ブログ水族館/中村 元

次回『中村元の超水族館ナイト』は2019年2月24日(日)の開催。前売り発売は1/24です

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へんないきものの究極にいる奴をずっと出したくてしょうがなかったのだけど、きっとみんな引いちゃうだろうな〜と思って出せなかった。
メルマガでも、ヒトと寄生虫の共生の話を書いたら、マジで登録者数減っちゃったもんね。。。w
でも、ついに出そうと思う。そう、「アレ」の登場だ。
とか言いながら、すでにみなさん写真は見せられちゃってるワケなのだけど、深海生物オセダックス。
俗称ゾンビワーム。※赤いヒモみたいなのがオセダックス。

ゾンビワークという俗称からしてスゴイのだけど、オセダックスという学名もまたスゴイ!「骨をむ
さぼり食う者」というラテン語なのだそうだ。
その名の通り、オセダックスは死んだクジラの骨を食べる生き物だ。

いや実は、食べるというのとは少々おもむきが違っていて、深海の熱水噴出を食べて生きる生き物たち(体内に硫化水素などを分解してエネルギーとするバクテリアを持っている)と同じように、骨が溶ける時に出る脂肪分からエネルギーを作ることのできるバクテリアが、オセダックスの体の中に共生し、エネルギー補給をしているのだ。
というわけで、彼らは深海底にポツンと沈んだクジラの骨でのみ発見されている。

クジラだけでなく、水生哺乳動物(=海獣)は、死ぬと海底に沈んでしまう。
その肉体は無駄になるのではなく、まず海底のカニやエビ、ヌタウナギなどが、「久々のご馳走やん!」とばかりに、あっという間に食い尽くしてしまう。
そんな海底のしばしの饗宴の後、骨だけとなって静かに横たわるクジラは、オセダックスのオアシスとなるのだ。

すごいですね。どっちも。
クジラの骨もいつかはカラカラの石灰質になってしまうから、新たなオアシスを見つけないと、オセダックスの子孫は絶えてしまう。
新たなクジラが死んでくれて、さらに骨になってくれているのを見つけなくては生き残れない。
でも、広い海の底に、クジラの骨を見つけるのは至難の技。
オセダックスはいったい、どうやって、新しい骨に辿り着くのか?
さらに、辿り着くまでをどうやって生きているのか?
謎です。イリュージョンです。

そしてクジラ。死してなお、いろんな生き物たちの役に立つ。
こういうの、カンチョ的には、なんだかちょっとうらやましいのです。
今のヒトは、火葬場に行って灰になってお仕舞いなんだものね。
土葬とか鳥葬とか憧れてしまう。これってヘンかな・・・?

photo:いずれも新江ノ島水族館のオセダックス。白いのがマッコウクジラの助骨。
海洋研究開発機構のハイパードルフィンが深海900メートルで採集してきたもので、世界初の展示。
なんせオセダックスの存在自体が、2004年に発見されたものなのだそうだ。

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