ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2018年2月18日(日)の開催。前売り発売は1/18です

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まだまだ夏だけど、それでも風はときおり秋の涼しさを運んでくれるようになりましたね。
さあさあ、それを心待ちにしてたのです。動物園に出かけるために!
そう!以前、わざわざ行ったのに会えなかったズーラシアのアフリカオットセイ。
あの日の悲しい気持ちにリベンジなのである。

夏の炎天下の動物園では、熱中症間違いなしの虚弱体質カンチョなのだけど、陽が少し傾いてきた近ごろだと、ズーラシアはかなり快適。巨木の森林が園内通路の端に木陰を作ってくれているのだ。
今回は、森の中の近道も使いながら、わき目もふらず一気にオットセイの放飼場へ向かった。ゾウだのライオンだのは言うに及ばず、ペンギンにさえ目もくれない潔さ!


おった〜!ついにおったぞ〜!アフリカオットセイや〜!(正確にはミナミアフリカオットセイ)
イメージ 1

ん〜〜〜。カワイイな〜〜〜〜。
まるで昼寝明けのワンコみたいなこの表情。
これこそ、海獣の中の海獣。アフリカオットセイ!

アフリカオットセイでショートレーナーを始め、都合5頭のアフリカオットセイを馴致から一人前に育てたカンチョにとって、オットセイと言えばアフリカオットセイであり、アシカと言えばアフリカオットセイであり、海獣と言えばアフリカオットセイなのだ。

ところが、近ごろの水族館では、アフリカオットセイと会えなくなってきてしまった。
今は、ほとんどが動物園。→水族館動物写真図鑑:ミナミオットセイと会える水族館
ショー向きでなかったこともあるのだけど、南アフリカのアパルトヘイトに対する国際的な制裁措置のせいで、いろんな取引が制限されていたというのも大きかったのだと思う。
それはそれで、アフリカオットセイにとっては、ありがたかったことなんだろうけどね……。

でもアフリカオットセイラブなカンチョにはとても辛いことだったのでした。
昨日は、久しぶりのミナミアフリカオットセイとの対面に感激!

しかしや、これで感激してたら、ブログ水族館はブログ動物園になってしまう。
オットセイなんやもん、泳いでくれなくちゃ。
さぁ、暑いよ、暑いよ、早く水に潜らないと熱中症になっちゃうよ〜。とカンチョはオットセイくんを暗示にかけたのでした。

すると…、さすがカンチョ5頭のオットセイを馴致しただけのことはある。
ドボ〜ン!
イメージ 2

うぉ〜、かっくい!
なぜだかしらんけど、空中をダイビングしてるとき、それまで閉じていた口を少し開いてた。
思ってたより高かったから、思わず「うぉっ」とか言っちゃったのだろうか?…たぶんそんなことはないわなー。


ミナミアフリカオットセイ、水中〜!
イメージ 3

いや〜、水中は気持ちよさそう。
深くて、奥行きがあって、さらに岩礁がいかにもオットセイのいる海っぽい。
でもなによりも気に入ったのが、びっくりするほど透明で涼しげな青い水。こんなに清涼感のあるアシカプールは、今までにお目にかかったことがない。

そうや、これ淡水の色や、きっと水道水なんやね。
海水は有機物とかプランクトンのせいで、緑色になりやすい。
さらに、お隣のペンギンみたいにたくさん飼育されているわけじゃなく、こちらはオットセイがたった1頭。濾過循環もうまくいっているのでしょう。

でも、この広いプールにたった1頭というのは寂しいな〜。
生息地のような密度でとは言わないまでも、3〜5頭いれば、見ている分にも楽しいのやけどな。


はいはい、こちらはミナミオットセイ属お得意のポーズ。
イメージ 4

オットセイは、英語名でファーシール(毛皮アザラシ)と呼ばれてるくらい、上質な細かい毛を持っていて、ラッコと同じように密集した毛に空気をため込んで、防寒と浮力に使っている。
身体から、細かい泡がいっぱい出てるのは、毛にため込んでいた空気だ。

この空気の浮力のおかげで、オットセイはヒレ脚や頭を水面上にかかげて、水面にプカプカと浮くという独特のくつろぎ方をする。
空気中に広げた皮下脂肪のないヒレ脚は、寒いときには太陽から熱を取り入れ、暑いときには気化熱で熱を発散する熱交換機になる。


