ブログ水族館/中村 元

『中村元の超水族館ナイト2017夏』6/18(日)開催。チケット発売は5/18の10:00〜です。

トークライブ

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『中村元の超水族館ナイト冬』の、自分レポートその2

すでにもう何度もお話した川が凍る水槽『四季の水槽』⇒超進化形水族館(2010/9)
このときに、その発想の段階を、次のように書いているのだけど、

 ⇒でっかい水槽をいくつも作る金はないから、庭を掘って水槽にしちゃおう。
 ⇒その水槽では、河岸林が美しくて四季折々の表情を見せる北海道の川の風景を見せよう。
 ⇒そして、北海道の四季といえば冬。そんなに寒いんなら、川が凍り付くのを見せられるようにしよう

それがあながちとっぴでもない証拠は、この光景にある。

イメージ 1

これは、まだそんなに寒くない昨年12月の写真。水族館の裏を流れる川が凍り始めているところ。
そんなに寒くないって言ったって、これやからね。
今はもう全て凍ってしまい、その上に雪が積もり、どこが川かさえ分からないのだ(^^;

そもそも、この水槽を発想したのは、温根湯の隣にある「つるつる温泉」での出来事。
真冬の厳寒期につるつる温泉の露天風呂に入ったら、湯気で濡れた髪の毛が凍って、スーパーサイヤ人になったのだ。
身体はぽっかぽっかなんやのによ。

こんな面白い環境を使わない手はない。
日本のどこにもない(おそらく世界中どこにもない)冬になったら凍る水槽ができると思ったのだ。

「弱点を克服する」とか言うけどさ、生来グータラで怠け者のカンチョには「克服」という言葉にもう気が遠くなってしまうわけ。
軽い弱点ならもう忘れちゃうか、それでいいのだと納得しちゃうことにしてる。
そして、とびきり重い弱点なら、他の連中が持ってないすごい特性だと考えて、最強の武器にするのだ。
思いっきり他とは違う弱点は、それが自分の本質なのだと考えたら一般社会では負けでしかないけど、他の奴が持ってない武器として考えれば使うことができる。

はい、どこまでも怠け者であるからこそ、どこまでも好きなように考えられるのが、水族館プロデューサー中村元なのです。
いやそもそも自分自身が、弱点を武器にしてますなw。


川が凍る四季の水槽は、こんな風になっておりますぞ。

イメージ 2

まあ、ホントにただ池を掘って、そこにガラスを付けただけ。
マジで安上がり、さらにれも豊富な地下水源泉100%掛け流し方式であふれ出てきた水を、最後に使うだけだから、もちろん機械設備は必要ない。
必要なのは、以前に書いたように、水を全て凍らせないための起流ポンプ(ハイドロウィザード)だけなのだ。

あ〜!グータラ人生極めたって感じねw。
でもさ、自分はグータラでも、スタッフにはいろいろやらせて、グータラなりに必ず成功にまで導かせるのが、怠け者王プロデューサーの怠け者たるところ。

理論だけでなく、必ず試してもらってるのだ。
その実験の写真がコレだ!

イメージ 3

地面に穴を掘って水を貯め、室内の代わりに水槽を置いてみた。(四季の水槽を外から見たところと思って下さい)
そしたら一晩で、考えていた通りの雰囲気になったのだ。
にひひ、これは絶対成功するよ〜w。

そして必ずや毎年、全国ネットのテレビや雑誌の一部が、この光景を取材に来てくれるはず。
実はもうすでに、カンチョとこの水族館ができるまでを追いかけてくれてるテレビがありますぞw。

室内側から見た感じ。
イメージ 4



超弱点を武器にするといい点がもう一つある。
マスコミに出てお客さんが増えたりすると、日本の水族館はどこも真似しようとするのだけど、超厳寒というこの特性はどこにも真似できないのだ。
高層ビルの最上階というサンシャイン水族館の弱点を、どこも真似できないのと同じね。

