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昨日、海洋堂と龍遊館の館長、宮脇修館長の「文化庁メディア芸術祭功労賞を祝う会」にお邪魔してきた。 荒俣宏さんのご挨拶にもあったけれど、宮脇館長は、オマケをメディアにしたすごい人物だ。 水族館はメディアであると考えているボクにとっても、神さまのような存在。 オマケをメディアにした」の意味が、あまりにも飛躍しすぎてチンプンだろうと思うので、簡単に説明する。 今までは、立体造形物を立体のよさそのままで楽しむメディア(媒体)は、美術館や博物館くらいだったし、しかもそれが芸術や骨董品などでない限りは、美術館や博物館に展示されることもなかった。 ところが、造形物をオマケという形にしたことで、オマケの流通形態がメディアとなり、全国津々浦々の人々が造形物=フィギュアを手にすることができるようになったワケだ。 しかも、それは、誰もが自分の手元に置くことができ、自由に触ったり、さまざまな角度から鑑賞することもできる、今までにないメディアとなった。というようなことである。 宮脇館長のスゴイところは、メディアがメディアを創っていくという形で、まるで魔法のように、さまざまなものを自分自身のメディアにされているところ。 つまり、オマケをメディアにして、コンビニをメディアにして、ガチャガチャをメディアにした。 新しいメディアを創造するというのは、印刷→ラジオ→テレビ→衛星放送→インターネットのように、 普通は、巨額の開発費や、巨大なシステムや組織あるいはインフラがないとできないように思われる。 ところが、宮脇館長は海洋堂という特殊な創作集団だけによって、今までにないメディアを創りだしたのだ。 この成功を、経済誌などの観点では単純に、「新しい流通を開発したスゴイ人」というように称えるのだが、それはちょっと違うと思う。実際に宮脇館長にお会いすると、そして、海洋堂の現社長宮脇修一氏はじめ海洋堂のみなさんとおつきあいしていると、メディア創りなどにたいして戦略的ではない。 それよりも、フィギュア造りにかけるこだわりが、ハンパでなくスゴイのだ。 一体のフィギュアに、自分たちの精一杯の魂を吹き込んだなら、それをどうにかして多くの人に見てもらいたいと考える。そこから、否応なしにメディア創りが始まっているように思う。 だから、実は、海洋堂は、仕事の相手にするには少々ややこしい。 現社長が自ら公言するように、「すぐに喧嘩してしまう」会社である。ボクもけっこう苦労してる(^^; しかしそれでも、フィギュアそのものの魅力が、他のフィギュアのどれにも負けないだけのものだから、やっぱり世に出る運命にある。 海洋堂のフィギュアが欲しい、海洋堂のフィギュアで感動したい、という人々がいるから、その人々によってメディアが拡大していくのだと言ってもいいだろう。 フィギュアの完成度が、カスタマーズ起点のメディアを構築させているのである。 これを水族館に置き換えると、フィギュアが展示であり水槽である。 海洋堂がフィギュアにかけるのと同じくらいの情熱と信念をもった水槽をつくり、魂を込めた展示ができたなら、水族館は自ずと強いメディアになる。さらに、そのメディアは他のメディアをも惹きつけたり、あるいは創ることもできるだろう。 海洋堂は経済誌以外ではよく「オタクを文化にした」と称される。 同じように、水族館を、もうひとつ先の新たな文化にすることが、展示者の努めだろうと思うのだ。 ところで、海洋堂は何かと言うとパーティーをして、ボクはそのたびにノコノコと出かける皆勤賞なのだが、実はお邪魔するたびに、海洋堂や、宮脇館長のパワーをいただくことができるのが嬉しい。 しかも、出席者限定フィギュア付きだから、なんかすごく得した気分になれるのであります。w ■写真は滋賀県長浜のフィギュアミュージアム龍遊館に行ったときに撮ったジオラマ ○海竜とシーラカンスの群れ ○たぶんジュラ紀のワンシーン ○モリアオガエルの産卵。見事な再現! ○新江ノ島水族館オリジナルフィギュアも。なんと売り場のジオラマ。w |
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2006年04月22日
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昨日、中学校の入試問題が届いた。 もちろん、もう一度、中学に入り直して勉強しようというのではない。 関西の3つの私立中学で、入試の国語問題に、ボクの本からの抜粋が使われたのだそうで、 入試問題集づくりの出版社から、その掲載許可のために届けられたのである。 学校の国語の先生にも、水族館が好きな人がいるのですねー。ちょっと嬉しい。 けど、ボクの書いた文章で、めちゃくちゃ悩んだ受験生がたくさんいたのだと思うと、ビミョー・・・。 さらに!その問題をぜんぶやってみたのだけど、メチャ難しい! こういうのって解答は送ってくれないのだけど、もしかしたら、満点取れないかも。(^^; ていうか、そんな著者の書いた文章のせいで、入学できなかった子もいたんですね、きっと。 いやあ、申し訳ない。 でもまあ、聞くところによると、文学作品であるほど、そういうことが多いらしいから (だから解答は送ってこないのかも・・・)、ボクは文学人だったんだ!と思うことにしようと思う。 「入試に出るから、**新聞を読む」という新聞社の広告があったけれど、 中学入試、高校入試を控えたお子さんのいるみなさん! 「入試に出るから、中村元の本を読ませる」ことにしましょう。ww |
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