うわっ!こっち見てくれた〜!
イメージ 5

最初は暑さにうだっていたのか、あまり遊ばずにぷかぷか浮いているだけだったのだけど、そのうち窓のそばにやってきて、こちらをチラリチラリと眺めてくれるようになった。
とはいっても、ぜんぜん愛想のないオットセイやったけど、カンチョにとっては一瞬でも眼が合えば、それで嬉しいのだ。

以前にもお話ししたことがあるが、ボクは南アフリカのケープタウンのあたりで、野生のミナミアフリカオットセイを水中撮影したことがある。→旅の手帖連載『地球の友人たちと(アフリカオットセイ)』
その時の彼らの、フレンドリーなことといったらなかった。
アシカショートレーナーでオットセイが好きになってたカンチョは、この時の経験で、さらにオットセイラブな刷り込みがされてしまったのであった。


そして、けっこう長くて楽しい時間をお終いにしたのは、オットセイくんからだった。
バイバ〜イ!
イメージ 6

お友だちは、ヒレを振りながらプールの奥へ向かい、ふたたび岩場の上でのお昼寝に戻っていったのでした。

暑い動物園も、このミナミアフリカオットセイプールは日陰で涼しいし、なんと言っても水の透明感が爽やかで、オットセイの浮遊感にも癒される。ここはもう水族館そのもの。
ズーラシア水族館、あっ違った、よこはま動物園ズーラシアのオットセイ、ここは水族館ファンも必見だよ〜。

●カンチョの最新インタビュー記事→[http://www.magsook.jp/mokuji/nagisa/
小学館SOOK『渚でくらす』]
●カンチョ今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』

□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド
□携帯版もできた!→水族館ワールド

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お久しぶりです〜。プール広いな〜^^
なんか、1番上の写真、ウチの仔犬に似てる気がします(笑)

2008/8/21(木) 午前 0:25 [ kas*g*011 ] 返信する

コリドラスくん。これだけ広くて深いプールを独り占めというのは、ボクが知る限りでは日本で最も土地持ち海持ちのヒレ脚類やね。
鳥羽水族館はどうやった?
鳥羽のヒレ脚プールもけっこう広かったでしょ。あのゾーンの名称が「海獣の王国」となってるのは、上に書いた「海獣と言えばオットセイ(アシカ科)」ていうことを表してるの。さらにボク的こだわりとしては高価な造波装置を付けた。
波やうねりの中でも自在に泳ぐことのできるアシカやアザラシ、行動展示としては旭山のアザラシチューブよりも進んでるはずなんやけどな〜〜〜。

2008/8/21(木) 午前 0:38 kapaguy 返信する

ふぉとせんさん。オットセイ・アシカ・オタリア・トドをマジマジ見れば見分けがつくのなら、それは一般ピープルではなく超マニアですw。さらにすべて子どもだけで見分けられたら、さかなクンならぬ海獣クンになれちゃう。頑張って下さいw!
ボクなんか、成獣のメスが濡れてたら、もう自信ないくらいなダメ水族館人やけど(^^;

動物園や水族館の動物たちは実際気の毒ですね。
でも、彼ら囚われの動物がいてくれるから、研究者でもなくお金持ちでもないボクたちが、未知の場所にいる野生動物たちに思いをはせることができるのです。
おっと!この件については長くなってしまいます。また別の機会にカンチョ持論をとくとくと述べることにしましょう。

2008/8/21(木) 午前 0:39 kapaguy 返信する

まんじまるさん、ようこそコチラへ!(ここは冥界かい!)
全国の動物園、水族館をくまなく回ってるまんじまるさんには、ズーラシアはなにはなくともまず押さえておくべき動物園の一つなんでしょうね。でも、これでWEB水族館に、ズーラシアが6つめの動物園として掲載されるのは間違いないでしょう。
東武動物園のオットセイショーも、ぜひ行っておきたいと思ってるんよね〜。

水族館でアシカを見て「オットセイだ」という人が多いのは、日本に現存するアシカ科動物が、トドとオットセイ(キタオットセイ)で、漢方薬にもオットセイのペニス「膃肭臍」があって、馴染みが深いからでしょう。
そのせいで、かつてはサーカスに出ているアシカ科動物は、すべてオットセイショーと呼んでたのじゃないかな。
実物はないけど、テレビではオットセイショーを見た世代ですw。でも膃肭臍が必要な世代ではない。断じてない!

