ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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前回長い眠りからさめて久々のブログ更新をして、一週間以内に次の記事を書くとか宣言しちゃってねえ。今日がちょうどその一週間。一週間って早いよなあ……(^^;

まあそんなこと言うたら、人生なんてもっと長いようで早いんやさまあ〜。
ていうんはな、なんと日付変わった本日5月7日は、ボクの57歳の誕生日なんやって。
以前にも書いたけど、子どもの頃からなんの根拠もなく50歳で死ぬと信じてたボクにとって、生まれてから57年も生きてるってびっくりな上にめちゃ早いわ〜。


さてさて、そんな57歳の誕生日にUPするのは、久々に「命をいただきます食堂」話題。

今年3月の初め、東北で大風雪があって秋田新幹線が脱線した日に、ボクは青森県弘前市でバリアフリー観光の講演をしとりました。
そして、その前日には、久しぶりに浅虫水族館を訪れてたんね。はい、吹雪の中をレンタカーで…。恐れを知らない半分北海道人w。

その時に適当に撮ってきた写真を見てみたら、なんでかしらんけどほとんどが「いただきます」な生物ばっかりやったのでした。

まずは、いかにも活きがいい感じで泳いでたスズキ。

※今回の写真は全てコンデジで失礼
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なんでまた、青森まで出かけてスズキなんや?という話しではあるけどね。
それがそのなんというか、水族館に写真撮る気満々で一眼レフ持ってくのではなく、コンデジでふらっと訪れたときには、なんとなく身近な魚や知った魚……つまり食材に目が行ってしまうという、ボクのいやしいとこなんさなw。

ただ、スズキが美味しいのは夏場よね。これはやせてる冬のスズキ。
そういえば、鈴木さんという名前の人と会うたびに「スズキの旬は夏なんや、だから冬のスズキは昭和枯れスズキて言うやろ」というダジャレを言ってた館長がおったなあw。
それ言われた鈴木さんはみんな、なんて返事したらええか困った顔してたなあ(^^;。
特に季節が冬やったときには……。ボクやったら、その場でおいとますると思うわ。


次はアカガイの養殖を展示してる水槽。寿司ネタの赤貝ね。
これはね、いかにも青森らしいよ。

イメージ 2

たぶん、この「陸奥湾の養殖」の展示を見たせいで、自然と食材系生きものの写真に行くことになってしまったんではないかと思う。

水槽の解説によれば、アカガイが赤いのは、アカガイの血にヘモグロビンの一種が混ざってるかららしいよ。
こういうネタ話しは、まあボクでも面白い。
ただ、そんなネタ話をお寿司屋さんで得意げにしゃべっても、聞いてる相手がドラキュラ家の一族やったら喜ぶやろけどさ、例えば鈴木さん一家やったりしたら、気持ちわりって思うやろなあ。
鈴木さん今日はなんか災難やな〜w。


さあ、青森らしいのをもっと行くよ〜!
スケトウダラです。

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スケトウダラなんて、ふつう食わへんよ〜。と言ってるアナタ。
いえいえ、しょっちゅういただいてるんですよ。

ほれ、たらこですがな、明太子ですがな。
たらこは、タラ(マダラ)の卵ではなく、スケトウダラの卵やったんよ。覚えといたってな。

ていうてるボクも、いつも忘れてるんやけどねw。
しかし今回は、ちゃんと思い出させてくれる秘密兵器を手に入れたのだ。
それはかの有名な、ぼうずコンニャクさん(藤原昌高さん)著の『からだにおいしい魚の便利帳』ていう本。
サイトにもお世話になってるけど、この本にはいろんないただきますトリビアがあって面白い。
この方のサイトは有名でタメになります。⇒ぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑


続いて、これはさらに青森らしい!ニシン。

イメージ 4

ん?ニシンは北海道らしいって?
いやこの子たちは、ただのニシンではなく、「尾駮(おぶち)ニシン」て言うてね、青森県の太平洋側の尾駮沼を産卵場とする、かなり珍しいニシンなんだそうだ。

