ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

命をいただきます食堂

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自分でびっくりしたのだけど、今月はまだ一度も記事を書いてなかったんね!
実はちょっともうどうしようもなく時間がない毎日で、いくらかは楽しみにしていただいているみなさんには、本当に申し訳ないです。

そんな時間繰りの厳しい中、昨日は北見市教育委員会の講演会をしてきました。
もちろん山の水族館がらみで話をしてほしいとの依頼で、山の水族館についてはそれこそ山ほど語ることがあるのだけど、ぜったいに入れなくちゃあかんと思ってたのは『いただきますライブ』のこと。

そう、あと1週間後に迫ったトークライブ『中村元の超水族館ナイト秋〜いただきますの気持ち〜』でお話する内容でもあるしね、お台場リハーサルのつもりで熱入ったよw。
(そんで今日はなんか熱が出ちゃったよ……)


そして講演の後は、温根湯へまっしぐら。
なんとかギリギリ、「いただきますライブ」に間に合った!

イメージ 1

土曜日ということもあって、イトウ水槽の前はもうえらいことになっちゃってる!
北海道内とりわけオホーツク管内では、「いただきますライブ」のことはかなりの話題になっているのだ。

右端に大きく写っている人影は、ライブの解説をする佐藤主任。
一生懸命に語っておりますw。

そして20尾のニジマスが水槽へ放たれると、今まで平静を装ってたイトウたちがいっせいに水面へと駆け上った。
観客からは「おお〜〜〜〜!」のどよめき。
1メートル超のイトウが身を躍らせると、それはそれは迫力があるのだ。

(一番後ろからコンデジだったので決定的瞬間は撮れてません、ごめんなさい)
イメージ 2

イトウたちはニジマスがやってくるのを今か今かと待ち構えているのだけど、ニジマスにはあらかじめイトウの水槽に放すからね、とかは伝えてないので,放たれてここはどこ?とうろたえているうちに食べられちゃう子が多い。

でもその一瞬を生き延びたニジマスは、もうなかなか捕まらなくなる。
イトウの巨体が突進してくるのをスルリとかわすのだ。
そしてそれでもイトウは巧みにニジマスを捕らえて食べる。

お客さんの反応は面白い。イトウの側に立って「上、上、そこだ!…よしっ!」とか応援している人もいれば、わずかだけどニジマスの側に立って「危ない!逃げて!あぁ……」と言ってる人もいる。
そしてわりと多くの人がけっこう冷静にどちらの側にも立たずに見ている。

どの見方もいい感じだと思う。
どのような形で興味を持ったとしても、その時の印象や感情そして発見などが様々な思想へと発展するのだ。
それこそ、生きものを展示物とする水族館や動物園が最も大切にすべき特徴である。

イメージ 3

実は、この「いただきますライブ」
山の水族館のオリジナルではなく、標津サーモン科学館でかつて生き餌を与えてイトウの食事タイムとしていたのを知っていたのだ。
サーモン科学館では、生き餌を与えることで究極の行動展示を実施していたのだが、ある市民が「子どもにあんな残酷なシーンをみせるのはやめろ」と市役所にねじ込んだせいで、市から命令でやむなく死んだ魚を与える方法に変更せざる得なかったとの悔しい気持ちを語っておられた。

それを聞いたとき、なんてもったいない!と思い、今回、山の水族館を手がけることになって、この巨大イトウの群で実現したいと考えた。
北見市長に標津の出来事も話した上で、これは本当の意味での食育にもなる非常にいいプログラムなのだから、どんな有力者が止めろといってきても止めないという約束をしてあった。
水族館がオープンしてからは、水族館スタッフたちが完成度の高いプログラムとして実現してくれた。
そして、食育に繋がる名称として考えたのが「いただきますライブ」なのである。

発表がなされてから案の定、止めるべきとの声がすぐに届いたが、説明をしたら納得してくれたそうだ。
そして嬉しいことに、新聞への読者欄に、「このプログラムを見に行きたい。生態系で動物が生存するためには動物の命を奪うことを知り、人間も同じ行為の上に「生」があるということに気づかされる。」というような投書があった。


●命の戦いが終わり再び幽玄の湖に戻る
イメージ 4

水族館を科学系博物館の枠に閉じこめてしまったらもったいない。
ボクが最も水族館で伝えたいと思っていることは、『自然への感謝と畏れの気持ち』であり、その中で『いただきますの気持ち』は、非常に大きな意味を持つ。

