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加茂水族館に訪れるのは、実はみたび。 最初は10年近く前、鶴岡市の青年会議所に講演でお招きいただいたついでだった。 失礼な話し、その時まで山形県に水族館があるとも知らず、日本海の荒波にいまにもさらわれていきそうな水族館に、ラッコがいたことにあまりにも驚き、他にはなにも覚えていない。 そして、昨年。 外見はまったく変わっていなかったが、今度は入ってすぐに驚ろかされた。水槽がピカピカに磨き上げられていたのだ。 「いい水族館」でも書いたけれど、古い水槽をまぶしいくらいに掃除してあることに感動した。 さらに、かなり力を入れたクラゲの展示コーナーを発見。 クラゲ展示の世界一を目指して、改装準備中のスペースも見せてもらった。 そして、今年である。 ある週刊誌のグラビア特集で、全国の穴場的な水族館の紹介をして欲しいと企画があり、もちろんその一つに加茂水族館をリストアップ。 そして、まんまとふたたび加茂水族館を訪れることができたというワケだ。 クラゲの展示コーナーは「クラネタリウム」の名前で、確かにクラゲの展示世界一を誇る種類数。 水槽やホールに莫大な改装費がかかっているワケではないのだが、暗く照明を落とした空間にただよう無数のクラゲに圧倒される。 どれも美しいのだけど、オススメは、茶色のふちどりが美しいキタミズクラゲと、長い触手がアブナイ美しさを漂わせるアカクラゲ。 キタミズクラゲは、加茂水族館でしか見たこととがないし、アカクラゲのこれおほど状態のいいのはなかなかお目にかかれない。 クシクラゲ系もたくさんいて、来館者のおばさまたちに、「うわ〜、光ってる、光ってる!」と大人気。 クラゲの展示は大当たりして、入館者数は大幅増、このままで行けばオープン当時の最多入場者記録に迫る勢いとか。 昨年の取材で、個人的には一番注目水族館として気に入っていた水族館なので、自分のことのようにうれしい。 ところで「クラネタリウム」はもちろん、クラゲ+プラネタリウムのシャレである。 こういうおじさんくさいシャレを考えるのは、館長の村上龍男さん。 笑顔が実に魅力的な若爺さんで、シャレの命名だけでなく、クラゲの展示を世界一にしようと考えたのはこの館長。 クラゲのことにはとことんこだわり、いや、とことん楽しみつくされ、クラゲ写真はプロはだし。 クラゲを食べる会なども主催されていて、クラゲにイソギンチャクまで、とにかくそれ系はたいてい食べたらしい。 そして、そのとんでもない会から生まれてきたのが、なんと!クラゲアイスなる代物。 アイスクリームにクラゲのぶつ切りが入っているという、加茂水族館発明・限定販売のアイスクリーム。 これがですね〜、クリクリコリコリしたクラゲの食感が新鮮で、なかなか美味いのです。 加茂水族館に行ったら、必ず試して欲しい一品。 村上館長のことはまだまだ面白ネタがあるのだけど、あんまりに話題がありすぎるので、それはまた別の機会に。
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