|
高熱ハードボイルドを引きずった頭で、写真整理してて、ふと目についたのがオーストラリアオオガニ。 すごいでしょ、この腕。 ハサミじゃなくて「腕」それもプロレスラーの腕みたいな力強さがハードボイルド。 さてこのカニ、水族館ではオーストラリアオオガニと呼ぶのが普通のようなのだが、ボクの頭の中ではタスマニアオオガニ。 なぜボクが、タスマニアオオガニなのかというと、かつてタスマニア展なる特集展示を企画開催。 その準備にタスマニアに渡り、カモノハシやらオットセイやらシードラゴンやらの水中撮影をし、このカニにいたっては撮影だけでなく、展示用に買い付けて、さらに、タスマニアのレストランでいただいてきたからだ。 でっかい甲羅をボウル代わりに、生野菜とボイルした身がどっさり入ったサラダ。 とっても美味しかった。 その時以来、ボクの中ではタスマニアオオガニなのだ。 でもね、オーストラリアの人たちも、タスマニアン・ジャイアントクラブと呼んでいたし、そもそも、タスマニアを中心といした海域がこのカニの生息域で、特にこんな風に大きい個体は、タスマニアでしか獲れないはず。 あ、失礼!「こんな風に大きい」とか言っても、写真じゃ分かりにくいですね。この写真のカニの甲羅の幅で30cmくらいあります。 これでもまだまだ成長途中で、最大級だと60cmにもなると言われている。重さはなんと15kgを超えるとか。 ボクがタスマニアで、撮影用に漁師さんから買い上げたのだって、甲羅の幅が45cmほど重さも10kgくらいあった。 30cmとか45cmとか簡単に書いちゃうと、まあまあ大きいかな程度に思われるだろうが、あなどってはいけない。 カニの甲羅の30cmと言えば、世界最大のタカアシガニの、両足広げて3mクラスの甲羅に匹敵するのだ。45cmともなればもう、甲羅だけなら世界最大の甲殻類となる。それが5〜60cmときたら、カンチョにはその迫力を想像することもできない。 甲羅だけでなく、ハサミ腕の大きさもまたすごい。 こちらも長さだけならタカアシガニに負けちゃうけれど、重さなら、片方のハサミだけで、タカアシガニの2本分を凌駕する。 まあ、考えても見て欲しい。この比率で、甲羅の幅が5〜60cmあったとしたら、ハサミの長さはそれ以上、太さもヒトの太ももくらいになるはずだ。 バルカン星人を除けば、地上最強のハサミを持つ生き物が、タスマニアオオガニなのである。 さて、腕みたいなハサミというカニは、実は日本にもいる。アミメノコギリガザミだ。 大きさは、タスマニアオオガニにとても敵わないしけど、腕っ節に関してはなかなかのものだ。それにこれでも甲羅の幅は20cm近くあるから、カニとしてはかなりの大型。 さらに、喧嘩っ早さという点においては、おそらくカニ族一の好戦的な性格。 水槽をのぞき込んだりするだけで、グワシッと両腕を広げ、ガラスをバシッバシッと叩いてくるのだ。 きっと、タスマニアオオガニ相手でも、戦いを挑むだろうな〜。無頼ガニです。 で、そんな無頼ガニも、やっぱり人間様には、茹でられて美味しく食べられてしまう。 ノコギリガザミは、フィリピンでよくいただいた。やっぱりハサミが一番美味しい。 なぜ高熱ハードボイルドなボクの目が、彼らのハサミ腕で止まったのか、それは、ボイルしたハサミの美味しさのせいだったのですね。 どちらのカニさんも、お命、ごちそうさまでした。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2007年03月17日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]





