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実はカンチョ、今月から滋慶学園グループという専門学校の教育顧問に就任し、毎週1回、東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)のドルフィントレーナー専攻のクラスに講義もすることになりました。(この書庫の前ログ、特別講義が縁でそんなことになっちゃった) 水族館職員以前の段階から、展示スタッフづくりに関わろうという魂胆なのねw。 (新江ノ島水族館の仕事は、展示監督という形で継続してます) で、ちょっと置いていた「いい水族館」の書庫も、その講義と並行して記事載せようと意気込みだけは持ち始めているところw。 さてさてそんなこんなに関係して、下の3つの写真、みなさんはどれ(どの雰囲気)がお好みですか? これ、すべて八景島シーパラダイスのシロワニの水槽。 ここに来ると、まずほとんどの人たちが「サメ!サメだ〜!!!うぉ〜スゲ〜!」と大はしゃぎ。 シロワニは顔が精悍で図体もデカイから、とても目に付きやすくて、さらにたいていの人たちがこの水槽で立ち止まる。 するとアオリイカを発見するのね。 で「イカ、イカがいた〜〜!あぁきれい〜〜〜ウットリ」となる。 ここまでくるのがだいたい半数の人たち。 でも、イカを発見した半数の人たちの、この水槽での滞留時間はとたんに長くなる。どうやらまったりするらしい。 そして、そんな人たちが、頭上にきらめくイワシの群に気づくわけ。 でも今度は気づいても「イワシ、イワシがいる〜!!」とはならずに、ただただまったり度合いを深めて、すごく長い時間ここにいたり、まあ千人に一人くらいは床に座り込んでしまったりということになる。 だからこの水槽はとてもいい水槽。 単純に、異種を混合飼育することで、海の様子や生態を知らしめるというだけではない。いやむしろそんな結果はあまり期待できなかったりもする。 まず、たった一つの水槽で、水族館に「未知や発見の刺激を求める人」「癒しを求める人」「動物画好きな人」などどのような観覧者にも対応できていること。 さらに、観覧者の期待感を、満足から新たな満足へと移り変わらせることで、期待されてもいなかった知的好奇心を起こしつつ、より大きな満足感を呼び起こすことができるということ。 つまり、カスタマーの満足度を提供という点で、カスタマーズ起点的にすごくいい水槽なわけです。 こういうのって、単なる展示テクニックなのだけど、実はそれをテクニックとして学び、さらにそのテクニックを駆使していい展示を実現するのはとても難しい。 そもそも、この水槽も、テクニック的なことを考えて完成したのではなく、飼育スタッフたちの「あれも見せたい」「自分はこれが好き」というようなのが重なってできたのじゃないだろうか。(テクニックだとしたら八景のみなさん、失礼しました) だからTCMの講義では、多様な観覧者の観点に立って、展示やインタープリテーションをすることを、一番最初の課題にしているところ。 そんなワケで、上の3枚の写真、みなさんはどの雰囲気が好きなのか尋ねてみたのです。 今後の参考にもしたいので、ぜひ順番つけるなり、どれかを選ぶなりして、教えていただければ幸いです。 えっと、ボクの好みは、イワシ群→イカ→シロワニの順。 多分、シロワニをいろんなところで見過ぎているのと、ボクが水族館に求めているのは、普通の人に最も多いと思われる「癒し」や「水塊」そのものだからですね。 なので、実はこんな感じ↓が一番好きな雰囲気です。 |
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2007年05月19日
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