ブログ水族館/中村 元

『中村元の超水族館ナイト2017夏』6/18(日)開催。チケット発売は5/18の10:00〜です。

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おんねゆ北の大地の水族館(山の水族館)の世界初がついに実現したよ〜!
はい、もちろん『北の大地の四季』水槽が完全結氷したのです。

昨年からすでに凍り始めていたのだけど、自分自身の目で確かめることができたのは、1週間前の「中村元と行く凍る北の水族館ツアー」が初めて。
折良く、完全結氷(閉館時まで全水面が凍っている)が宣言された次の日のことだった。

この時には、ツアーの引率や、ツアーへの取材対応やらで忙しくて、写真など撮る暇もなかったのだけど、その5日後に再び生中継出演のために山の水族館へ行くことになったので、ここぞとばかり一眼レフで写真を撮りまくってきたよ。というわけで、今回は結氷バカになって紹介します。


全面結氷した『北の大地の四季』水槽

イメージ 1

氷や氷! と三重県生まれのボクは、もうこれだけで子どもに戻ってしまう。
いやボクだけやないよ、ツアーで羽田からやってきた23名の大人全員が、もうえらい興奮しまくってたからね。

この日の氷の厚さは2cm弱。
おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町)にしてはかなり暖かいマイナス一桁の最低気温やったから薄い。
冷え込む日には、5〜6cmの厚さになるんやって。

でも薄くってもまあよしとしよう。
なんせこの水槽は、おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町)の、北海道内でも指折りの「寒さ」という財産を全国に発信するためにつくった水槽なんやから、とにかく凍らねば意味がなかったのだ。
正直ホッとしたよ。
※凍る水槽は露天風呂で発案された驚きの真相w。⇒超ビンボー水族館の凍る水槽


氷の下から顔を覗かせてる子。

イメージ 2

なんか可愛くない?
ふだん魚に表情なんて感じないボクが、ときおりドキッとするのは、こういうシチュエーションがあるとき。

ヒトは想像力の動物やからね、顔だけじゃなくて、仕草や場面によって表情を感じてしまうわけなのである。
そこが、展示をプロデュースする面白さでもあるよね。


そして、水中から見上げると氷はとてつもなく美しい!

イメージ 3

今までに半透明なリアル擬氷まで開発してきたボクだけど、やっぱり本物の氷にはかなわんわ。

近頃のボクの水槽づくりでは、擬岩は極力少なくして、青く抜ける部分をたくさん作る。
水中には水草を推奨し、水面上の擬岩には必ず植物を植える。
つまり、擬装モノはできるだけ脇役にする方法にディスプレイを進化させたんよね。

生物単体を観察するのではなく、生物のいる水中の光景を目の前にして感動や好奇心を覚える観覧者に、このようなリアルをどれだけ提供できるかが、これからの水族館が進化する道筋の大きな一つだと信じてる。
そして、新たな道が一つ実現したというわけ。


この美しい世界を、魚たちは悠然と泳ぐ。

イメージ 4

こっちはおっきいヤマメ、一番元気やったのがこの子。
ボクがカメラを構えてると、まるでモデルのように、どんな場所に必ず来てくれたw。


氷は裏から見ると、場所によって表情が違う。

イメージ 5

奥の暗いところから、ぬ〜っとやってくる巨体はニジマス。
ニジマスもよく頑張ってモデルをしてくれたよ。


氷の白いところをバックにちょっとハイキーに。清々しくなった。

イメージ 6

実はこの凍る水槽の構想を、地元の人たちに披露したとき、多くのみなさんが「えー!氷の下に魚いるんですか?」と驚いていた。
ボクは「いますよ、どこに行ってると思ってたんですか?」と答えながら、こりゃいける!と思った。

当初凍る水槽は、道外へのアピールのためだけを考えていたのだけど、この反応によって、北海道人の知的好奇心も十分に惹きつけることができそうだと確信したのだ。

そして寒い冬を、氷の下でじっと堪えて春を待つ魚たちの姿。
その姿を見て、勇気や元気が湧いてくる人もきっと何人かはいるに違いない。
水族館は、自然科学を学ぶだけでなく、むしろ癒しや生きる力を得たり、人生に役立つ何かを学ぶことのできる大衆文化施設であることの方が、社会にとって意味深いというのがボクの持論なのです。


この水槽は夕方になるとまた表情を変える。

イメージ 7

氷の上に雪が積もって水中が暗くなったときのための水中照明を点灯するのだ。
青い光の中で、ニジマスの輝くウロコが映える。
きれーやろ〜?


