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小魚の群は、ボクのお気に入りの展示生物なのだけど、今回はやっと撮れたゴンズイ玉。 ゴンズイは幼魚のうちは、とても密集した群で生活をして、その群が真っ黒な塊になる。その塊をゴンズイ玉と言う。 成長すると、群れていてもその間隔は広くなり、ただのゴンズイの群になる。 水族館でゴンズイを見かけることは多いのだけど、ゴンズイ玉を見ることはあまりない。 水族館では、すぐに成長しちゃって玉じゃなくなるのと、小さいのがいても、玉になるほどたくさんのゴンズイが入っていることがめったにないからだ。 ゴンズイが群れるのは、「群になりましょうフェロモン」(ホントの名称は違う)を分泌していて、そのフェロモンがお互いに寄せ合うせいなのだそうな。 ゴンズイは、唯一の海に住むナマズの仲間なのだけど、そういやアマゾンのでっかいナマズ(レッドテールだったか?)が、水の吹き出し口に列になって並んでいることがよくあり、なんでや?と物知り飼育係に聞いたら、フェロモン出してるんやな〜と教えてくれた憶えがある。 しかし、ゴンズイの顔は、ナマズというよりドジョウみたい…。 ニョロニョロ感が、イワシの群とは違っておもしろい。 えのすいのゴンズイはもうかなり大きくなっているので、なんかに驚いたときだけ、ウワー!と小さな玉になって、その後だけがいかにもゴンズイ玉らしい雰囲気になる。 それはもう、でっかい一つの生き物みたいな迫力だ。 海岸ですごく小さいゴンズイのゴンズイ玉をよく見かけるけど、その姿は本当に感動モンよね。 でっかいオタマジャクシのようにも、真っ黒な雲のようにも見えて、それが形を変えながら、まるで魍魎が水中を這うかのように移動する。 ゴンズイには、毒腺付きのトゲが3本、背ビレと両胸ビレに付いている。 釣り師の多くは一度はゴンズイにやられるという。相当痛いらしい。 でも、ダイバーが刺されたという話は聞いたことがないから、ホントはきっと平和主義者なのだ。 そりゃ、釣り上げられてつかまれたら、刺すよね、誰だって。 ゴンズイの語源は、牛頭(ごず)+魚(いお)とのこと。 八坂神社の祭神「牛頭天王」の由来ではないと思う。 たぶん、地獄の閻魔様の配下、牛頭人身の由来なんだろう。刺す角を持ってるから…。 ちなみに、牛頭天王は祇園精舎の守り神なので、牛頭人身とはえらい違いや…。 ところで、ゴンズイ。あまり知られてないけれど、かなりの美味。 鳥羽にいたとき、食通の芸能人をもてなすのに、行きつけの料理屋に相談したら、ゴンズイの味噌煮を作ってくれた。 プリンとした白身に濃厚な出汁、それでいて淡泊なお味。 これには食通芸能人も大感激。 カンチョにとっても忘れられない味の一つとなった。 地獄に行ったときには(あれ?もう決まってるのかw)、牛頭のやつを味噌煮にして食ってやる。 ■今年のカンチョ本2冊新発売! ◎みんなが知りたい水族館の疑問50」(サイエンスアイ新書)著・写真:中村 元 ◎The水族館(三推社◎講談社)監修ほか:中村 元。 □「水族館の通になる」(祥伝社新書)と「全国水族館ガイド 2006-2007」(SoftBank Creative) も読んでね!全国の図書館にも置かれてます。 |
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2008年03月20日
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