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さてさて、志摩でのお祝いの席の続き。 ビールのあてに最高の、ウツボの干物に続いて目の前に持ってこられたのが、白っぽいお刺身だった。 これが、志摩の名物中の名物「鮫なます」だ。 サメの身を湯引きして、水にさらして、サメ特有のアンモニア臭を飛ばすのらしい。 しかし、この鮫なますに使われるサメとは、なんと写真のナヌカザメ。 それを聞いたときには、かなりビックリした。 ナヌカザメと言えば、サメの中でもかなり見てくれの悪いサメではないか。なにもわざわざこんなサメをつかって、なますをつくることないやん!と。。。 しかも、ナヌカザメの代わりにネコザメを使うこともあるとか。。。えー! まあでもね、もし水族館に勤めていなければ、ナヌカザメもネコザメも、どんなサメなのか分からなかっただろうし、それ以前にきっと、「鮫なます?はぁそうですか・・・」と、何を考えることもなくいただいていたのでしょうね。 そんなこと考えると、生き物と接する職業に就いたことに、ちょっとばかり感謝する。 たいていの食材の、生きているときの姿を、リアルに偲ぶことができる人って、そうはたくさんいないでしょ。 ところで、志摩と一口に言っているけれど、鮫なますは、志摩の中でも和具(=わぐ)というまちにだけ伝わってきた料理だ。 和具でのお祝いの席には、欠かせない料理とされている。 黒潮文化圏というのは、岬ひとつ回ると、まったく別の文化があるのが面白い。 おそらく、祖先がその地に流れ着いたのが、それぞれ違う土地からであったり違う時代であったりしたからなのだろう。 ●photo上:ナヌカザメ(和歌山県立自然博物館) ナヌカザメは漢字で書くと七日鮫。陸に上げてからも7日間は生きているという意味らしい。 お腹の中に水をいっぱいに溜めるからなんていう説もあるけれど、そうれはどうだか・・・。 しかし、ちょっと湿らせておけば生きているという魚や、腐りにくいという魚は、かつて冷蔵庫も輸送手段もなかった時代においては、とても重要だった。 サメは肉にアンモニアが含まれているので、他の魚よりは腐りにくい。だから、7日間たっても食べられるという意味なのかも・・・。(あくまでも想像の説です) ●photo中:ナヌカザメのお母さんと卵(京都大学白浜水族館) ナヌカザメの卵といえばこれ「人魚の財布」。人魚の財布のこと、以前に書いたように思うのだけどログが見つからなかった。 書いてなかったら、また別の機会に詳しく紹介します。 ※この書庫「命をいただきます食堂」の説明はこちら。
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2007年02月13日
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