解説を読んで、え〜!ニシンって遡上するんか?と、ちょっとは魚のこと知ってるつもりやったボクは焦ったんやけど、帰ってきてから地図で調べたところ、尾駮沼って汽水湖っぽい海と繋がってる池なんやね。

ところで、ニシンというのはかなり身近な、いただきます魚よね。
「数の子」はニシンの卵だし、蕎麦に載せる「身欠き鰊」も有名。

で、その身欠き鰊について、先ほどの『からだにおいしい魚の便利帳』には、アッと驚く記述があったの。
なんと、ニシンの名前の由来って「二身」なんやって。 二頭身やなくて二身やからね。
それは、獲れたらすぐに背中側と腹側の2つに裂いて、背中側の方を身欠き鰊にしたからなんだそうな。
身が2つになるから「二身(ニシン)」やったんや!
そして、腹側が無くなるから「身欠き」やったんや!

すごいやん! 面白いやん! こういう話し。
ちなみに「鯡」とも書くのは、江戸時代の松前藩の年貢が米の代わりにニシンやったから、「魚に非ず(つまり米)」で、「魚非」の字になったらしい。
それやったら、「魚米」にしたらよかったのにとも思ったりもするけどさw。

まあ、そんな面白いネタが満載なのが、このぼうずコンニャクさんの『からだにおいしい魚の便利帳』なのである。
水族館の解説も、こういうネタばっかりにしてくれたら、ボクはけっこう読むんやけどなあ。


さて最後はそんな『からだにおいしい魚の便利帳』に敬意を表しつつ、ぼうずコンニャクさんにちなんで、ボウズギンポさん。

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ボウズギンポさん、名前からして濃いけど、顔もまた濃いよなあ。

名前も顔も、北の海の魚の中で、ボクが好きな魚の一つ。
この人は(あれ…この子やなくてこの人になってるw)、水槽にいる存在感がめちゃくちゃ強いから、食材とか関係なしに写真を撮ってしまってるんやけど、実はかなり美味しいという噂を聞く。
でも、まだ一度もいただいたことはない。

そこでまた『からだにおいしい魚の便利帳』をめくる。
そしたら、 え〜〜〜!載ってない!
あかんや〜ん、ぼうずコンニャクさん、親戚みたいな名前やのに〜〜〜。

載ってないと書くネタがないので、もう一枚顔の写真を載せることにする。

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正面から見ると、迫力というよりも可愛いですなw。

でも、この可愛いのを、はやくいただきたいものです。
近頃は仕事で北海道に行くこと多いしなあ。
北海道のみなさ〜ん、中村元57歳、ボウズギンポを一度いただきたいと夢見てま〜す!
覚えておいてくださ〜い!


さてさてところで、今日はボクの誕生日のお祝いに、奥さまが温泉旅行に連れて行ってくれることになってるん。
なので、今日から2日間は、のんびりとパソコン持たずに出かけちゃいます。
そんなわけで、いただいたコメントへのRESがかなり遅くなりますので、あらかじめご了承願います。


●浅虫水族館の、これまでのブログ記事と写真のリストはコチラ ⇒東北の水族館記事リスト

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ごめんなさい!
2ヵ月以上、ブログの更新をしていませんでした。
2月〜3月はもうめちゃくちゃ忙しくて、なんもできなかったというのは事実です。
でも4月はホントはけっこう暇やったのに、それまでの反動で長い春休みをしてたというのが実情です。
こういうのって、クセのもんやから、再動しはじめたらちゃんとやってけると思うよ。目指せ1週間に1本!

そんなわけで、2ヵ月連続UPゼロはさすがにあかんやろ!と4月30日の悪あがきです。

今回は、九州で最大規模の水族館マリンワールド海の中道
今まで、マリンワールド海の中道は大水槽のサメや海獣たちといった大物を紹介してばっかやったのやけど、今回は目立たないけど実はマリンワールド海の中道の特徴とも言える展示をご紹介。

