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東京暮らしを始めて5年。 実はカンチョ、食生活でとっても不満なことがある。 それは、イチビキの「献立いろいろみそ」がスーパーで売ってないことと、鰻の蒲焼きが柔らかいことだ。 イチビキの「献立いろいろみそ」は、三重の実家から送ってもらえばいいし、その気になれば自分で作ることだってできる。 でも、鰻の蒲焼きはどうにもならない。 関西では腹開き、江戸では武士が切腹に通ずるのを嫌って背開き、なんてことは、正直言ってどうだっていい。 問題は、白焼きにして蒸すというようなヤワないただき方。これがどうにもなじめないのだ。 あんなふわふわしたものをいただいていたら、切腹をする前に、体がヘナヘナになってしまうと思わなかったのだろうか? 子どもの頃、ボクは蒲焼き当番だった。 年に2回くらいしかいただけない高級品のウナギを焼かせてもらっていたのだから、子どもなりにすごい緊張感を持って焼いていた。 裏庭に七輪をセットしてもらって、タレをたっぷりつけて焼く。焼いては、またタレに漬け、また焼く。 それを4〜5回繰り返せば、皮の側がぐにゅると盛り上がった、ぎんぎんの蒲焼きが焼き上がるのだ。 ウナギは肉よりも歯ごたえがある!それがうち流の焼き方だった。 もしかしたら、肉こそめったにいただくことができなかったから、ウナギで代用してたのかもしれないけれど・・・。 でも、あの脂ぎって、身がはちきれんばかりにぎんぎんのウナギの蒲焼きでなければ、精など付かないだろうし、夏も乗り切れないんじゃないかと思うのだ。 ごんぎつねのごんだって、兵十が病気のおっかあに食べさせようと思って獲っていたウナギを盗んだから、鉄砲で撃たれた。うなぎじゃなかったら、兵十も鉄砲までは持ち出さなかったと思う。 ごんぎつねの作者、新美南吉は三河で生まれ育っているから、絶対に肉より歯ごたえのあるウナギを思い浮かべていたはずだ。 で、まあ、ボクは東京で、白焼きにしないもちろん蒸してもない「鰻の蒲焼き」を探しているのだけど、見つからないのです。 だれか知ってたら教えて! さて、その鰻の蒲焼きが値上がりの危機にあるのだとか? ウナギは川の魚でありながら海で産卵する。 どこで産卵するのかは長く解明されていなくて、日本のウナギでさえ、2年前にやっとマリアナ海峡で繁殖していると裏付けられたばかり。 そんなわけで、養殖が盛んといっても、川に上ろうとしている幼魚つまりシラスウナギを捕まえて、それを育てているわけだ。 で、その養殖ウナギ、今は中国から大量に輸入されているのだけれど、中国で養殖されている多くが大西洋のヨーロッパウナギ。 そのヨーロッパのウナギが乱獲のために激減したため、捕獲が制限され輸出禁止と決まったのだ。 そしたらもちろん、中国でのウナギ養殖は激減する。そのウナギは日本のスーパーに来ていたから、こちらも自動的に消える。 ウナギは品不足で、値上がりするということになる。 でもさ、いいんじゃないですかね〜、それで。 ウナギは年に何度もいただけないくらい高級だからウナギ。 子どもながらに、七輪で真剣に焼いたくらい大切だからウナギ。 ごんぎつねが盗んだら鉄砲で撃たれるくらいだからウナギ。 マリアナ海峡から日本にやってきて、川を上り、またマリアナ海峡まで繁殖にいくくらいだからウナギ。 ウナギはそもそも、庶民には贅沢品なのです。 というか、やっぱりそんな感覚が、「命をいただく」に繋がるのだと思う。 これでみんなもボクと同じように、鰻の蒲焼きを食べられなくなればいいのに・・・と思っているワケではありません。w ところで、ウナギには付き物の「肝吸い=肝の吸い物」と「骨煎餅」 あれは、あまり食べない方がよろしいようです。 ウナギの肝って、ホントはあんなに大きくないし、ウナギの骨ってホントはもっと強くて硬いらしい。 養殖ウナギには、抗生物質をバンバンぶち込んだりしているので、それで肝臓が肥大し、骨に蓄積されて骨が柔らかくなるのだそうだ。 「だから、私たちは肝と骨は絶対に食べませんよ」と、もう20年以上前に養殖の研究に携わる人たちから忠告された。 あれから、肝吸いの肝、小さくなるどころかますます大きくなってるものな〜〜〜。 さらに、最近食についてはかなり危険度が高いとされる中国での養殖。。。 ウナギが値上がりする前に、ウナギの暴れ食いだ〜!と思ったみなさん。 蒲焼きだけにしておきましょうね。 photo:ウナギって高級魚なんだけど、どうにも絵にならないのね〜。 上が姫路水族館にて、下がなかがわ水遊園にて撮影。 ※この書庫「命をいただきます食堂」の説明はこちら。 |
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2007年06月14日
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