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ご無沙汰でした!過労死というものの存在を身近に感じるほど仕事と時間に追われていた9月10月を無事に生き抜き、そろそろブログ水族館を更新できるような気持ちの余裕ができてきました。気持ちだけやけどな…w。 さてさて近ごろしょっちゅう九州に行っててね、どこに何しに行ってるかはまだ言えやんのやけど、福岡空港からレンタカーを借りてるため、マリンワールド海の中道にはよくお邪魔してる(空港からわずか30分)。 というわけで、超久々にマリンワールド海の中道特集その1。 海の中道と言えば……。シロワニ?うみなかキューブ?とまあいろいろ浮かぶのだけど、水族館フリークのみなさんにとても有名なのがこいつだ。 ドヤ顔ナポレオン。 どうよこれ! K1の武蔵をはるかに凌駕する分厚い唇。 横浜銀蠅…おっと古すぎた、氣志團もびびらせるリーゼント頭。 このドヤ顔を前にすると、カンチョのドヤ顔なんか子どものエッヘン顔みたいなもんや。 全国の水族館にナポレオンは数多くいるし、巨大さではどこのが一番とは比べがたいが、全国一迫力ある顔と言えば海の中道のナポレオンというのが一致する意見。 それで、水族館フリークの中ではつとに有名なのである。 それにしても、このすごい頭ねぇ。 ナポレオンフィッシュの呼称は、この頭の瘤がナポレオンのかぶっていた帽子に似てるところから付いた。でもこの瘤々はもはや帽子ではなくパーマやんねw。 この顔に対して、標準和名のメガネモチノウオ(=眼鏡持ちの魚)は、なんかガリ勉くんみたいな感じで違和感あるよなあ。 博物館である水族館は、ナポレオンフィッシュという通称を避けて和名メガネモチノウオと表記することにこだわるのだけど、和名を思い切って変更し、ツッパリカオノウオとかにしたらええんちゃうかなあと思ったりする。 さてもちろんマリンワールド海の中道と言えば、日本で初めて展示に成功したシロワニ。 こいつもまた迫力顔ですな。 シロワニは、3mを超える巨体に成長する上に、いかにもサメらしく鋭利な歯を剥き出した顔をしているにもかかわらず、非常にゆっくりと泳ぎ攻撃性も低いので、外国の水族館特にアメリカの水族館では、サメの中のサメという趣きで展示されていた。 カンチョも初めてアメリカの水族館を視察しにいったときにシロワニに出会い、こんなの欲しいなあ〜と思い続けていたものだ。 シロワニという標準和名があるくらいだから、日本近海にもいるにはいるのだが、それが小笠原諸島に限られているので、日本の水族館ではなかなか手に入れることができなかったのだ。(現在はすみだ水族館で小笠原のシロワニを展示してる) それでマリンワールド海の中道はオーストラリアから日本にシロワニを搬送。見事に成功した。 それが1995年で、日本各地の水族館でシロワニが展示されるようになったのはそれから後のことなのである。 尚、オーストラリアからの輸入はその後すぐにできなくなって、輸入先は遠く南アフリカになったのだけど、これも長い時間の輸送に成功。 シロワニは、迫力顔なのに大人しいというだけでなく、輸送にも耐えるというオマケまで付いて、ホントに水族館にとってありがたい体質のサメなのである。当然、シロワニにとってはぜんぜんありがたくない体質に生まれついてしまったということなんやけどね(~~; この例で分かるように実は、マリンワールド海の中道は知る人ぞ知るサメの水族館なのだ。知る人はあまりおらんけど…。 アクアワールド大洗や美ら海水族館と並ぶほどで、珍しいのもいたりするからサメ好きな人は出かけるべき水族館だ。⇒エビスザメあります ということで、シロワニさんのいるメインのところを裏に回れば、海底洞窟に潜むサメたちを見ることができる。 この海底洞窟は独立した水槽というわけではなく、さっきのシロワニさんのいた大きな水槽の中にある海底洞窟だ。 だから、この子たちはいつでも広々としたところに出ていけるのだけど、やっぱり洞窟が好きなんやね、いつ行っても狭い洞窟に重なり合うようにして半分眠っている。 さてこの洞窟まである水槽は「パノラマ大水槽」という名の水槽で、パノラマな上に大水槽なんだからもちろん海の中道の最大水槽であり、中国、四国、九州という西日本でも最大の水槽だ。 その巨大さを活かして、つい最近、マイワシ大群の展示を始めた。 あぁ美しい。かつ水中の浮遊感と躍動感があふれまくっている。 このマイワシの大群のおかげで、パノラマ大水槽は一気に"水塊"感がアップした。 