ブログ水族館/中村 元

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マアジの干物と唐墨

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昨日は、伊東の友人に頼まれたボランティアな講演だった。
彼にはかつて、「悪いけどさ〜、ちょっとモンゴルに行ってきてくれへん?」と頼み、行ってもらっちゃったことがあるので(しかもボランティアで)、寝ていないほど忙しかろうが、ボランティアだろうが、頼まれたら断れない義理があるのだ。

その彼からお土産にもらってきたのが、伊豆で獲れた魚の干物と唐墨(からすみ)。
昨夜は、それを肴に久しぶりに呑んだ。

干物は定番の、マアジとエボダイ。
そんなもん近ごろじゃ東京でも美味しいのがなんぼでも手に入るのだけれど、やっぱりねー、地元で消費される干物は、これがまたぜんぜん違う美味しさなのよ。
まず、地元の干物づくりの見立てがいい。脂の乗ったいい味を干物にしてあるのが分かる。
さらに、獲れてから干物にするまでの時間といい、干物ができあがってから売られるまでの時間といい、干物に鮮度を感じる。

そして、酒の肴には最高の一品である唐墨。
唐墨の製法は中国から伝わったので、九州の各地が唐墨の本場なのだけれど、福岡空港で買ったりするとあんまり美味しくない。
板前さんに聞いたところによれば、塩漬けして塩抜きしてという作業がかなり高度な技術を要するのだそうで、味としては、地域はちょっと寒いところの方がよく、さらに誰が作った唐墨かということが大切なのだそうだ。
そういう点では、もらってきた唐墨は、最高の一つだった。
脂の抜け方といい、卵の一粒一粒を感じることのできる食感といい、‫今までにいただいた唐墨の中で最も美味い部類でございました。

お味を楽しみながら、伊東の友人は、これらの美味しい食べ物を食べているだけで豊かなんだと思った。
久々に田舎暮らしがとってもうらやましくなった。
                                         
ところで、唐墨はなんで出来ているかご存知だろうか?
ボラの卵巣なのである。
ボラは昔からたくさん獲れた上に、河口の泥の有機物を食べるので身が泥臭く、あんまりありがたくない魚とされ、でも高級品の唐墨になる卵巣を持っていたメスだけが価値のある魚とされてきた。

と言うわけで、
photo上:美味しそうなアジ(なかがわ水遊園
photo下:唐墨の親であるボラ。つっても写真はそのボラの若魚だけどね。(虹の森公園おさかな館

さて、今日は秋田にいる。
秋田で講演をして、その後、秋田の友人を呼び出して呑んだ。というか奢らせたw。
そして明日は男鹿水族館GAOに立ち寄ってくるつもり。
シロクマ豪太くんの水槽がリニューアルされたそうで、とても楽しみなのです。

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