そして〜! 晴れた日はまた美しい!
凍る北の水族館ツアーのときにコンデジで撮った写真を整理してたら出てきたので追加。

イメージ 8

晴れて暖かかったので半分融けてるんやけど、そんなときにはこうして下から見上げると氷の表情が美しいよ〜。


ところでしかし、この水槽。
せっかく凍ったのに、まだ全国ネットではまったく有名になっていない。
全国版のメディアで紹介されていないからなんよね。

最近、2つの有名番組からアプローチがあって、担当ディレクターはすごい乗り気だったのが、この水族館を見ていない上役から「山の水族館ってそんなローカルな小話題」と止められたのだそうだ。
ほれみいっ!だから名称を『北の大地の水族館』にしておくべきやったんや!
おそれていた結果通りになってしもたけど、旧水族館名を主張した連中の責任を追及してもなんにもならんから、その分こっちが努力するしかないわなあ。がんばろっと。
ていうか、早く『おんねゆ北の大地の水族館』の通称使いをして欲しいと、心から願っているのである。

そんなわけで、メディアのみなさん、「山の水族館」は名前ほどしょぼいローカル水族館ではありません。北海道の自然のすごさをリアルに展示し、おんねゆ地区の再生にも貢献する『北の大地の水族館』なのです。
だまされたと思って、どうか取材に来て下さい。すっごく面白いですから。



◎NHK「おはようニッポン」山の水族館のアーカイブ⇒アイデア勝負 水族館リニューアル −北海道 北見市−

●山の水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒おんねゆ温泉・山の水族館記事リスト

●本サイトWEB水族館おんねゆ温泉・山の水族館

●産経新聞『話の肖像画』インタビュー記事に3日連載で載せてもらいました。
『話の肖像画』水の演出家 水族館プロデューサー・中村元

Twitterfacebook始めてみました…。
□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
■水族館を選ぶなら→WEB水族館:決定版!!全国水族館ガイド
□携帯版もできた!→水族館ワールド

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世界で初の水槽なので、ツアーの時にはその凍った様子に歓喜していましたが・・・いざ写真を撮ろうと思うとどう撮ったら言いか悩みました。(笑)
とりあえず最初に氷の厚さ撮っとくかー!みたいに。(;^_^A

滞在時間はわずかでしたけど、夕方と朝であんなに様子が変わるのにはびっくりです。
四季の水槽を見ちゃったら、他の水族館で照度調整してる演出とか見ても、すごくつまらないものに感じてしまいますね。

あとは贅沢な悩みですが、もっと厚くなった氷が見れたら良いですね。
ということで、今のところ3月に稚内から下ってくるルートで、また北海道に行って北の大地の水族館で〆ようと計画中です。(笑) 削除

2013/1/28(月) 午後 0:38 [ Elpaso ] 返信する

Elpasoさんのように驚喜してくれるはずの人たちが、全国にはきっと何百万人もいるはずなんよねえ。ここが不便な場所なのはどうしようもないのだけど、まだまだ知られてないのが残念です。

ボクは、氷が張ったらこう撮ろうとか…ていうよりも、先に写真ぽいイメージを頭に描いてパースの下描きしてるから、実はアングルとか撮影方法とか、レンズの種類にストロボの当て方まで整っていたのです。
でもやっぱり、自然景観をカメラに取り込むのはなかなか困難でね。曇ってるのに太陽光ってなんでこんなに明るいん?と苦しみながら撮ってたよ。しかし、それはそれでまた面白い。水槽撮影は大人のプラモづくりみたいなもんです。

再び北海道ツアー?それはそれは。でも3月ってちょっとビミョーやね。地下水がちょうど冷たくなってるとかかもしれないけど、日本は全般的に春の訪れではないかしら?気候がElpasoさんに味方するようお祈りしてます。

