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※前話⇒「久しぶりの竹島水族館」 そうやなくって。 コレでしょ! タカアシガニ。 日本の水族館業界が世界に誇る世界最大のカニ。 成長すると、両のハサミ脚を広げた長さが3mを超える世界最大の甲殻類でもある。 水族館の水槽では3m越えはお目にかかれないが(展示されたことはある)、剥製ならば、水族館・博物館を問わず、けっこう所有している。 確か『ゴードン・スミスのニッポン仰天日記』(荒俣宏訳)だったと思うのだが、鳥羽市答志島で男性の島民が、自らの背よりもはるかに長いタカアシガニのハサミ脚を持っている写真は衝撃的だった。 いくら昔の日本人の背丈が低いといってもさ、ハサミ脚の方が長いなんてねえ。 そして、このタカアシガニの全国の水族館への一大供給源とも言えるのが、ここ竹島水族館なのだ。 タカアシガニは、世界最大種というだけでなく、日本近海の深海にしか生息しないので、海外の水族館ではすごく欲しがっている。 タカアシガニと交換ならば、ペンギンだって出すぜ〜!な勢いで欲しがっているから、珍しい海外モノを手に入れたい水族館は、とりあえず竹島水族館の欲しそうなものとタカアシガニを交換し、そのタカアシガニで海外の珍しいものと交換したりする。 まるで大航海時代のヨーロッパが行く先々で、望遠鏡一本と、金やら香辛料やらを交換してきて莫大な富を築いたのと同じような後ろめたさを感じるが、実は大水族館時代のカンチョもやったことがある。 すんませんでした…(^^; タカアシガニのめちゃくちゃ長いハサミ脚に対して、こちらは、全身で数センチな上に、アンバランスなほどハサミ脚がちいちゃいカニ。 手のバランスだけ見ればティラノサウルスっぽい。 たぶんコブケアシガニ。(ホントに「たぶん」です) 以前に、こんな感じのやつで小さな白いカニの名前を、アピストくんに問い合わせたらコブケアシガニだったのだが、色がついてるので、ちょっと心配。 でもさっき、検索してみたら、なんとpomuさんのブログに、どうやらコイツらしい写真と、前に見た白いやつが両方載ってて、コブケアシガニと書いてあったから、きっとコブケアシガニなんやろと思う。 pomuさんが聞いたところでは、白い色のがいるんやなくて、水槽で飼ってると脱色して白くなるんやそうな。 そう言えば、ボクもそんなこと聞いたような記憶がある。 やっぱり、こいつは正真正銘、コブケアシガニなんや! さあさあそして、竹島水族館の自慢のカニがコレだ! インドエンコウガニ。 インド援交ガニではない。 背中に白い縁取りの赤丸模様がある。 インドの通貨ルピーのコインには、赤銅の縁を白金で巻いたコインがあり、それで「ルピー=インド円」の甲羅のカニで、印度円甲蟹となったのである。 というのは、それこそ真っ赤な嘘なので、ぜったいに信用しないようにw。 さて、このカニがなぜ竹島水族館自慢のカニなのかというと、 実はこのカニ、めちゃくちゃ希少種で、ここ100余年の間に、なんと12匹しか見つかっていないというのだ。 その12匹目が、生きて竹島水族館に来たのだから、奇跡の縁のカニなのである。 ただやっぱり深海性のカニなので、見つかってないだけで、深海のどこかにはウジャウジャ暮らしている場所があるのかもしれない。 まあしかし、希少種かどうかは別にして、背中の白縁紅丸模様がなんとも美しいではないか。 インドの通貨ルピーのコインには、赤銅の縁を白金で巻いたコインがあり…。もうええって!w 竹島水族館はこんな具合に、以前に比べて深海生物はかなり充実していて、水槽は深海のルツボと化していた。 もちろん、深海性の魚類だっている。 ベニテグリ。(たぶんw) 顔はネズミ顔なんやけどね、この子のレースのような背びれには、参ってしまいましたぞ。 この美しさ。カンチョ、感激! ところで、竹島水族館のある蒲郡は、浅い三河湾に面しているのに、なんで深海生物がいるのだろう? 実は蒲郡には古くから、三河湾から沖合に出て、遠州灘や熊野灘の深海で漁をする漁師さんたちがいるかららしい。 つまり、アカザエビもタカアシガニも、蒲郡特産ではあるけれど、蒲郡っ子というわけではないのだ。 また、漁で言う深海であって、深海調査船による深海生物採集ではないから、水深は200m前後の海底。 おかげで、ちょっとなじみがありそうな顔なのが、いい案配に親しみを感じる。 なじみがありそうで、ちょっと違ったりするのもまたいい。 コチラは、カイエビス。 エビスダイのようで、イットウダイのようで、実はカイエビスなのだ。 というわけで、わりと浅いところにだっているとは思うのだが、水深100mあたりまではいるらしく、水族館ではこういう系はだいたい深海魚として扱っている。 まあ、そんな細かいことはカンチョはあまり気にしない。 フォトジェニックでさえあればOK牧場な、マジで魚の素人さんなのだ。 その点では、この子は、発色のいい色といい、蠱惑的な黒い瞳といい、カメラに向かってすくっと立つ居住まいのよさといい、今回の竹島では最高ランクのモデルさんだった。 竹島水族館、気合いの弾切れコンデジ撮影は、彼女のためにストロボを数回焚き、一気にバッテリー残量が低下したので終了したのだった。 でも、とっても満足やったよ、カイエビスちゃん。 ●竹島水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒東海の水族館記事リスト ●カンチョの水族館トークライブ第9弾『中村元の超水族館ナイト2011新春〜ペンギンナイト2〜』2/5(土)開催決定〜! 売り切れ必至につき、チケット販売開始の情報をいち早くゲットのために、12月中旬からこのサイトを毎日チェックして下さい。 |
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コブケアシガニの画像で喜んでいたら、な、なんとわたしの名がー!
