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一昨日、秋田に着いたとたん、昼食で歓待された。 あらゆる秋田名産がちりばめられた郷土料理の趣向で、ブリッコ入りのハタハタも! ハタハタの産卵の季節は過ぎているのだけれど、秋田と言えばハタハタにブリッコなので、冷凍して準備しているとのこと。 ※秋田県民じゃない皆さんのために。ブッリッコというのはハタハタの卵。1粒2mmくらいあって、魚の卵としては異様に大きいのが特徴。しかも硬くて、食べるとブリブリ音が出るのだ。それでブリッコ? というワケで、GAOからお送りする「命をいただきます食堂」の一品はハタハタ。 最近では冬になると、都心のスーパーでハタハタの干物が売られている。 こういうのって、大都市には秋田県民がたくさん出てきているから、その人たちの要望なんだろうと思っていたのだけど、どうやらそういうわけでもないらしい。 なぜなら、秋田の人たちは、ハタハタを干物でいただくなんてことあんまりしないそうなのだ。 しょっつる鍋やら、塩焼きやら醤油焼きやら、ハタハタ寿司やら、いろんな郷土料理がある。 実はボクは、秋田に友だちも多く、講演だけでもすでに5〜6回はしているほどで、出かける回数のとても多い県の一つなのだけど、そういや、干物のハタハタをいただいたことは一度もない。 初めてブリッコ入りの焼きハタハタをいただいた時には、卵塊というには異常な食感と粘りにちょっと往生したけれど、それ以来大ファンになった。 今回のGAOには、ハタハタがたくさんいた。 前回訪れたときには、ハタハタ水槽にハタハタがおらず、とても寂しかったのだ。 実は、ハタハタは常に沿岸にいる魚ではない。 普段は、日本海の沖の水深200mくらいのところにいて、産卵の時にだけ沿岸にやってくるのだ。 その時期というのが、11月末から12月という、日本海側の東北地方では厳しい冬がやってこようという時。 産卵は、雷を伴うような時化の時なのだそうで、その理由を聞いたけれど、解明されていないとのこと。 でもそのおかげで、ハタハタがいっぱい獲れたかつては、海藻に産み付けられた卵塊が海岸に打ち上げられて、あるいはハタハタそのものも海岸に打ち上げられ、子どもでも拾い集めることのできる海からのとてつもない恵みとなっていた。 そうやって大量に獲れるハタハタは、麹漬けやら塩漬けにされて、冬を越す貴重な蛋白源になっていたそうなので、ボクが一昨日にお昼にいただいたブリッコ入りハタハタも、あながち季節外れのダメな食べ方ではない。 で、前回ボクがGAOにやってきたのは、その産卵が始まる直前のこと。 ハタハタは、鱗のない魚で、生態もよくわかっていないために飼育が難しい。それで、ハタハタが押し寄せる季節の前には水槽のハタハタが全滅してしまうこともあるのだそうだ。 今回は、12月にたくさんのハタハタが入ってきたばかりなので、まだまだ元気に大量にいたというわけだ。 ハタハタを展示している水族館はあまり多くないけれど、ハタハタに会ってどうしても感謝の言葉を述べたければ、12月中旬から数ヶ月の間がよさそうです。 ※この書庫「命をいただきます食堂」の説明はこちら。
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2007年04月09日
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