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ウロコが鏡面のようになっていてキラキラ光る魚、色が派手なわけでもないけど、水槽ではひときわキレイですね。でもそれを写真で表現するのは、すっごく難しい。 それでカンチョは彼らに敬意を込めてヒカリモノと呼んでます。 今回は、マリンピア日本海にて、そんなヒカリモノの撮り方です。 ヒカリモノの魚をそのまま撮ると、絵の具で銀色を作ったみたいな雰囲気になる。 かといってストロボを当てれば、一箇所だけがビカー☆!と光り、魚の大部分と周りが真っ暗になってしまう。 それで、露出を水槽の明るさに合わせて、軽〜くシンクロ発光。 ターポン ※16mm F5.0 1/8秒 絞り優先 ISO400 強制発光 (レンズ:SIGMA16mm/2.8) 目指したのは、絵画集まで持ってる空山基さんのロボットイラスト。 写真でイラストを目指すというのもヘンだけど、そんくらい空山基さんのイラストはリアルなメタリックです。 マリンピア日本海は、新潟市がテキサス州のガルベストン市と姉妹都市だとかで、メキシコ湾のけっこう巨大魚たちの水槽があり、その中で最も格好イイのがこのターポン。1m以上ある! 釣り吉さんたちには、世界的に有名な魚で、別名「シルバーキング」と呼ばれたりするのだとか。 銀色王だから、とにかくウロコの銀光はスゴイのだ。 まるで、白金で作られたみたいに美しい巨魚です。 同じ方法で、こちらはイトヒキアジ ※24mm F4.0 1/30秒 シャッタースピード優先 ISO400 強制発光(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8) イトヒキアジのいかにも鏡面みたいな肌が、キレイに浮かび上がった。 期待してなかったのだけど、一応、銀と金の縞模様もうっすら浮かび上がってる。 ターポンと違って、こっちはシャッタースピード優先にしたのは理由がある。 あんまり遅いシャッタースピードになると、イトヒキアジの一番の特徴の糸が、ブレてモヤモヤになるような気がしたからだ。それでスローシンクロにギリギリと思われるスピードに固定した。(例によって気がしただけで、写真理論的に当たってるのかどうかは不明w) ところで、イトヒキアジはなぜ糸を引いているのか? 捕食者に対して、体を大きく見せるためだと思われがちなのだけど、最近では、毒のあるクラゲに擬態していると考えられている。 そういや、猛毒クラゲは触手が長いのが多いし、イトヒキアジの鏡面は周りの色を写して、透明なクラゲに近い雰囲気になるのかもしれない。 それで最後に、マリンピア日本海でのヒカリモノ狙いの中で、カンチョ的に改心の一枚。 『海色を映したイトヒキアジ』 ※18mm F4.5 1/30秒 シャッタースピード優先 ISO400 強制発光(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8) 本当の海中では、あんまり銀色には見えずに海色になるのね。つまりそれがクラゲみたいってこと。 実を言えば、そういう効果まで狙って撮ったわけではないのだけれど、なんでか偶然に青色も写っていたw。水槽照明が青系だったせいだろう。 とりあえず、水面からの光のぐにゃり感と、光ってないバックのイトヒキアジたちとのバランスだけは、このアングルで狙ってみたのだけど、そいつはけっこう気に入ってる。 ところで、イトヒキアジの糸は、幼魚のうちは体の何倍もあって、このイトヒキアジよりも長い。ますます猛毒クラゲっぽいというわけ。 成長に伴って糸は短くなり、これよりさらに成長すると、糸はほとんどなくなり、鏡みたいな輝きも黒ずんでくる。 そうなったら、水族館ではあんまり目を引かないというか、けっこう邪魔になる魚だ。そのせいで、イトヒキアジってあんまり展示されてなかったりする。 う〜ん、ちょっと可哀想ですね。 そんなわけで、キレイなイトヒキアジを見つけたら、ぜひキレイに撮ってあげて下さい。 ■この書庫は、SONYからα700の提供を受けて、水族館での一眼レフ素人撮影術を紹介しています。 コンパクトデジカメの撮影方法はコチラ↓ LUMIX中村元の「水族館上手に撮影講座」 http://contents.npshop.jp/omomuki/ ●カンチョの最新インタビュー記事→[http://www.magsook.jp/mokuji/nagisa/
小学館SOOK『渚でくらす』]
●カンチョ今年の最新著→『恋人はイルカ〜ドルフィントレーナーにあこがれて〜』 |
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2008年05月25日
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