驚きと感激で椅子から転げ落ちそうになりました
怪しい言葉を書きっぱなしにしておりましたが、たった今「コブケアシガニでした」とこっそり追記してまいりましたー
インドエンコウガニの模様についてのお話、最後の最後まで「なるほどー!」と信じ切って読んでました……
2010/12/1(水) 午前 10:27 [ pomu. ]
90年代前半の水族館ブーム水族館バブル期 当時の資料によりますと竹島水族館の深海水槽にはクロアナゴがいたやうです。
淡島ではウチウラタコアシサンゴが 葛西ではアベゲンゲがここだけの深い海の生物(ウチウラは20-30Mの水深だが当時の展示としては珍しかったやうです)として それぞれの水族館の目玉だつたやうです。
11/18-19と小生も戸田で裸イワシを長くしたやうなオキギスなる深海魚を食しました。袋に満杯に入つて200円の安さ、何故か中心の骨が緑色の淡白な魚です。
インドエンコウガニの模様は日の丸にも見えますね♪
年末年始に御目出度い哉!
2010/12/1(水) 午後 0:29 [ タマちゃん ]
竹島の深海は3月にさらにグレードアップします♪
小型羅列20槽の激レアスペシャルも作る予定ですから!今まで水槽に入りきらなくて裏側でくすぶってった子たちがドドドンっと出てきますよ♪
カンチョさん、「水深の件」は水槽屋と交渉中!できたらいいなぁ♪
2010/12/1(水) 午後 4:54 [ アピスト ]
コンデジだけで取れた写真とは思えません、普通にスゴイ!
深海魚の水槽は暗くて写真が取りにくかったんですが、
カンチョの写真はとっても明るく見えるんですけど、コツとかあるんですか?
(すみません、素人同然なのでw)
2010/12/1(水) 午後 5:10 [ キョン ]
pomu.さんのブログのおかげで、この写真が出せたようなものです。
まあ、種名同定のできないことがへーキな水族館プロデューサーとしては、「コブケアシガニっぽいカニ」とか書いてたかもですが…w。
インドエンコウガニの名前の由来、信じてもらってもいいかもです。
ぜひ、竹島水族館で、そのへんにいる観覧者のみなさんに解説をしてあげてください。
少なくとも種名を忘れない人は確実に増えますw。
2010/12/1(水) 午後 6:45
タマちゃん。また名前がもとに戻ったねw。
クロアナゴって、けっこうぶっといアナゴよね。もしかして今も竹島水族館にはいるかも…。
インドエンコウガニの背中の日の丸。
「竹島」水族館に日の丸…、にゃはは、コメントはよそうw。
2010/12/1(水) 午後 6:51
印度援交蟹? けしからんヤツだ!!
最初、名前を聞いてそんな風に思ってしまいましたよ。発想がオッサンでいけませんね(笑)
実際、エンコウガニのエンコウって、何なんでしょうね?
ちなみに、カンチョ説ですが、普通のエンコウガニもいるみたいなので、やはり違っていそうですよ(笑)
来年の3月頃に、また行こうと考えていたのですが、
何と、その頃にグレードアップとのこと!!
いい情報をゲットできました。
可愛らしい日の丸カニ以外にも、楽しみが大幅に増えました!!