まずは冷たい海系。

サクラダイ
マリンワールド海の中道のサクラダイの水槽は大きくはないけれど美しいよ。

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サクラダイは日本の水族館のわりと定番な魚なのと色が鮮やかなので、観覧者からは近海のどこにでもいる魚だと勘違いされやすい。しかも、キサンゴ系のサンゴと一緒に入っていることが多いから、魚に詳しくない人にはサンゴ礁の魚だと思われたりする。
そんな勘違いあるわけないやろ!と思ってるのは、水族館スタッフとマニアな人くらいやからね。
一般的にはそういうもんなん。だってボクが水族館に入って2年くらいは、サンゴ礁の魚って勘違いしてたんやから。にゃははw。

そして、ボクと同じくらい魚に素人なみなさんのために説明しておくと、サクラダイは近海のちょっと深い海に住んでいてそのせいで水温もかなり低いのが好みなの。(例えば16℃以内とか言われてたりする…らしいw。)
それで、展示する側ではそのことを表そうと、水槽を深海風に暗くする傾向にある。
ただまあ、それがわりと失敗で、一般的に暗い水槽は観てもらえない。これが問題。

でも、見つけたらこんなに綺麗な魚もなかなかいないんよね。
ボクは、赤い色もさることながら、目の緑色が好き。特に写真を撮るとそれが引き立つ。
写真ではこんな風に撮れるんやから、展示も光をうまく使えば、こんな風に見えるようにはできるかもしれない……とか常に考えてしまう水族館プロデューサーの性なのである。

ところで、サクラダイていうのは日本近海〜ちょっと南までしかいないらしい。
それを知っていて「桜」といういかにも日本らしい名前が付けられたのか、偶然そうやったのかわからんけれど、この美しさに対してなかなかいい符丁やと思う。


サクラダイ水槽の向かい側にも、いくぶん暗い水槽がある。
これは多分、ハシキンメ?(としておく。間違いの場合はご指摘ありがたく受けつけますw)
 ⇒担当者よりホウセキキントキとの答え。かわ太郎さんの指摘が正解!

この子も赤い。

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もしハシキンメやなかったとしても、まあ深海に住んでる魚ってことが分かる色と風貌やね。
赤色というのは、太陽の光が届かない場所にいくと黒くなる。そして赤色の方が黒色よりも闇に溶け込んで見えなくなるらしい。
目がデカイのも深海系魚類の特徴で、わずかな光りを感知するためだ。明るいレンズが大口径になるのと同じことだやね。
ボクの好物な金目鯛も赤くて目がデカイ。ていうことはハシキンメも美味しいのか?


このコーナーをさらに進むと、深海系というよりも冷水系。北の生きものたちのコーナーに移る。
日本はどこもかしこも、黒潮と対馬海流の暖流に洗われて、さらに急深になった海中深くに寒流が流れ込んでいるから、どこの海を切り取ってもただいたい同じ生物を展示することになるのだけど、北海道の生物だけはずいぶん違う。

そして、そんな違いの分かる生きものたちの中でもボクが一番好きなのが、ダンゴウオの仲間だ。

ナメダンゴ(やと思うw)

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こいつは可愛いよ〜!
ぜんぜん動かへんけどな、それでもこの顔観てたら癒されるわ〜。
なんでこんなにひょうきんな顔なんやろか?
なんでこんなに泳ぎにくそうな体つきなんやろか?
なんでこんなに目立った色なんやろか?

北の生物では、流氷の妖精クリオネ(ハダカカメガイ)も一時期ちょっとバブルな人気があったけど、小さすぎて見のがしてしまうクリオネよりも、ボクはこの子たちナメダンゴの方がキュートでキャラも立って勝ちやと思う。


さて、このマリンワールド海の中道には、もう一ヶ所、マジな深海系の生物展示がされているところがある。パノラマ大水槽の裏だ。
ここに立ち寄る人は実はあんがい少ないのが残念だけど、穴場と言えば穴場でもある。


これはオキノテヅルモヅルか、ただのテヅルモヅルか、まあそんなところ。

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ゼンマイやワラビの仲間とかではない。これでクモヒトデの仲間なのだ。
この写真の姿は横から見たところで、なんとなく手足を踏ん張った複数足歩行動物が岩場をノシノシと歩いて登っていく姿に見えなくもない。
実際には登ってるのではなく、ただくっついて踏ん張ってるんやけどね。

上から見るとこんな感じ。

イメージ 5

まるで、根を張り巡らせた木の中央に花が咲いてるみたいに美しい。
これでもヒトデの仲間なんでね、ぐちゃぐちゃにいっぱいあるように見える足も、実は根本は5本しかない。(写真では7本くらいありそうなんやけどな)
それこそ木の根のように、枝分かれしてるのだ。

下方には、深海サンゴのセンスガイっぽい姿も2つ見える。
(※これも、センスガイではないかもしれんけど)


そんな深海コーナーで見つけたこのカニは、すくっと立って、とても美しく気品があった。
ツノハリセンボンと言うらしい。もっと気品ある名前付けたってくれよ〜!