弱点だらけのみなさんよ、どうせならその弱点を誰にも真似できない超弱点にしましょうぞ!
そしたらそれは、誰にも負けない超武器になる!…かもねw。


さて、そうは言っても、冬しか話題にならないのでは、マニアな人しか来てくれない。(はい、あなたのことです)
水族館が一般客を呼ぶにはやっぱり春から秋にかけてなのだ。

イメージ 5

この水槽は、凍っていないときには、こんな美しい北海道の川らしい姿になる。
北海道の小さな川は、浅く広い林にも流れにもなる部分と、細くてちょっと深い溝の部分によって成り立ち、雪解け水が流れていない間は、浅い河床に河岸林が美しい。
夏の写真が無くて悔しいのだけど、夏にはあの「コルボックルの傘」とか言われてる葉っぱがいっぱい生えたりするのだ。
それをここになんとか再現したいと思っている。

あぁ、えれいこっちゃなあ。
グータラ怠け者人間のはずなのに、しかも採算割れしてる事業なのに、ついつい突っ込んでやってしまってる。
まあ、これも好きなことしかやらないダメ人間の性なのでしょうねえ。とほほ。


⇒東京カルチャーカルチャー『中村元の超水族館ナイト春』5月13日(日)
⇒なんば紅鶴『中村元トークライブ〜水族館は世界を救う!〜』5月20日(日)

詳しいことが決まり次第、またこちらでご案内します。
とりあえずは、手帖に日程の書き込みをしとこうではないですか〜!

●温根湯の水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒北海道の水族館記事リスト



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一番下の画像、すごく好きです!
てかこの光景実際に観てみたいって思いますよ^^。
今 色んな構想でワクワクでしょうね!ポチ!

2012/2/20(月) 午前 10:44 maru 返信する

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ドキッ!!
な、なにか名指しされたような・・・(^^;;

逆転の発想、説明ではよく聞く言葉ですけどこうやって水族館と言う形で実際に我々は見ることができますから、強く実感できますね。
勉強になります。(笑)

写真を見ていてふと思ったのですが、凍る水槽・・・結露対策には何か秘訣があるのでしょうか??
よく使われている石鹸水(?)も極寒地では内外の温度差が激しすぎて、効果が薄いのでは・・・と思ってしまいます。 削除

2012/2/20(月) 午後 0:31 [ Elpaso ] 返信する

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え?やっぱり私のことですか???(笑)
そりゃ〜中村先生の作る水族館は期待を裏切らない!
という確信がありますから皆さん行きますよ〜

夏ももちろん行って、冬は凍った水槽見て
温泉に入ってつるつるぴかぴかになって帰ります(笑)

2012/2/20(月) 午後 10:09 [ しろねこさん ] 返信する

maruさん。この川の光景、北海道ではどこででも見られるけれど、北海道以外ではなかなかない光景なのですよねえ。
ボクはとっても好きなのです。でも、それが分かるのは北海道に住んでいない人だけかもわかんない。
それをこの水槽では、北海道のみなさんにも、これがどれほど美しい景色あのかに気づき誇りに思ってもらいたいと考えているのです。
ポチ、ありがとうございました〜!

2012/2/20(月) 午後 11:58 kapaguy 返信する

Elpasoさん、はい、そうです名指しですぞ。水族館マニアを代表して、夏も冬も来て下さいw。

凍る水槽の結露対策、ボクはね、お客さんたち駐車場から防寒具着込んでやってくるんやから、室内も少々寒くてええやん!ていう考えやったの。
ところが北海道のみなさんの感覚って、室内は暖かくなくちゃあかんらしいのね。どひゃ〜!
それで、ラッコ水槽の前のような結露取りを設備することにはなったのやけど、それくらいじゃぜんぜん無理よねえ(T_T)。
だから、きっとこの水槽前だけは、かなり冷たい場所になってると思います。あしからずご了承下さいませw。

2012/2/21(火) 午前 0:05 kapaguy 返信する

しろねこさんも、自分が何者か(どんだけ水族館マニアなのか)分かってるタイプですねw。
でも大丈夫、ホントにマジで、インデアンウソ付かないくらいに、期待してもらっていいですから!
つるつる温泉、ぴかぴかかどうかはわからんけれど、ホントにいい温泉ですね。

