ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は10/5(日)の開催。前売り発売は9/15です

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出雲の水族館なんて、そうそう何度も行けるもんじゃない。
東京都民1276万人のうち、この夏にゴビウスに行ったという人は、きっと100人もいないはずだと思うのだ。
なので、ちょこっとゴビウス特集しとこうかな。

宍道湖自然館ゴビウスは、かの有名な「全国水族館ガイド2006-2007」で「汽水を舞台にした日本初の水族館」と、キャッチコピーを付けられているくらい、宍道湖と中海という汽水湖にこだわった水族館だ。
イメージ 1

湖や川のかなり立派な水槽もあって、水族館としては、小規模と中規模の間くらいにある。

ゴビウスというへんちくりんにも思える名前は、実はハゼの学名だ。
ハゼの仲間は種類がとても多いのだけど、その理由の一つには、ハゼの仲間は川にも海にも住んでいて、地球全域に生息域を広げていることによる。
そして、川にも海にもたくさんの種類がいるくらいだから、当然のこと汽水域はますますお得意の場所なのだ。
それで、汽水を舞台にした日本初の水族館であるとともに、ハゼにこだわった日本初の水族館にもなったということらしい。

この子は、おそらくヨシノボリ。淡水産のハゼの中ではめずらしく美しい。
イメージ 2

そんな感じで、ゴビウスには、ハゼの種類がとても多い。
だけど問題は、カンチョ、ハゼにはどうにも食指が動かないという事実。
だって地味でしょ。いくらいろんな種類があるって言われてもね〜、ハゼはハゼやもん。
水族館人にあるまじき暴言とは思うけれど、だって小さいでしょ。いくらいろんな種類がいるって言われてもね〜、老眼まっしぐらになってるから裸眼では見分けがつかんのやもん。

こんなちっちゃいのかっているんよ。
ビリンゴの群。
イメージ 3

これ、1尾が3センチくらいしかなかったよ〜。
しかも立体的に群になって泳いでるから、一番近いヤツにピントが合ってるのかどうかさえ自信がなかった。

さらに、接写で大写しにできたとしても、その同定たるや困難を極めるの。
今回も、ゴビウスセットとして100mmマクロを持っていき、10種類くらいは撮ったつもりなんだけど、種名を特定できるのはせいぜい5種類くらいやろな…。
いや、ホントは後のことを考えたら撮影しないほうがいいぜ!って、何度考えたことか……。


でもまぁ中には、けっこう見ごたえのあるハゼもいる。イシドンコ
イメージ 4

ドンコは川の王様みたいなもんやからね、20cm近くはあるハゼだ。
子どもの頃、泳げないくせに川でヤス突きをやっていたら、岩の影にカポネ風の不敵な面構えをした魚を発見!なんとか突こうと夢中になっているうちに、そいつに深みに誘い込まれて、ひっくりかえり溺れそうになった。そいつがドンコだったのだ。
きっとドンコが河童を呼んで、ボクの足を引っ張ったのに違いない。
その時から、ドンコには敬意を表することにしている。

さて、このイシドンコさんに赤ちゃんが誕生していた。
小さいのが4尾いるのわかります?
イメージ 5

全身で1cmかそこらの大きさしかない。左下にいる貝の幼生がまだ半透明なのを見れば、この全体スケールがどれぼど小さいかわかるだろう。
いやあ、石どん子さん、お子さん誕生おめでとうございました〜。
それにしても、ドンコもチビのうちは、ただの小さなハゼでしかないですなw。

次回からは、ハゼにはこだわらず、日本淡水系生き物の中で、カンチョの好みな生き物を中心に紹介を続けたいと思います。


●カンチョの最新インタビュー記事→[http://www.magsook.jp/mokuji/nagisa/
小学館SOOK『渚でくらす』]
●カンチョ今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』

□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド
□携帯版もできた!→水族館ワールド

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ハゼのお顔、私も子供たちも、幼い頃、釣りに連れて行ってもらって
一番最初に和んだお顔です^^。
下の子をハゼ釣りに連れて行ったうちのダンナ、
ダンナの傍でこの子がチョロチョロ動き回るので、
ハゼと間違えてこの子を釣ってしまった事を思い出しました。
ハゼのホッペについてるお肉?身?が気になる私です。
そういえば最近食べて無いなぁ、ハゼ。。

2008/8/26(火) 午前 5:55 maru 返信する

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ラスト「イシドンコの稚魚と巻貝の幼生と底の敷石?」photoが素晴らしいです^^;クリック☆
先日、ブログ水族館で勉強したこと!?を実践しに葛西に行ってきましたが、、、
成果はイマイチって^^;;;;アセアセ
大水槽の中の細かい気泡が、どうしてもユルユル写真になっています!
まだ、、、まだ、、、デス(^^ゞ

2008/8/26(火) 午前 6:18 [ - ] 返信する

maruさんの家族が釣りにいったハゼは、海のハゼですね。唐揚げにすると美味しいマハゼ。
ハゼの顔は、ヒトと同じように正面を見ることのできる顔な上に、ふくらんだホッペが可愛いですね。ホッペはきっと肉なんやろな〜。トビハゼはホッペの中に海水を入れて呼吸に使うけど。