イメージ 6

解説には、水深300メートルの深海からやってきたと書かれていた。
深海の暗闇に、すくっと立つ貴公子カニなのである。

太陽光の届かない深海はひどく暗いというわけで、ここ深海コーナーの水槽はかなり暗いのだけど、そもそも通路からしてとても暗いので、水槽そのものはボーッと浮き上がって興味を持たせてくれる。
この暗い深海コーナーには、スターウォーズの帝国軍兵士ストーム・トルーバー、オオグソクムシもおるよ。こいつらね⇒もののけ系…海の中道

暗い通路を、カップルでワー!キャー!言いながら見て回るのにも、深海の世界に想像たくましく一人歩くのにも、混み合ってるGW中には穴場中の穴場。
マリンワールド海の中道に訪れた際には、ぜひパノラマ大水槽の裏にも回ってきただきたい。


ところで、今日の記事をもって改心モードに入ったボクは、必ず1週間以内に、次の記事を書くからね!
長いこと、チェックをあきらめてたみなさん、今後は再度のご来店をお待ちしております。

●マリンワールド海の中道の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒九州沖縄の水族館記事リスト

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もうぜんぜんブログをアップできなくてごめんなさい!
今回、たまりたまった告知だけです。

■まず、おんねゆ北の大地の水族館(山の水族館)の凍った水槽が、全国ネットで流れる件!

1)2月13日(水)12:20〜:NHK総合『ひるブラ』でなんと生中継!そしてなんと明日やんねw。

2)2月20日(水)5:45〜テレビ東京『モーニングサテライト』
 めちゃ朝早いけど、この番組は経済系の番組なので、経営者のみなさんはぜひご覧を。
 こちらはボクも出演の予定です。


■さてそして、遅すぎる重要な告知。
ボクのトークライブ『中村元の超水族館ナイト2013冬』

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ニフティ「TOKYO CULTURE CULTURE」のサイトではすでに1月から告知もそしてチケット発売もはじまっちゃっている。
この記事で初めて知ったというみなさん、告知が遅れてすみません。
すでに半分以上売れてしまって、前売りはあと20〜30席です。

今回のテーマは、『水族珍…珍にあふれる水族館』
そう、今年の新著『水族館で珍に会う』にちなんだテーマです。

事情がちょっと事情で、ボクもライターさんも知らないうちに出版されていたという……。
おかげでamazonでは、なかなかに厳しい批評さえもあるのだけど、どんな事情であれ生まれた子どもの責任は親の責任、お買い上げいただいたみなさんには、なんとか満足していただけるようにしたいと、その第一陣企画がこのトークライブです。

水族館というのは「珍」なる世界や生物にあふれた場所。
第1部では、文明の発達した現代においてさえ、人類のほとんどが行くことのできない水中の世界を、のぞき、驚き、心を打たれる水族館の魅力を。
第2部では、ライターをしてくれたミストラルさんをゲストに、驚き興奮し夢中になった不思議な生物たちのことをお話ししようと思います。

たぶん、いつもより水族館的な話しになるだろうとの予感。
……て、水族館ナイトやもんあたりまえやん!なことを行ってるカンチョ、今回もやっぱり大暴走の予感の方が強くなってきましたわw。

チケットはコチラから⇒東京カルチャーカルチャー


■続いて、もう一つの告知です。
昨年、綜合ユニコム発行の「月刊レジャー産業2012年10月号」で、水族館ビジネスの展望についての特集があったときに、その巻頭に掲載されたボクの寄稿文を、出版社の許可を得て全文アップしました。


お客さんとしての水族館マニアなみなさんには、イマイチなビジネス系内容です。
でも、集客業だとか、モノづくり業のみなさんには、水族館業界以外のみなさんにも参考になるかと思います。
むしろ、古いタイプの水族館人の方々は、読んだらきっとムッとしちゃうので、読まないで下さいねw。


それでは!今夜はこのあたりで失礼します〜!
20日朝のテレビ東京で、24日夜のお台場で、お会いしましょう!






