと)、意表を突かれてしまいました。 ついでにトランスフォームして巨大ロボットになったりして(笑)。 ヨーロッパの水族館は、芸術的なのかと思ったのですが、過去記事を見ると違うんですね。
2007/2/20(火) 午後 9:07 [ KAZUKI ]
ばったさん<うん、確かにね〜。この子、なんか動きそうなのよね。銀製なのはよかったのだけど、実は黒くて真鍮製みたいなときも、それはそれでけっこうよかったのよ。それにしても、接写すると、黒いところがいっぱい残っていて、実物ほどきれいじゃないな〜〜〜。また磨いてやるかな。
2007/2/21(水) 午前 3:00
KAZUKIさん<ロボットぽいですよね。ペンギンものにしては目が出ているところとか、翼がちょっと半開きなのも可動するみたいな・・・。過去記事読んでいただきありがとうございました。ヨーロッパは水族館に関してだけは、イマイチ芸術から遠いです。モナコ水族館だけは、とても芸術的な特別展示が多かったのだけど、館長他体制が代わってからは、あまりやってないみたいですね。
2007/2/21(水) 午前 3:05
甲冑やメカゴジラにも見えますね。ピルケースも銀食器の一種かな?銀というのは毒の検知器にもなるのですね。城塞都市って日本人には珍しいですね。日本は堀の外も城下町ですから。4枚目の写真に相応しいお土産だと思いました。それにしてもカンチョ先生がナガス鯨の水中ビデオ撮影世界第一号なのですね。さすがです!水中では水圧で細長くなるのですか?初めて知りました。
2007/2/22(木) 午前 0:53
鯨は陸上から観る物と決めております。なにしろ船酔いするのです。背中開くんですな〜いいなあ〜うちの(勝手にうちのと呼んでる夢見ガ崎ZOOの)フンボルト達もこんな芸できるといいのに。
2007/2/22(木) 午後 7:27
眼とろんさん<そうそう、銀食器の成り立ちから考えれば、銀に薬を入れるのはあんまりよくないんじゃないかと思ってたのですよ。でもまあ生物性の薬なら、それが毒薬であっても反応しないのでしょうね。
2007/2/23(金) 午前 0:06
クジラって大きすぎるから、透明度の悪い水中では全身を写すのが大変ですね。だから、今までボクたちが一番よく見ているクジラの全身というのは、捕鯨船に上げられて、自重でつぶれて広がっているクジラなんです。その写真を見て描かれた、クジラのイラストもそれに近くなっているんじゃないかと思うの。実物に海中で会うと、列車が通り過ぎていくようなバランスでした。ボクら現代人は、地球上のことはなんでも知っているような気持ちになっているけれど、実はいろんなことを見落としているのでしょうね。
2007/2/23(金) 午前 0:17
梅華さんも、船酔いひどいの?それはボクと気が合うな。ボクは水族館の仕事、特にフィールドに出ることも多かったのに、船に関しては鉄壁の弱さw。生け簀の上でも、浮き桟橋でも、すでに酔ってしまうし、なんと、泳いでいて気持ち悪くなり吐いたことも・・・w。魚たちがたくさん集まってきましたね〜。ちなみに、生フンボルトはぜったいにこんなマネできません。そもそも生と作り物を一緒にすることが間違いですわw。
2007/2/23(金) 午前 0:22
沖縄の家から鯨よーくみえたのであれが普通だと思ってました。銚子に行って鯨みたいな〜って思ってたら船に乗ると知り挫折。ゴンドウでもいいから観たい。いつだったか鴨川にハップスオオギハが打ちあがったことがあって、観に行きたかった!
2007/2/23(金) 午前 1:47
銚子のホエールウォッチング乗ったよ!穏やかな日で、船はずっと走りっぱなしだったので酔わなかったw。ボクの場合、船が走っていればまあまあ大丈夫です。でも、問題は、海鳥以外になにも見えなかったことでした。
2007/2/24(土) 午前 0:33