2008/8/21(木) 午前 0:41 kapaguy 返信する

丸ちゃん、この広さに深さだと囚われ感のストレスは本当に少ないと思います。
ただ、自然界ではある、エサ獲るために真剣に泳ぐとか、縄張りやメスの取り合いとか、サメに襲われる恐怖とか、嵐の日々とかっていうストレスがないのが、逆にストレスかもしれません。
その点では、ショーをしている動物の方が、生きるために体や頭を使うというエクササイズをしているとも言えます。
ヒトも含めた動物って、ストレスと向き合って生きるように生まれついてますもんね〜。

2008/8/21(木) 午前 0:43 kapaguy 返信する

はい、みーさん、ボクはおっとせいクンやよw。
しかし、そのおっとせいクンでさえ知らんかったわ。あの口開きは、息継ぎやったんか!
なるほど、飛び降りるときに口を空いてたら、すごく簡単に空気がいっぱい入ってきそうや。…でも、この説は、カンチョ説には採用せーへんけどなw。
アシカの仲間は、淡水でも大丈夫。馴れないうちは眼の病気になることもあるけれど、目薬すれば治るし。
それと、オットセイは北半球のオットセイも南半球のオットセイも、水がすごく冷たいところに住んでいるから、北極南極もあながち間違いではない。ラッコみたいな毛は、そのためのものです。

2008/8/21(木) 午前 0:43 kapaguy 返信する

kasugaさん、お久しぶりです。
アフリカオットセイの顔、和犬に似てるでしょ。ボクが好きになった理由の一つもそこです。(お宅の犬が和犬かどうかは知らないのですが…)
ちなみに、カリフォルニアアシカの顔は顔の長い洋犬顔で、南アメリカのオタリアのオスはブルドッグそのものです。

2008/8/21(木) 午前 0:44 kapaguy 返信する

アフリカオットセイの毛並みが素晴らしいですね。ケープペンギンとはご近所さんかな?ズーラシアは園内自体が広いから、こんなスペースが取れるんですね。本当にアシカプールもペンギンプールも白熊プールもこんなに澄んでいませんね。ちょっとした冒険の写真ですね。ポチ☆

2008/8/21(木) 午前 0:45 眼とろん星人 返信する

眼とろんさん、その通り!アフリカオットセイはケープペンギンとご近所さんです。現地で見た限りでは、同じ海岸では見かけなくて、オットセイが岩場、ケープペンギンが砂地海岸と住み分けてるみたいだったけど。
それにしてもズーラシアはホントに広いですね。今回はオットセイとホッキョクグマに直行直帰だったけれど、それでも帰ったら足がパンパンになって筋肉痛でした。
で、ホッキョクグマのプールもけっこうきれいに澄んでいて、これまたいい感じの写真が撮れたんですよ。それはまた出張から帰ってから…。
ポチ☆、オットセイくんも喜んでるでしょう。ありがとうございました。ホッキョクグマくんにもあげて下さいw。

2008/8/21(木) 午前 1:09 kapaguy 返信する

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いつのことか分からないけど、もし孫が出来て、あれなに?って聞かれたら、迷わずあれはオットセイで、こっちはアシカって教えられるかどうか、余計な心配をしてしまいました、笑。
海獣仲間の表情、良いですね〜、一緒ににんまりしてしまいます。

旅の手帳のほう、読ませて頂きました。あちこち旅されてるカンチョさん^^、ラジオなどで旅のお話聞きたいですねぇ。

2008/8/21(木) 午前 5:44 maru 返信する

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この広いプールにたった1頭!!!
ヒャ〜セレブなオットセイだなぁぁ〜♪
今後増える予定あるのかなぁ〜

2008/8/21(木) 午後 6:44 お侍さん 返信する

maruさん、あはは、どっちもアシカで大丈夫ですよw。アザラシとアシカは間違えないようにしたいですけど。
彼らの魅力は、陸上で毛が乾いている時には個性的で表情豊かな顔、そして水中にいるときにはその格好のよさ。これがさらに子どもの個体だと、水中でみんな可愛くて格好イイ!犬好きにはたまらんです。