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おんねゆ北の大地の水族館(山の水族館)の世界初がついに実現したよ〜!
はい、もちろん『北の大地の四季』水槽が完全結氷したのです。

昨年からすでに凍り始めていたのだけど、自分自身の目で確かめることができたのは、1週間前の「中村元と行く凍る北の水族館ツアー」が初めて。
折良く、完全結氷(閉館時まで全水面が凍っている)が宣言された次の日のことだった。

この時には、ツアーの引率や、ツアーへの取材対応やらで忙しくて、写真など撮る暇もなかったのだけど、その5日後に再び生中継出演のために山の水族館へ行くことになったので、ここぞとばかり一眼レフで写真を撮りまくってきたよ。というわけで、今回は結氷バカになって紹介します。


全面結氷した『北の大地の四季』水槽

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氷や氷! と三重県生まれのボクは、もうこれだけで子どもに戻ってしまう。
いやボクだけやないよ、ツアーで羽田からやってきた23名の大人全員が、もうえらい興奮しまくってたからね。

この日の氷の厚さは2cm弱。
おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町)にしてはかなり暖かいマイナス一桁の最低気温やったから薄い。
冷え込む日には、5〜6cmの厚さになるんやって。

でも薄くってもまあよしとしよう。
なんせこの水槽は、おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町)の、北海道内でも指折りの「寒さ」という財産を全国に発信するためにつくった水槽なんやから、とにかく凍らねば意味がなかったのだ。
正直ホッとしたよ。
※凍る水槽は露天風呂で発案された驚きの真相w。⇒超ビンボー水族館の凍る水槽


氷の下から顔を覗かせてる子。

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なんか可愛くない?
ふだん魚に表情なんて感じないボクが、ときおりドキッとするのは、こういうシチュエーションがあるとき。

ヒトは想像力の動物やからね、顔だけじゃなくて、仕草や場面によって表情を感じてしまうわけなのである。
そこが、展示をプロデュースする面白さでもあるよね。


そして、水中から見上げると氷はとてつもなく美しい!

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今までに半透明なリアル擬氷まで開発してきたボクだけど、やっぱり本物の氷にはかなわんわ。

近頃のボクの水槽づくりでは、擬岩は極力少なくして、青く抜ける部分をたくさん作る。
水中には水草を推奨し、水面上の擬岩には必ず植物を植える。
つまり、擬装モノはできるだけ脇役にする方法にディスプレイを進化させたんよね。

生物単体を観察するのではなく、生物のいる水中の光景を目の前にして感動や好奇心を覚える観覧者に、このようなリアルをどれだけ提供できるかが、これからの水族館が進化する道筋の大きな一つだと信じてる。
そして、新たな道が一つ実現したというわけ。


この美しい世界を、魚たちは悠然と泳ぐ。

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こっちはおっきいヤマメ、一番元気やったのがこの子。
ボクがカメラを構えてると、まるでモデルのように、どんな場所に必ず来てくれたw。


氷は裏から見ると、場所によって表情が違う。

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奥の暗いところから、ぬ〜っとやってくる巨体はニジマス。
ニジマスもよく頑張ってモデルをしてくれたよ。


氷の白いところをバックにちょっとハイキーに。清々しくなった。

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実はこの凍る水槽の構想を、地元の人たちに披露したとき、多くのみなさんが「えー!氷の下に魚いるんですか?」と驚いていた。
ボクは「いますよ、どこに行ってると思ってたんですか?」と答えながら、こりゃいける!と思った。