つまり、『中村元の超水族館ナイト2012秋〜命と水族館…いただきますの気持ち〜』は、カンチョにとっての水族館の本質みたいなものでもあるのです。

というわけで、今まで来られなかったみなさん、今回こそお台場まで足をお運び下さい!はい、宣伝でしたw。
チケットはこちらから⇒東京カルチャーカルチャー


最後に……。エサでしか登場できなかったニジマスさん。

●北の大地の夕日を背負って
イメージ 5

食べられることなく成長したニジマスはこんなに立派になって、他の魚を食べます。
そして、私たちヒトに食べられちゃうのですね。

いただきます。合掌。

トークライブの日は、1週間後の10月28日夜6時半からです。⇒東京カルチャーカルチャー



●⇒東京カルチャーカルチャーの公式レポート⇒『http://tcc.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/presents2012201.html 中村元の超水族館ナイト春』





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トークライブ楽しみにしてますが、、1週間後って10月28日ですよ!(>_<)
お疲れすぎで心配です・・

いただきますライブ、S水族館の水中パフォーマンスよりすごい人!?大盛況ですごいです!

2012/10/22(月) 午前 1:09 [ muny ]

munyさん、あ、ホントや!やっぱり熱あるからなあ。なおします。
そんで風邪も治します。

すごい人でしょ?まあ、一日に何度もやるわけやないので集中するのだけど、それはもうえらい人気になってて、当分写真とか撮れないなあ。

2012/10/22(月) 午前 2:15 kapaguy

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どうしても世の中には、生き物を無残に殺す事と、生きて行く上で必要な事とをごちゃ混ぜにして「=悪い」と決めつけてしまう人がいますね。
寂しいことだと思います。(−_−;)
大昔のように捕まえた獲物をシメルって作業が遠いところで行われて見えないものになってしまったせいでしょうか・・・。

ついに1週間をきりましたね。
また中村さんのトークが聞けるのかと思うと本当に楽しみです。
今月、別に場所ですでに中村さんのトークを聞いてる仲間もいますが。(笑)

先日聞いた話では、あしかりさんもチケット購入出来たとの事です。
未確認ですが、おたるの神前さんもいらっしゃるらしいので、参加する水族館スタッフも豪華メンバーになりそうですね。
そう言った意味でも楽しみです。( ̄▽ ̄)

2012/10/22(月) 午後 0:52 [ Elpaso ]

Elpasoさん、命を奪うシーンに嫌悪感を持つ人というのは、実はうっかり自分たちがそういう行為の上で生きているのだということを忘れている人で、それは、子どもの頃から今に至るまで、そのような経験や思考をしたことのない人たちで、それはその人のせいではなく、社会とか家族とか周りの環境によるものなのです。
だからこそ、そういう人にこそ見ていただきたいのが、いただきますライブのプログラムです。

今回は超水族館ナイトは、チビッコ園館長会議で招集がかかっているので、水族館関係者はいつもより若干多いと思いますよ。

2012/10/22(月) 午後 10:47 kapaguy

1mを超えるイトウが巨体を揺らしてニジマスを追いかけて食べるのですか。それは凄い!最初の一瞬を逃すと、なかなかつかまらないなんて、ライオンとシマウマみたいですね。
それこそ肉食魚は獲物を捕まえた瞬間が至上の喜びでしょうから、優れた環境エンリッチメントにもなりますね。そういえば、白浜アドベンチャーワールドで、ホッキョクグマの給餌の時に「野生では、アザラシなどを食べているのですが、うちで飼っているアザラシを食べさせるわけにはいかないので、餌をやります」と説明していました。死んだ生き物なんてハゲタカじゃあるまいし肉食動物には、本来、生餌ですよね。
主婦が普通に魚をさばいていた時代なら、そんな苦情は出ないのでしょうが、切り身しか知らない子供にこそ、そういう展示は必要ですね。賛同のポチ☆

2012/10/22(月) 午後 11:23 眼とろん星人

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お客さん、ギッシリですね。おじさんが多い感じが、地域で受け入れられているようで好ましいです(^^)

"いただきます"は、生き死になんでしょうけど、食べるのにも食べられまいとするのも、生き物は本来とても苦労するのだ、という点を学ぶべきですね。
ヒトはヒトなりの、苦労を減らす工夫してきたのではありますが。

2012/10/23(火) 午前 10:00 [ min*_or*a ]

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政治的なあたりから抑えておかないと
水族館のプログラムがなくなってしまうというのも
考えられるだけに嫌な世界ですねぇ。

動物主役のドキュメンタリー映画なんて
そういうところばっかりなものなのに
「すごい」「美しい」となるのに。
前例があるとはいえぬかりないところは
さすがカンチョさんですね。

ぼくは動物を撮影することでも
「いただきます」の思いがあり
エノスイの慰霊祭にも足を運びます。
日本中の園館でも必ずありますよね。
カンチョさんにも水族館は無駄に命を
消費しているのではないと伝えていただきながら
ちゃんと祈ることもしているのだと伝えてほしいです。

2012/10/24(水) 午前 8:27 [ - ]

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すっごい人!人気はまだぜーんぜん衰えてないですね!