旅の手帖、どれももうずいぶん昔のことなので、思い出話にしかならないのですけどね。異までもラジオでは時々しゃべらされてますよ。

2008/8/21(木) 午後 11:13 kapaguy 返信する

キンママさん、増える予定があるのか、少なくなってしまったのか、動物園のことはよくわからないのだけど、最近、アフリカオットセイが新たに日本にやってきたという話は聞かないですね。

2008/8/21(木) 午後 11:15 kapaguy 返信する

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東武に行く際にはアザラシのジェット君も忘れちゃいけません。今はショーに出ているオットセイちゃんとの相性が悪いので共演はしていませんが、合間合間にきちんと練習は続けているので独占して見られますよ。ぜひ会ってあげてください。あとは海獣じゃないけどレッサーパンダの給餌の際にチョットした芸が見られますよ。

2008/8/21(木) 午後 11:50 [ makoto ] 返信する

まこちゃん、すっかりボクを東武に行かせるつもりでいるねw。動物園は涼しくなってからさ〜。
昨日、出張から帰ってきたばかりというのに、今日から松江へおでかけです。
明日講演があるのだけど、その前に今日は久しぶりのゴビウスへ、明後日は境港の水木しげる記念館へ寄ってこようと思ってる。もちろんこれは視察という仕事なのである。

2008/8/22(金) 午前 2:52 kapaguy 返信する

まんじまるさん、東武のペンギンはもちろんチェックしてるよん。
ボクの予想では、動物園や博物館の水族館化は、これからどんどん進むだろうと思ってます。
ていうか、すでにかなり早い時期から、その傾向はあって、のんほいパークの極地館なんかはかつてあった動物園内水族館とはまったく違うスタイルだったのですけどね。
今まではあまりPRしなかったのが、旭山の成功から、水族館系の展示を中心にPRするようになるだろうと思うのです。

水木しげる記念館、けっこう楽しみにしてます。
実は先日、石ノ森萬画館にも行ってきたのです。

2008/8/22(金) 午前 10:48 kapaguy 返信する

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アフリカオットセイの、顔が首に埋もれてるのがまた愛らしいです^^(1枚目)
暗示で、動かすとは中々のテダレですねカンチョさん?!スーッて泳いでくれると、こっちまで気持ち良くなります。

2008/8/23(土) 午後 10:46 海月(クラゲ) 返信する

クラゲさん。な〜るほど、オットセイやアシカの可愛らしさは、首の太さにもあるんや。夏は暑そうやけどねw。
暗示で動物を動かす方法は、松島トモ子さんに教わりました。ライオンとヒョウに襲われた女優さんね。
彼女は、動物の写真を撮るときに、「あなたの素敵な写真撮ってあげるから、ほ〜ら一番いいお顔見せて」と念じ続けるんやって。そしたら、必ずいいポーズを決めてくれるんだと言うわけ。
これには思わず「そうか!」って思ったね。ショーやってる時にでも、合図を出さなくても思っただけでまるでテレパシーみたいに通じる時があったから。
その話を教えてもらって以来、ボクも動物に暗示をかけるというか、心で話しかけるようにしました。
そしたら、なんかすごく通じるようになったのね。不思議なものです。

2008/8/24(日) 午前 2:09 kapaguy 返信する

一枚目の愛くるしい瞳!に、ノック・ダウン!です!!
かわいいーっ!!
心で話しかけて撮影しているのですね!
愛がいっぱい!なのですね!!

2008/8/27(水) 午後 11:47 珊瑚カエル 返信する

珊瑚カエルさん、はい、愛がいっぱいですw!
動物にはヒトが使う言葉はないけれど、コミュニケーションはあるのですよ。
そもそも、言葉なんて、コミュニケーションのための一道具にしかすぎないのだから、道具がなくてもコミュニケーションが取れる動物たちの方が、はるかに感受性が高いと思うの。
話しかければ通じる! こんど水族館に行ったら、ぜひやってみて下さい。

2008/8/28(木) 午前 0:03 kapaguy 返信する

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