当初凍る水槽は、道外へのアピールのためだけを考えていたのだけど、この反応によって、北海道人の知的好奇心も十分に惹きつけることができそうだと確信したのだ。

そして寒い冬を、氷の下でじっと堪えて春を待つ魚たちの姿。
その姿を見て、勇気や元気が湧いてくる人もきっと何人かはいるに違いない。
水族館は、自然科学を学ぶだけでなく、むしろ癒しや生きる力を得たり、人生に役立つ何かを学ぶことのできる大衆文化施設であることの方が、社会にとって意味深いというのがボクの持論なのです。


この水槽は夕方になるとまた表情を変える。

イメージ 7

氷の上に雪が積もって水中が暗くなったときのための水中照明を点灯するのだ。
青い光の中で、ニジマスの輝くウロコが映える。
きれーやろ〜?


そして〜! 晴れた日はまた美しい!
凍る北の水族館ツアーのときにコンデジで撮った写真を整理してたら出てきたので追加。

イメージ 8

晴れて暖かかったので半分融けてるんやけど、そんなときにはこうして下から見上げると氷の表情が美しいよ〜。


ところでしかし、この水槽。
せっかく凍ったのに、まだ全国ネットではまったく有名になっていない。
全国版のメディアで紹介されていないからなんよね。

最近、2つの有名番組からアプローチがあって、担当ディレクターはすごい乗り気だったのが、この水族館を見ていない上役から「山の水族館ってそんなローカルな小話題」と止められたのだそうだ。
ほれみいっ!だから名称を『北の大地の水族館』にしておくべきやったんや!
おそれていた結果通りになってしもたけど、旧水族館名を主張した連中の責任を追及してもなんにもならんから、その分こっちが努力するしかないわなあ。がんばろっと。
ていうか、早く『おんねゆ北の大地の水族館』の通称使いをして欲しいと、心から願っているのである。

そんなわけで、メディアのみなさん、「山の水族館」は名前ほどしょぼいローカル水族館ではありません。北海道の自然のすごさをリアルに展示し、おんねゆ地区の再生にも貢献する『北の大地の水族館』なのです。
だまされたと思って、どうか取材に来て下さい。すっごく面白いですから。



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●産経新聞『話の肖像画』インタビュー記事に3日連載で載せてもらいました。
『話の肖像画』水の演出家 水族館プロデューサー・中村元

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今年もよろしく〜♪

明けましておめでとうございます。

おっとその前に、年越しそば。

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大好きな焼酎「山ねこ」といっしょにいただきました。
よっ!ニッポン人!
でも今は、グレンリベット&シンケンとレーズンです。あれっ?(^^;

一夜明けたら、ちゃんとおせちに日本酒「天狗舞」。
猿田彦大神がボクの氏神さんなので、鼻が大きかった猿田彦がオリジナルと言われてる天狗が好きなの。
…というわけで、今年も思いっきり天狗になろかと思ってるよ〜。


はいさて、おめでとうございます。

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※これは、最初に作った年賀状で、実際にはぜんぜん違うドヤ顔年賀状になってますw。

この文面でも分かるように、ボクははっきり言って、一般の人よりもかなり弱点の多い人間だし、なんかしら危ない状況に追い込まれる悪運があります。
だから、受ける仕事もほぼ弱点だらけで厳しい環境の仕事ばっかり。
だけどそのおかげで、なんとか生きて来たし、どっちかと言えばかなり楽しく波瀾万丈を楽しんでいます。
こういう人生って「生きてる!」感があって充実してるんよねえw。

おかげで今年は、首も腰も回らなんくらい忙しくなりそうです。
本業の水族館プロデューサーの仕事は南と北で2館と、アドバイス業務をいくつか。
道楽のまちづくり活動では、バリアフリー観光全国会議を6月21日に伊勢市で開催。
なんかしら講演とかも増えて、近々には東京カルカルでのトークライブ『中村元の超水族館ナイト2013冬』が2月24日にありますぞ!

…というわけで、みなさんお台場でお待ちしておりますよ〜w。
今年もよろしく〜♪


●北の大地の水族館:おんねゆ温泉・山の水族館の、NHKアーカイブ
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_ohayou_20120707_1963

●産経新聞『話の肖像画』インタビュー記事に3日連載で載せてもらいました。
『話の肖像画』水の演出家 水族館プロデューサー・中村元


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