2012/2/21(火) 午前 0:08 kapaguy 返信する

温根湯の新水族館は、逆転の発想が続々ですね。
最初のお写真の白銀の世界が!
この自然が財産ですよね。
大阪の海遊館なんか施設自体はお金がかかっていて素敵なのですが、大阪南港というロケーションが、コンクリートに漬けられた○○○の人が沈められていそうで怖いし・・・。
実験がうまくいって何よりです。やはりパイオニアというのは一番苦労が多いのですね。
地下水源泉100%掛け流しだから、水の透明度も楽しめるでしょうし、今から楽しみです。
氷っていないときの風景も良いですね。ほんとうにコルボックルさんが出てきそう。
日本の小川といったら、治水のために大抵はコンクリートで固めてあって、風情も何もありませんからね。白樺の木々が美しくて、夏の避暑にも良さそうですね。ポチ☆

2012/3/1(木) 午後 7:39 眼とろん星人 返信する

眼とろんさん。はい、窮地に陥ると、人間だれでもなんらかの発想が出てくるものです。ボクも最初のうちは、3億円じゃなんもできんからやめときなさいと言ってたくらいですからねえw。
こんなに一生懸命になって、新たな水族館をつくろうとしているのに、地元のほんの一部の人が、名称を昔のままにするべきだと主張し始めて、新たな名前が付けられなくなりそうになっています。窮地に陥って努力したことのない人というのは、どうしてもそのような発想になります。

2012/3/2(金) 午前 10:18 kapaguy 返信する

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ありがとうございました!弱点は実は武器かもしれない。と思い出しました。

仕事で久しぶりに表現の仕方で落ち込みましたが、結果的には前向きに進んでいるので、結果オーライかな??
と少し厚かましさが、戻ってきました。

ありがとう! 削除

2012/3/15(木) 午前 0:57 [ たま うみ ] 返信する

たまうみちゃん。久しぶり!そして久しぶりに落ち込んでたんやねw。
落ち込むことも大切なこと、こんなボクでもしょっちゅう落ち込んでるよ。ようはずっと落ち込み続けないことやなあ。

弱点も、自分でしっかり気付いてることが大切なので、時折は自分の弱点に悩むのも大切だと思うわ。

2012/3/16(金) 午前 4:37 kapaguy 返信する

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え〜ご無沙汰していました。。こちら半年以上ぶりでした^^;
着々と進んでいるようですね〜温根湯水族館計画。。
あえて凍らせることを選んだのはさすがカンチョですね〜
水族館人に水を凍らせる話を振ると、淡水は海水より楽だよね〜系の話をする人が多いですw
学生の時の水を凍らせる実験とかの記憶が強いからでしょうかね〜
楽って話をする人は、実際凍る環境下で扱った事が無い方々なんだろうな〜と、良く思います。
ぶっちゃけ飼育水槽のような水槽で凍る環境での管理は海水より淡水の方が難しいんですよ。(どっちも経験があります^^;)
凍らせることではなくて排水口の確保とかですが。。ここは温泉水が使えるというのが一番のメリットですよね。
もー全部凍りますから。。温水が豊富に使えるというのは最高の利点です。

て。つるつるに入ってる時に思いついたんですか?あれ。お勧めして良かったです^^;
夏場の水槽にも期待です。自然な流れ。瀬と淵がバランスよくあることで生き物は生息しています。
そんな光景が横から見えれたら素敵だなぁと思います。

2012/3/24(土) 午前 3:44 [ ちまちま ] 返信する

kitさん、ごぶさたー!
そろそろ地元でも、ちょっと有名になってきたよねえ。
でも東京では、スカイツリーの墨田水族館の話題に、ちょっと負けてるw。

凍る水槽、つるつる温泉の凍る髪の毛がヒント!ご紹介ありがとうございました。
今年は、ぜひこの水槽の前でお会いしましょうぜ!

2012/3/27(火) 午後 6:55 kapaguy 返信する

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