こういう自然なお食事シーンを見せるのはホントにいいことだと思います。
スーパーでいつでもすぐ調理できる状態でしか見たこと無い人には命をいただいているありがたさが伝わらないですもんね。
これからもこういうすばらしい展示をよろしくお願いします

2012/10/24(水) 午前 10:14 [ - ]

眼とろんさん、ボクが子どもの頃…というともう半世紀近く昔のことなのだけど、『野生の王国』という番組で、チータがインパラを仕留めるっぽい映像が必ず流れていました(ライオンがシマウマかもしれないけどとにかくそんな感じ)。その頃、その映像を残酷だというような声はなかったのでしょう。それはきっと、社会のそこかしこで、命を奪わなくては食べ物にならないという現実が見えていたからだと思うの。
それがだんだん、食べ物から命の姿が見えなくなってきています。おそらくそのせいで、命が命を奪うことを残酷だと錯覚するようになってきているのですね。生き物を展示するということの責任は、そのような命の姿を見せることではないかとボクは思っているのですよ。

2012/10/25(木) 午前 0:19 kapaguy

miniorcaさん、ホントにね、生き物の命を奪うことはとてもたいへんなことです。同時に奪われないようにすることもとてもたいへん。
だから、命を奪うことが忘れられるのと同じ歩調で、自らの命への執着もなくなってきているのかもしれません。
生きていくのが難しい社会になる必要はまったくないけれど、少なくとも命を繋ぐことがどれほどたいへんで、全ての命には生にも死にも意味があるということは忘れずにいたいですね。
そのためにもすごく身近な「いただきますの気持ち」は、日本の文化として持っていたいと思います。

2012/10/25(木) 午前 0:27 kapaguy

ghanaさん、確か『水族館の通になる』では、水族館の多くが持っている慰霊碑のことを書いています。写真はエノスイの慰霊碑ではなかったかな?
慰霊碑とお墓は似ているようでまったく別物ですね。霊を慰めるものだから、全ての生き物に魂を認めて、その霊にたいして畏れの気持ちを表したものです。
小さな命に対しても、感謝と畏れの気持ちを持つ日本の心を大切にしたいものですね。

2012/10/25(木) 午前 0:40 kapaguy

しろねこさん、こういうプログラムは、こっそりやるよりも大見得切ってやった方がいい!と考えて、大々的に発表したのが成功しました。
さらに、道内にぱーっと広がるくらいにマスコミに紹介してもらえたのは、今山の水族館のやることには道民のみなさんがみんなで注目してくれているという状態だからです。とても嬉しいことです。
さてさて、このまま、四季の水槽に氷が張る頃まで人気が続いてくれるといいのだけど、そして来年には、道内だけでなく全国からお客さんが来てくれるようになればいいのだけどw。
今週、金曜日のTBS系『朝ズバッ!』では、久々の全国ネットで山の水族館が紹介されますぞ!

2012/10/25(木) 午前 0:47 kapaguy

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遅れましてのこんばんわ!
淡水魚には、海に生きる魚には感じられないくらいの「迫力」があると思うんですよね…
自分の中ではそれが淡水魚の魅力だと思ってます!
こう…堂々と川の流れに身を任せているように泳いで…でも獲物を目の前にすると今までためてたエネルギーを解き放つかのように、捕らえる…
もちろん、海の魚にもこんな「かんじ」のヤツはいるんでるけど…
なんか・・・なんか違う迫力を感じます…!オオオオ

あと、「ネイチャーアクアリウム」!アレは淡水の世界だからこそ、
緑色の森を宙に浮かぶ魚が泳ぐかの用に見える素晴らしい水槽ですね!
あんな水槽を作りたい・・・!

そう言えば、先週の日曜(10/21)にサンシャイン2回目にいってきましたー!!
もちろん水槽、生き物の見せ方。とっても素敵でした!
そこで…ショップで買ってしまったんですよ…「透明標本」…あまりの美しさに惚れ惚れ!!学校から帰ってきたら欠かさず「ただいま!」
なんて言っちゃってる位の熱愛ぶりです…笑

透明標本…コレクションするのにお金がかかりますね…オソロシーイ(笑)

2012/10/25(木) 午後 7:43 [ ]

魚ちゃん、すまんすまん!返事が遅れちゃったねえ。サンシャイン水族館行ってくれたんや、ありがとう。
透明標本、自分で作ることできるん知ってた?美術部の作品にやってみたら?。ちょっと遠いけど、千歳サケのふるさと館では、透明標本づくりの教室やってたなあ。
それにしても、淡水魚の魅力を語り出すとは、なかなかすごい少女やな。しかもぜんぜん科学的やないところがとてもよろしい。世の中の大事なことはけっこう科学的でないことが多いもんなんや。

2012/10/30(火) 午後 11:02 kapaguy


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kapaguy
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