2008/8/26(火) 午後 6:46 kapaguy 返信する

ふぉとせんさん、クリックまいどおおきにです〜!
葛西の水槽はちょっと暗めに設定されているので、写真撮るの難しいですね。UPされるのを待ってますよ。
大水槽の気泡というのは、マグロの水槽の深い側のことですよね。あれを消すのは流し撮りしかないです。泡が線の背景になる速度くらいでいいので、ちょっとスローシャッター気味にすればいいです。
http://blogs.yahoo.co.jp/kapaguy/12646535.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kapaguy/52962918.html(バラフエダイ背後の気泡が消えてます)

2008/8/26(火) 午後 6:58 kapaguy 返信する

まんじまるさん、そうそう、「ゴリ」でも「ハゼドン」でも、「口のでっかいヤツ」とかでも、なんでもいいんよw。ハゼの見分けができるということは、99.9%の人の人生になんの役にもたたへんもん。
さかなクンは一人で充分。もう一人いたら彼も困っちゃうでしょうw。

職業柄、ボクの周りには時々、正しい動物名で言わなくちゃ動物に失礼だ!とかいう人がいるのだけど、種名は名前とちゃうし。まぁ、ボクが知らないというのは、かなり問題があるのではあるけれど、校長先生が教科書の全てを知ってるか?と言えばそうやないもんね〜♪

そもそも、水族館が好きであれば、魚も好きじゃなきゃいけないということではないわけで。ていうか、魚には興味はないけれど水族館が好きという人の方がはるかに多いしね。
というワケで、ハゼの同定はさかなクンと研究者のみなさんに任せておいて、みなさまは水族館を好きなように楽しんでください。

2008/8/27(水) 午前 3:36 kapaguy 返信する

汽水湖の宍道湖はとっても美しいですね。シジミがおいしいし。富栄養価が進んでいるらしいので、こういう施設ができると保護のための啓発になりますね。ヨシノボリのオレンジがとっても綺麗!はぜは、厚い唇と飛び出た目がかわいくて好きです。イシドンコの赤ちゃんは、右の石とそっくりの色ですね。赤ちゃんのころから、もう親と同じ格好なのですね。

2008/8/27(水) 午後 7:27 眼とろん星人 返信する

眼とろんさん、いつもながら色んな事よく知ってんなー!感心します。そうっ!宍道湖の美味しいモノ、それはシジミ!
シジミは富栄養な水域でこそ美味しくよく育つ貝なんですね。松江市のお堀の浄化のためにシジミを入れたら、ハマグリみたいに育ってるとか…。
それに付けても、宍道湖と中湖の淡水化に埋め立て計画、頓挫してホントによかった。
イシドンコの赤ちゃん、ホントに石の一部です。なんにも言わずにこの写真を出したら、きっと半分以上の人が、魚がいるとは思わないでしょう。

2008/8/27(水) 午後 10:45 kapaguy 返信する

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カンチョ先生、今晩は!
海水のハゼは、春先の潮溜まりで捕ってくると、結構長生きしますし、
なついて、人影を見ると餌を食べに来るので、可愛いです。
けっこう長生きしますし、大きくなりますね。
淡水のハゼは、水質の変化に敏感なので、なかなか長くは飼えません。
だいぶ前になりますが、高麗川で、ヨシノボリとチチブを捕まえたことがあります。
でも、淡水ハゼといえば、やっぱりゴリかなあ…
金沢のゴリの佃煮は、美味しいですよ!
あ、私最後はいつも美味しい話にしてしまいますね。ごめんなさい。(笑)

2008/8/28(木) 午後 10:51 夏茉莉 返信する

夏まりさん、お魚の話は、美味しい話で終わるのがフツーのニッポン人だから、ぜんぜんいいですよ〜。
でも、ゴリの佃煮って、いただいたことないのですよ。
飼ってたマハゼも大きく育てて、もしかして食べちゃったですかw?気になるところですねw。

それにしても、ヨシノボリとチチブをちゃんと見分けてるとこなんかスゴイ!ボクやったらきっと、「ハゼのオスとメスを捕まえた」とか言ってるとこですねw。

2008/8/29(金) 午前 1:37 kapaguy 返信する

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カンチョ先生、さすがに一度飼った生き物は、食べられませんね。(笑)
以前、頂き物の大鋸屑に入った活車えびが届いた時に、息子が水槽に放り込んだら、泳ぎだしてしまって、ついに10匹ほど食べ損ねたことがあります。
子供が小さい頃だったので、初めて見る魚は、必死で検索図鑑で探しました。
それでも迷う時は、死んだら、アルコール漬けにして博物館の先生にお聞きしました。(笑)

2008/8/29(金) 午後 1:31 夏茉莉 返信する

夏まりさん、そりゃそうよね、飼うと食べられないよね。水族館の飼育係はみんな魚を食べるの好きやけど、一度でもていうか一時間でも飼育してしまうともう食べる気にはなれないという人が多いの。
でも、ボクは小学生のときに飼ってたニワトリを絞めさせられたことあるよ。鶏肉が好きになったのはそれからやったな。
人の感覚って、不思議ですね。

2008/8/30(土) 午前 0:48 kapaguy 返信する

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