2010/12/1(水) 午後 7:03 [ ミストラル ]
アピストくん。今回はボクに種名の間違いなかったかね?w
自信がない分、ちょっとは調べてはみたのやけど、間違いあったら、遠慮無く指摘してよ。
20基の小型激レアスペシャルは、すごく楽しみやねえ。
小窓水槽のポイントは、魚名版の写真をできるだけ大きくすることです。美しく撮れて大きいほど、みんなが見てくれます。
水槽屋との交渉は、成功させてや〜。
こちらのポイントは、「交渉」ではなく「命令」することですw。
「できん」と言われたら「できるところを探す」と言うことw。
2010/12/1(水) 午後 7:04
キョンさん。コツではなく「テクニック」ですぞ〜!w
動きの遅いタカアシガニは、長時間露光(ゆっくりシャッター)。
下の3つはストロボ撮影。だけど、コンデジによるストロボ秘技が必要。
その3つのうち、水槽まで明るく見える最後の1枚は、さらにもう一つのコンデジによるストロボ同調秘技の合わせ技。
すべて秘技ですなw。
近いうちに、コンデジ撮影の秘技を「水族館素人撮影術」の書庫で公開します。
でも、それ読んだら、持ってるコンデジを買い換えたくなるか、いっそ一眼にしちゃおうと思うかもですw。
2010/12/1(水) 午後 7:15
ミストラルさん。エンコウガニのエンコウは、丸い甲羅で「円甲」か、テナガザルぽいので「猿猴」なのだそうですよ。
円甲」の方なら、カンチョ説「ルピー=インド円」で印度円甲蟹の字は合ってるということですな。がははは!
…ていうか、コレはカンチョ説ではなくって、嘘ですから!
来年の3月、竹島水族館に行くかもだったですか。
それはもう、必ず行くことに決まっちゃいましたねw。
2010/12/1(水) 午後 7:27
ベニテグリって、深海魚なんですか?
北海道の地元でよく捕れる(雑魚で売り物にはなりません)お魚にそっくりです。
おたる水族館にもいますが、カナガシラにそっくりです。
先日のコメントありがとうございました。
素人はまちがった考えを持ったままで・・
さっそく、いつか使おうと、大切に閉まって置いた、一眼をデビューさせようとおもいます!
今、北海道は嵐で・・
吹雪です。
晴れたら撮影の練習にいこうと思います(^^)
2010/12/1(水) 午後 10:42 [ sachi ]
sachiさん。ベニテグリは200m以上の深海漁で獲れるようですよ。図鑑によれば南の海の深海と書いてあるので、北海道のはまた別の魚なんでしょうね。まあ、こういう形の魚はけっこう見かけますよね。
一眼デビューですか!いいですね。ていうかしまっておくのが可哀想ですw。
北海道、吹雪ですか…。
今年は、冬に北海道と思って、ついに生まれて初めてダウンコートを買いました。
東京では、もしかしたら一度も着ることないかもなので、吹雪と聞くと武者震いしますw。
2010/12/2(木) 午前 0:26
イケメンのアピストさんの竹島水族館、侮れませんね。
韓国に不法占拠されている竹島とは違い、こちらは、優秀な水族館を楽しむ場所ですね。
タカアシガニはどこで観ても感動です。日本には世界一大きな魚のジンベエザメさんもいますからねえ。島は小さくても海は深いし雄大なんですよね。
日本人の飼育技術は高いので、タカアシガニとトレードで、どんどん希少種を入手して下さいね。日本は世界的な海洋生物の繁殖基地になるでしょう!
コブケアシガニ、確かにこぶこぶで、足に毛が生えていますね。
ハサミが小さくて、なんとなく謝って居るみたいです。
足が1本もげていますが、ハサミ2本と、足6本なので、この子もタラバガニさんみたいにヤドカリの種類かな?
インドエンコウガニ、綺麗な上に、珍しいなんて、凄いですよね!ポチ☆
2010/12/6(月) 午前 0:45
眼とろんさん。おっイケメンとな。アピストくんこれ見てにやついてるわ。絶対w。
タカアシガニを初めて見たときには衝撃でした。それもたかだか1m程度のものだったんですけどねえ。
さらに剥製の3m超の奴を見たときには、口あんぐりでした。
どちらも、水族館で仕事を始めるようになってからのことというのが、ちょっと恥ずかしいのだけど、常識のある大人になってからというのが、常識外れに驚いた理由なのでしょう。
コブケアシガニ、左っかわの脚+はさみは、ちゃんと5本あるようですよ。後ろに小さい先っぽが見えています。
ポチ☆ありがとうございます。インドエンコウガニの模様、花丸やもんねw。
2010/12/6(月) 午前 11:53
きょう16日がリニューアル改装前の最後の営業日でしたので、
名古屋港に立ち寄った後に大雪の中、足を運んできました。
残念ですがインドエンコウガニは、花丸模様は向こう側で、
前からの姿しか拝めませんでした・・・
2011/1/16(日) 午後 9:36 [ 鈴木ちゃん ]
鈴木ちゃん。そうですか、竹島は明日からリニューアル工事ですか。
門下生がいるというのに、そんなことも知らなかったなあ…(^^;
インドエンコウガニ、他のカニなら正面向いてくれていてラッキー!なところだけど、奴に限っては、あっち向いててくれた方がラッキーなカニですねw。
新施設ができたら、再度チャレンジしてあげて下さい。
2011/1/17(月) 午前 1:46