実は、このマイワシの群展示には、カンチョめちゃくちゃ驚いた。 近ごろ流行のマイワシ群展示なのだが、エサで釣ることもなく、始終こんな風に水槽の真ん中で群の形を美しく変化させている水槽は、新江ノ島水族館の大水槽以外には今までなかったのだ。 これはもうめちゃくちゃ貴重な、マイワシの群展示だと言える。 新江ノ島水族館のマイワシの群がなぜ水槽の中央にいるのかは、エノスイのスタッフにもプロデュースしたボクにも理由がわかっていない。 でも、海の中道のマイワシがこうなっているのは、どうやらなんとなくシュモクザメのせいではないかと思う。 アカシュモクたちが、好んで激しくマイワシの群に突っ込んで行き、そのたびにマイワシたちは大胆に群の形を変化させているのだ。 そんなわけで、現在のマリンワールド海の中道と言えばコレ…マイワシの群。 これはな、めちゃくちゃ見応えあるよ。 どのくらい見応えあるかって、ここで見ている観覧者の滞留時間が以前に比べてはるかに長くなってるから数字で示せるくらい。(カスタマーズ起点の水族館プロデューサーの観察なんやから間違いなし!) 最近、マリンワールド海の中道に行ってないなあ…という九州のみなさんは、ぜひ訪れて欲しい。 水族館の魅力"水塊"が、ここには確かにありますぞ。 ●マリンワールド海の中道の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒九州沖縄の水族館記事リスト ◎NHK「おはようニッポン」山の水族館のアーカイブ⇒アイデア勝負 水族館リニューアル −北海道 北見市− ■Twitterとfacebook始めてみました…。 □オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本 ■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド □携帯版もできた!→水族館ワールド |
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こないだマリンワールド行ったとき、このマイワシの大群見ました!
ホント綺麗で、見応えありました〜♪
ダイバーさんもマイワシの大群の中泳いでて気持ちよさそうだな〜って思って見てました。
2012/11/18(日) 午前 4:48 [ muny ]
munyさん、おはよ〜!(まさかこんばんは?)
このマイワシは自然の美しさがキラメキまくってるよなあ。
ほとんどの水族館の大水槽では、マイワシの群が水面あたりで渦巻いてるのに、なぜ海の中道とエノスイだけがこんなふうに一日中自然の行動を見せてくれるのか考え始めたら寝られえへんようになった。
水槽展示は奥が深いわ。
2012/11/18(日) 午前 5:17
このナポレオンフィッシュ迫力ですよね。
http://blogs.yahoo.co.jp/kaguyadream2/22918326.html
にこのナポレオンフィッシュに非常口が写りこんだ写真載せました
ヤドカリの展示もかわいかったです。
2012/11/18(日) 午前 9:32
のんちゃん、非常口ナポレオン見せてもらいました。水族館で写り込みはイヤだけど、光の悪戯と思えば笑えますねw。
このナポレオンは、目つきもかなり悪いのが迫力増してる一因かも。
ヤドカリは、ラボのカウンターに置いてある小さな水槽ですね。あれは確かに妙に可愛いですw。
2012/11/18(日) 午後 0:44
マリンワールドかぁ・・・行きたいのは山々なんだが・・・
「何処でもドア」があればなぁ〜う〜ん・・・(笑)
イワシの大群の秘密かぁ・・・私も中村さんと同じで、【シーパラの大水槽のようにイワシの天敵的な存在を同じ水槽に入れてるから】じゃないでしょうか・・・(あくまで個人の意見ですが)
か、もしくは【水槽の中に水流を作ってイワシを誘導させてる・・・?】
なんて思いましたがどうなんでしょうね?私も気になります!
ぜひ中村さんの力でイワシ水槽の謎を解いてくださいっ!!(笑)
2012/11/18(日) 午後 5:01 [ 魚 ]
コモリザメではないでしょうか?同じく自信はありませんがf^_^;
水塊という言葉は、本当に的確ですね。
どんどん水塊のある水槽・水族館を増やさなければ!ですね((*´∀`))
2012/11/18(日) 午後 9:03
はじめまして。
わたしも最近海の中道いきました!