2013/1/28(月) 午後 2:48 kapaguy 返信する

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先日のツアーでは、大変お世話になりました。いろいろと細やかなお気遣いをして頂き、夢のように楽しく充実した時間を参加者全員で共有出来たことに心から感謝しています。ありがとうございました。


少々意味合いが違うかもしれませんが、プロ野球の日本ハムファイターズがあれだけ盛り上がっているのは、札幌と付けずに北海道としたからだと、何かで読みました。


これから山の水族館のことを友人や知人に話す時は、おんねゆ 北の大地の水族館が…という出だしから始めようと思います。 削除

2013/1/28(月) 午後 10:28 [ つーさん ] 返信する

つーさん、そうそう、そういうことなの。この水族館は北海道を代表する水族館の一つとなることでやっと、道外からも興味を持たれるようになるし、道内の人たちから支持されるようになるのです。
そして、展示生物の人気に頼れないからこそ、そのような仕掛けをいっぱい作ったわけ。ただの水族館ではない!というか、普通の水族館の魅力がない分、地域の魅力や北海道のイメージでアピールしなくちゃあかん。
そういうことをちゃんと理解した上での議論ならよかったのだけど、ただ単に「地元のなじみの名前だから」なんて理由はあかんわな。しかも地元がそんなに大切にしてなかった水族館というのに…。名称問題を、自らの力の誇示のために使った勝手な輩のせいで、水族館も、地域の産業も、住民もみんなが損してしまったといういい例ですなあ。

2013/1/28(月) 午後 11:36 kapaguy 返信する

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おはようございます。
そのせつはお世話になりました。。かなり?^^;はしゃぎすぎました。
カンチョインフルではなかったんですね〜よかった。
現在道内各所でインフル警報が出てますのでご注意を←小ネタ
生イチオシも現地に見に行こうかと思っていましたが、吹雪がひどかったので..TVで見ましたよ♪

てかですね、今朝のイチオシモーニングでツアー&参加の皆様の勇姿が出ましたよ♪
しろねこさんの単独インタビューや、●●から来ました〜の画ではonちゃんとうさん、Yさん母さんなど、
もちろんカンチョがカリスマ水族館プロデューサーとして登場
Elpasoさんや皆様も〜ちまは一瞬顔半分ぐらい...。

凍る水槽は見に行って自分の眼で見ることの大事さがありますね。
氷自体も見に来ている人たちもいい表情をしていましたね〜
映像も画像も氷の綺麗さを100%伝えていないので現地に見に行く価値は大アリですね〜

さて、凍る水槽の仕掛け?うんぬんを金曜日カンチョにお会いしてお話したかったのですが。
来年まで取っておくネタではないので今度メールでも致します。^^

2013/1/29(火) 午前 8:29 [ ちまちま ] 返信する

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いえ、嬉野でこんなに凍ったことないわ、とボソボソ独り言^^。
おめでと〜〜(^▽^) 氷結されましたね!
これから春に向けて どんな風に氷の世界が光で変化していくのか
それを考えただけでもワクワクします〜ポチン。

2013/1/29(火) 午前 10:24 maru 返信する

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凍る水槽を目にした時の興奮が蘇ります(^^
これから、どんな表情を見せてゆくのか、楽しみですね。

ツアーでは大変お世話になりました。改めて、お礼申し上げます。
宿での枕投げこそしませんでしたが、修学旅行のような気分でした。
また楽しみたいし、多くの人に体験して貰いたいです。

イチオシモーニング見たかったなー(^^;

2013/1/29(火) 午後 4:23 [ min*_or*a ] 返信する

ちまちまさん、ツアーでは北海道小ネタの披露で退屈なバス車内を湧かせてくれてありがとうございました。
おかげさまでインフルエンザでもノロでもなく、ただの疲れ風邪やったよ。そりゃ徹夜明けであんなにテンション上げてたら子どもでも熱でるわなあ(^^;。ご心配おかけしました。

