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新江ノ島水族館の50センチほどの水槽に、ちっちゃなツブツブが浮かんでいる。 でもこれをよーく見れば、すごくきれいなクラゲ。5ミリくらいのちっちゃい傘の中に、紅色の灯りが灯っているという風情。ベニクラゲという。 ゴージャスなクラゲもいいけれど、こんな可愛いクラゲを発見したときには、ギリギリ老眼になってなくてよかった!と嬉しくなる。いや、あくまでもギリギリなんですけどね。 ところでこのベニクラゲ、実はとんでもなく「へんないきもの」なのである。 なんと!なんと!! 不老不死の動物であるとされているのだ!!! 実際は不老ではなく、成長して老いていくのだが、老いてさあそろそろ寿命だなという時になると、クラゲの赤ちゃんであるポリプに若返ってしまう。 クラゲのことをあまりご存じない方もいらっしゃるだろうから簡単に説明すると、というか簡単にしか説明できないのだけれど・・・・。 まず、クラゲは卵からプラヌラ幼生というプランクトンとして生まれる。 プラヌラ幼生は、すぐに岩などにくっついて、ポリプというイソギンチャクの赤ちゃんみたいな姿になる。 ポリプは、赤ちゃんのようでもあるけれど、生殖活動をせずにそのままの姿でポリプを産む。 さらにポリプは、ストロビラという体がくびれた状態になって、そのくびれが花びらのように薄くはずれたのが、これこそクラゲの赤ちゃんという姿のエフィラ。 エフィラが成長するとクラゲになる。 つまり、クラゲは一生の間に、クラゲとは思えないような姿で、プラヌラ幼生、ポリプ、エフィラという3回の赤ちゃんの状態を経るのである。 ベニクラゲは老衰すると、その2回目の赤ちゃんプラヌラの状態に若返るということなのだ。 こ、これは、かの有名な不死鳥、火の鳥と同じ理屈ではないか。 もっと現実的に言えば、ボクにベニクラゲの能力があれば、老眼のこどなど気にしなくてよくなるではないか。そうなったらメガネ業界は大パニックだ。 実は、最初に不死ではあるが不老ではないと言ったけれど、若返るのであれば不老とも言えなくはない。 いや、プチっと潰されたら簡単に死んでしまうのだから、不死ではないけど不老であるという言い方もありだ。 両方会わせれば、結局やっぱり「不老不死」ということか。 とにかくベニクラゲ、スゴイやつなのである。 そんなことを知っていると、透明な傘の中にある紅色、なんとなく不死鳥の卵のように見えないでしょうか。 ちっぽけな生き物だけど、ベニクラゲこそが、最高に驚異的な生き物のような気がする。 ●photo上:2匹のベニクラゲ。紅色の街灯のような美しさ。
●photo下:おもいきり近づけば、細い触手もこれがまた美しい。でもこれでも、傘の直径は1センチにも満たない。ホントに小さいのだ。 |
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2006年11月16日
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