「ツッパリカオノウオ」ってイイですね。笑。
海ナカのナポレオンフィッシュはあんまり動かないので
素人でも写真が撮りやすいです。こっち見てくれるし♪
2012/11/18(日) 午後 9:08 [ すずき ]
ナポレオンさん、大迫力で日本の水族館の皇帝ですね。
でこぼこのいかついお顔がジュゼッペ・アルチンボルドの果物や野菜でできただまし絵の肖像画にも似ています。
ここのシロワニさんが、日本のパイオニアなのですね。
そのおかげでいろんな水族館で見ることができるなんて感謝の一言に尽きますね。
ここのイワシ群は、輪郭がくっきりして美しいですね。
餌でこうなっているのではないなんて、本当にびっくりです、
以前、横浜・八景島シーパラダイスのスーパー イワシ イリュージョンの記事をUPして『BOID』の集団運動のシステムについても書いたので、トラックバックさせてくださいね。
そういえば、八景島はイワシの大水槽にシロワニさんが棲んでいますね。
ナポレオンさんの広角大迫力お写真にポチ☆
2012/11/18(日) 午後 9:13
魚ちゃん、八景島シーパラのは、水槽いっぱいになるくらいの数のイワシを詰め込んでるから、下の方にもやってくるんよ。それと、イワシイリュージョンで水槽底からエサを吹き出してイワシたちを下に誘導するイベントをやってることもあるなあ。
必ずいつか、イワシ行動の謎を解明するよ。
2012/11/18(日) 午後 10:29
カミナリとうさん、コモリザメの可能性大ですか…。ではコモリザメということにw。実のところボク的にはどちらでもなんでもええんやけどねw。ダメ水族館人やからw。
水塊、そのうちマスコミとかで普通に使われる言葉になるよ。たぶんボク以外で水族館ガイド作る出版社もこれからは使うようになるし、そうなると動物園水族館協会でも使われるようになります。
その時に、水塊とは中村元が創った造語やって、みんなで憶えててちょうだいね〜!w
2012/11/18(日) 午後 10:34
すずきさん、ようこそです!そして早速、ツッパリカオノウオの採用ありがとー!
ところで、今初めて知ったのだけど、マリンワールド海の中道を短縮して書くときには地元では「海ナカ」なんや!
みんな「ウミナカ」って言ってるから、ついつい「海中」て書いてしまうと、なんか海中(かいちゅう)に読めてしまうので困ってたのです。そうか海ナカか、これは使えるなあ。
2012/11/18(日) 午後 10:39
眼とろんさん、マリンワールド海の中道は、かなり由緒正しき水族館かつ巨大水族館の先駆けであるにも関わらず、全国的にはあまり知られていないので、このナポレオンのこととか、シロワニのこととかも知ってる人はごくわずかな水族館フリークのみなさんだけなのです。ちょっともったいないです。
トラバの記事読みました。複雑系理論『BOID』は面白いですね。もう30年くらい前から、魚の群が成り立つ原理として、「仲間と極力近い距離を欲する」+「仲間とぶつからないようにする」+「異物は避ける」という三原則によって成立すると解明されていたのだけど、それをコンピューターで実際に再現されると、なるほどと思います。
2012/11/18(日) 午後 10:50
このナポレオンは日本一大きくてゴツイナポレオンだと思います。(笑)
というか、普通にナポレオンフィッシュがどんどん年を重ねて行くと、コブダイのコブのようにこうやって額がゴツクなってくるんだなぁ・・・とこの子を見ていて勝手に思っていました。(^_^;)
海の中道は、いろいろと見応えがある水族館だとは思うんですが、どうも「自然科学を学ぶ」とか「魚の生態を学ぶ」っていう、どこかのお偉いさんが決めた事を一生懸命にお客さんに見せようとしているように感じます。
展示の仕方があまりまとまってないですよね・・・。(ーー;)
そんな展示が続く中に、地下の大水槽が王道展示のようにドーンと現れますから、感動もひとしお。
途中途中にある柱が残念と言えば残念ですけど、それでもやっぱり存在感は海の中道の中で群を抜いていますから、その中に綺麗なイワシの大群が居たらそりゃお客さんの脚止まりますね。(・∀・)
どこでもドアが凄く欲しいです。(笑)
2012/11/20(火) 午前 0:18 [ Elpaso ]
Elpsasoさん、「自然科学を学ぶ」水族館……さすが、日本を代表する水族館利用者の一人w。鋭いところを突いてるなあw。
近頃は、Elpasoさんたちのように、全国の水族館を巡ってそれぞれを見比べたり、さらにその評価ををネット上で発信する時代だから、水族館の方でも時代に合わせた新しい展示に変えて行かないと厳しい時代になりました。
それを水族館が分かってくれれば、ボクの仕事はもっと繁盛するんやけどなあ……w。
2012/11/20(火) 午前 11:40
お久しぶりです^^ なんとかお元気なようで、笑。
水族館なのに 一枚目のナポレオンさんからなぜかずっと
ディズニーワールドに入り込んだような気持ちになりました〜。
すごい魚相(形相)ポチン。
2012/11/20(火) 午後 7:25
maruさん、うんうん、なんとかお元気です。時々体がついて行かなくなってダウンするけど、まあ歳も歳やしね、しょうがない。
なるほど、ここまでデフォルメされたみたいな顔はディズニー顔というかアニメ顔ですね。ポチン、ありがとうございました〜!
2012/11/21(水) 午後 11:20