ツアーの様子は「イチオシ!モーニング」でやってたんですね。きっとそれをご覧になった北海道のみなさんは、東京からのツアーがあるほどスゴイもんなら行かなくちゃ!と思ってくれることでしょう。DVDが届くの楽しみやなあ。
ちまちまさんのおっしゃるとおり、凍る水槽は自分の眼で観てナンボ、観る人や観る角度によっていろんな美しさや不思議が見えてくるからです。
そういう意味では、山の水族館もとい「北の大地の水族館」そのものが、自分の眼で観てナンボな水族館です。
メール、待ってるよ〜。

2013/1/29(火) 午後 4:28 kapaguy 返信する

maruさん、そう、そうなん、嬉野にないものがこの地域の宝なんよね。
その寒さという宝の象徴にこの水槽をつくりました。
まさしく輝く宝石みたいな水槽です。毎日違う表情に輝く変化を観ることのできる地元のみなさんがうらやましい。
ポチン、ありがとうござい〜!
今夜は松阪でミニ同窓会やよw。

2013/1/29(火) 午後 4:32 kapaguy 返信する

miniorcaさん、大人になっても興奮できるくらいの経験っていいよねえ。ボクも興奮してました。
氷と水槽の表情、毎日でも観に行きたいものです。
仕事が忙しくなくなったら、一冬おんねゆ温泉に住もうかなw。

父娘でのツアー参加ありがとうございました。ちょい羨ましかった。
「イチオシ!」と「イチオシ!モーニング」、次回のカルカルで休憩時間とかに観られるよう努力してみます。

2013/1/29(火) 午後 4:42 kapaguy 返信する

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改装前のおんねゆ水族館に行ったことがあります。衝撃的でした(笑)
生まれ変わった衝撃を味わいに行ってみたいと思っています。 削除

2013/2/1(金) 午前 8:00 [ 養殖理系女子 ] 返信する

養殖系女子さん、旧山の水族館を知っているという経験はたいへん貴重ですw。水族館の歴史としては、汽車窓式水槽展示と呼ばれるものだけど、そのうち半分は特急窓型に大型化されてましたねw。
ボクはメイン展示室のぐるっと一周のほとんどがサケ科の魚だったことにけっこう衝撃で、ついで熱帯淡水魚の展示室の肺魚があまりに大きいことに衝撃を受けました。
そのよさをちゃんと受け継いで、新しい水族館はできています。できれば冬と夏の両方にお越し下さい。必ず衝撃をお与えしますぞ!w

2013/2/1(金) 午後 7:22 kapaguy 返信する

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今日テレ朝の報道ステーションでおんねゆ水族館のことやってましたね〜
松岡修三がめっちゃはしゃいでいましたよ〜。映像も今までで一番きれいでしたねー

2013/3/21(木) 午後 11:09 [ ちまちま ] 返信する

ちまちまさん、報道ステーションの反響は大きかったよ〜。なんせ水族館のサーバーがアクセス過多で一時ダウンしたらしいからw。
当初の予定よりもかなり短くなって、大事なところがはしょられボク的には残念でもあるんやけど、それでもPR効果としては十分。初の夜メジャーニュース番組登場やもんなあ。氷の下の映像はとてもきれいでした。でももう氷がない……(^^;

2013/3/22(金) 午後 10:59 kapaguy 返信する

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は〜やっと言えるようになった。よかったよかった^^ノ
今朝の道新に出てましたよ〜氷瀑プロジェクト(で。よかったんでしたっけ?^^;)

もーずっと状態でしたから。。
北見市、おんねゆ水族館、北見工大の3者でのプロジェクトなんですね〜
いや〜話がデカくなったぞ〜。。次の冬が楽しみですね〜
氷瀑は抑えるところをちゃんと実行すればちま的には問題なく上手くいくことになっているのです。。

来年はぜひ、しばれる時期におんねゆ水族館氷瀑ツアーの開催を!!^^;とかw

2013/6/12(水) 午後 6:35 [ ちまちま ] 返信する

おっ!ついに発表されたんやねw。もう一周年記念式典での発表になるかなあと思ってたんやけど。
道新のクリップで確認しました。プロジェクトはでっかいほどいいので、いろいろ巻き込んでやってくことになったのです。楽しみ。

2013/6/13(木) 午後 10:04 kapaguy 返信する

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