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先日、クラゲを撮りたいとのコメントをいただいたときに、ストロボ無しじゃ難しい…なんぞとお返事しましたが。 いや、待て! 大型のクラゲだったら、ボクもストロボ無しで撮影してるぞ!と思い出し、過去写真やらをひっぱり出しました。 というわけで、今回はストロボ無しのクラゲ撮影の素人写真教室です。(コンパクトデジカメにも使えます) ●まず、対象になるのは、50mmより広角で撮影できるくらいの大きさのクラゲ。 コンデジだったら、接写モード(花マーク)にしなくても撮れるくらい離れて撮影できるクラゲ。 なんでかっていうと、望遠側や接写するとピントの合う範囲が狭くなるので、クラゲのような立体的で、さらにどこが顔か分からない生き物には、ボケちゃう部分が多くなってしまうから。 18mmでちょっと離れて撮れば、ほらこんなにみんなピント合っちゃう。(ミズクラゲ/加茂水族館) 18mm F2.8 1/125秒 ISO1600 ●次に大切なのが、クラゲはゆっくり泳いでいるので、スローシャッターでよさそうに思えるのだけど、それが大間違い。 移動は遅いけれど、笠の縁や触手はけっこうな速さで動いているので、遅くても1/60秒以上のシャッタースピードにする。 特に、上のミズクラゲは、水流でグルグル回ってたので速めのスピードにした。 シャッタースピード速くするにはもう、明るいレンズを使うか、ISO感度を上げるしかない。ISO感度めちゃくちゃ上げても、クラゲにはほとんど色もないから、あんまり気にならないですよ。(上の写真はISO1600) ※コンパクトカメラもISO感度は変えられる。夜景モードか、スポーツモードにするという手も。 ●で、それより何より、水槽の中の明るい場所を探そう! これは、クラゲに限らず、水族館撮影の基本。※特にコンパクトカメラの人はこれだけで写真が上手になるよ。 というわけで、照明の真下で撮ったパシフィックシーネットル(えのすい)。 40mm F2.8 1/125秒 絞り優先 −0.5補正 ISO800 こちらも、照明の真下のタコクラゲを狙った。(えのすい) 26mm F2.8 1/250秒 絞り優先 −0.5補正 ISO800 バックの暗さから、照明を探すのと探さないのとの違いがよく分かると思う。 でもこの水槽、普通に見れば、全体的にかなり明るい水槽に見えるのですよ。 人間の目は、すごくよく出来てるから、カメラの気持ちになって明るさを考えることが必要ってことね。 ●ところで、上の二つの写真から、突然に、「絞り優先 −0.5補正」とか面倒なことを入れたのには理由があります。 たいていの方は、オートとか絞り優先とかで撮影されてると思うのだけど、クラゲは白い上に半透明なので、けっこう露出が合わないことが多いのね。 ボクは測光は、マルチパターン測光とかいう全体のにあわせているので、−補正にしてるけれど、ピンポイント測光にしている人は、白いクラゲには+補正にしなくちゃいかんのやないかな…。 この水槽は、クレーゼル水槽と言って、バックが青く明るい水槽で、けっこう要注意。+補正にした。(アカクラゲ/えのすい) 50mm F2.8 1/125秒 絞り優先 +0.5補正 ISO1600 ●クラゲに光で色を付けてある水槽ってよくありますね。一番上の水槽もそうだけど…。、 ストロボ使わないと、その色がちゃんと写るという面白みがある。(キタミズクラゲ/加茂水族館) 50mm F2.8 1/60秒 ISO1600 紫の色がきれいですね〜。 ただ、実はもっときっつい色になってしまうので、後で補正する必要がある。(まぁ好みの問題ではあるのだけど…) この写真も、色補正して紫の色を抑えた。 最後に、ボクのストロボ無し撮影秘密兵器はこのレンズF1.4。(アカクラゲ/加茂水族館) 35mm F1.4 1/90秒 絞り優先 −0.5補正 ISO800 レンズが明るいと、こんなに暗い水槽でも、ISO800で1/90で切れるのです。 ただし、ピントの合う距離(被写界深度)が少ないので、かなり離れて撮らないとクラゲがボケちゃう。 一番上のクラゲは、奥にいたので、すでにピンぼけになってるな〜〜。 ということで、みなさん、きれいなクラゲをいっぱい撮って下さいw。 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |
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2008年03月15日
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