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インフルエンザで調子を崩している間に、新江ノ島水族館の新しい水槽がオープンしていた。 いまだに頭の回転数が通常の8割くらいの速さのため、昨日出かけるまで、そのことをすっかり忘れていた。まずい、なんだか、アルジャーノン状態だ。 新しくオープンした水槽というのは、世界初の深海水槽。 海底から湧き出る硫化水素を食べる、化学合成による生態系の生き物たちの水槽だ。 地球上の99%以上の生き物は、太陽のエネルギーを光合成でタンパク質にする植物を元に連鎖する生態系の環の中で生きている。 もちろんボクたちもその一つで、ようするに地球の生き物は、太陽がなければ存在できない「光合成生態系」なのである。 光合成をする葉緑素の代わりに、化学合成をするバクテリアと共生する生き物たちだ。 化学合成をするバクテリアは、海底から噴き出す硫化水素などをエネルギーにして生きている。 そのバクテリアを体内に取り込んだり、食べたりすることで、生活し繁殖する生き物たちが、この水槽の主役なのである。 もちろん今までも新江ノ島水族館では、海洋研究開発機構(JAMSTEC)との共同研究によって、それらの生物たちを飼育展示してきたのだけれど、今回は水槽内にその環境も再現し、化学合成生態系の生物たちの生態解明に迫ろうというもの。 この水槽の仕組みを、とっても簡単に紹介すれば、水槽の水温は深海の水温に合わせて4℃前後という低温にしながら、左のチムニーからは、硫化水槽の混じった60℃ほどの熱水が常時出ている。 今のところ、まだ水槽が本調子でなくて、熱水ではなく温水くらいしか出ていないのだけど、これから調整し、今まで深海潜水艇の乗組員しか見ることのできなかった、もうひとつの地球の生き物たちが、次々にここで披露されることになる。 小さいけれど、水族館に新たな歴史を刻む水槽なのである。 ●photo上:深海コーナーの新しい水槽 赤い照明が使われているのは、深海生物たちが光として感知していない色のため。 左上の水温表示は、今後の水温調整で、左が5〜60℃、右が4℃前後に落ち着く予定。 ●photo下:ゴエモンコシオリエビ 海底に積み重ねられた泥(これも硫化水素を発生させる)がまだ落ち着いていないので、ゴエモンコシオリエビに泥が降り積もっている。 |
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チューブワームも将来は展示される事になるのでしょうか?あとシンカイヒバりガイも見てみたいですね。
2007/3/21(水) 午後 5:58
何時の間にか改装していたんですね。この前行ったときに入れなくなってましたし、その前はタンク型の水槽が調整中らしくて中が空だったしリベンジ兼ねて、近いうちに見に行ってきます。
2007/3/21(水) 午後 8:56 [ makoto ]
これはすごい。素晴らしい。あの深海の姿を水族館に作り出すことも、実際に目で見れるようになることも想像もしていませんでした。すごいなー。
2007/3/21(水) 午後 11:42
ノリさん、実はチューブワーム(小型だけど)もシンカイヒバリガイも、すでに展示されているんです。ひっそりとw。でも、やっぱり、大々的に水族館らしく展示するにはこんな水槽が欲しかった。というかこんな水槽でないことには、興味も持ってもらえないですね。ノリさんのために、チューブワームとシンカイヒバリガイの仲間をUPします。
2007/3/22(木) 午前 3:26
sc88vlさん、改装中だったのですね。すみません。カンチョ流水族館を楽しむ裏技、避けるべき時期の中に「2月の水族館」が入っています。水族館は1月中旬〜3月中旬が1年で最も入館者の少ない時なので、この時期に春休み前の改装やら掃除やらを行っている確率がとても高いのです。長い工事だと、これが5月連休前まで、あるいは夏休み前まで続くこともあります。
2007/3/22(木) 午前 3:34
Haroさん、深海の生き物の展示は、水族館での夢の一つだったですからね〜。小さいけれどマニアな人にはちょっとたまらない水槽です。近ごろの新しい水槽と言えば、アクリルの加工技術だけによるものが多かったけど、こんな技術的な進化は、まだまだいくらでもあり得るのです。実はもっとすごい水槽も計画してたのだけど・・・。それはまたいずれw。
2007/3/22(木) 午前 3:42
早速今日行って来ました。神戸市に住んでいるのに年パスまで買ってしまいました。深海コーナーに着いて気付いたのですが、ゾンビワームくんが撤去されていました!?ゾンビ・・・長持ちしないんでしょうか。
2007/3/22(木) 午後 9:09 [ べる〜が ]
あと、スプラッシュ!では某トリーターがエサ入れを3回も(内1回は他人のエサ入れ)ひっくり返して面白いことになっていましたが(^_^.) 大丈夫です。ちゃんと一部始終撮ってありますから(^^♪ ハッピードルフィンもやりました。6人ということで、いっぱいベタベタしてきました。前日に鴨シーで触れ合えなかった分を取り返しました(^.^) あとあと、次回来たときには、えのすいに名を残そうと思っています。
2007/3/22(木) 午後 9:14 [ べる〜が ]
べる〜がさん、さっそく来てくれたのですね。神戸から遠いところをありがとうございました。ゾンビワームは、なぜだかだんだん小さく細くなってしまったのです。新しい水槽にて再度挑戦するとのことです。それにしても「トリーター」とスラスラ出るとはさすが水族館マニア!実はボクにはまだイマイチなじまない呼称ですw。
2007/3/23(金) 午前 3:29
この水槽はジオラマみたいで好きです。この化学合成による生物がいるっていうのをもっと知ってほしいですね。ぼくにはかなりインパクとありました。宇宙を見たような印象ですね。深海コーナーもカッコよく撮りたいなと考えています。
2007/3/23(金) 午前 3:52 [ - ]
生命の源である海というのは、太陽の核融合エネルギーを生命が消費できる形に変化させる光合成の回路だけではなく、化学合成によって、地熱エネルギーを消費できる回路をも持っているのですね。凄い話です。私は深海って水圧のことだけしか考えていなかったのですが、光も届かないのですものね。深海生物に硫化水素の熱水を与えたとして、水圧が深海よりかなり低い水槽では、飼育可能なのですしょうか?先日のカニのように開放型の体で水と同化しているから、低水圧でも影響はないのかな?
2007/3/26(月) 午前 0:58
ghanaさん、1週間近く前のコメントですね。すんません、仕事に泡食って顔もこんな風に青くなってます。化学合成生物水槽、けっこうインパクトを感じてるひと多いみたいです。実はいまだに泥が落ち着いていないようで、赤い光が水槽全体に乱反射しているのだけれど、それがまたちょっと別の惑星っぽい。「宇宙を見たような」という感想はよくわかります。
2007/3/28(水) 午後 10:15
眼とろんさん<そうなんですね、深海というと普通水圧のことだけが気になるのですが、冷たい、暗い、というのも生物にはかなり厳しい環境なのです。我々は、そんな時代に生まれた生命体ではないですからね〜。ちゃんとは解明されてないけれど、無脊椎動物というのは、水圧はそのまま体内を抜けてしまうものらしいし、魚も浮き袋さえなければかなり大丈夫みたい。循環系や神経系というか細胞内も水がツーツーということなんでしょうかね。不思議なことです。
2007/3/28(水) 午後 10:24
ラブカとかも展示できるようになってほしいですね
2009/12/29(火) 午後 11:32 [ ラブカ ]
明けましておめでとうございます、ラブカさん。
うっかりしててごめんなさい。
2010年の方へもぜひお越し下さいw。
2010/1/1(金) 午前 5:56